ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

房総半島一周の旅(1)

2007年01月06日 | 旅行
 今日からせっかくの3連休なので、房総半島一周2泊3日の旅に出かけることにした。でも、昼くらいから大雨なんだよね。夕方からは回復してきて、日月は晴れるみたいだけど、風が強そうだ。この雨と風をどうやってやり過ごすか、思案中なんだけど...。
とりあえず、9時過ぎに自宅を出発したんだけど、雨が降り続いている。外環の下を通って、途中から県道に逸れ、江戸川を流山橋で渡って、千葉県へと入っていった。その後、柏市で国道6号線に合し、さらに国道356号線へと乗り換えて、利根川沿いに走っていった。しかし、雨足は段々強くなってきていて、屋外の散策や写真撮影は無理な状況だ。
 仕方がないので、まず佐原市へと向かうことにした。12時頃には、「伊能忠敬記念館」の駐車場に車を入れ、まず腹を満たすことにした。この辺は、重要伝統的建造物群保存地区に指定され、小野川沿いに昔ながらの町並みが残されている。そんなレトロな建物の一つ「小堀屋本店」に入ったんだけど、1782年(天明2)から続いている老舗の蕎麦屋で、築100年の町屋建築で県の有形文化財に指定されているとのこと。そこで、黒切蕎麦の天ざるを注文したのだが、真っ黒な蕎麦が出てきてビックリ!なんでも、昆布を加工して黒い色を出しているらしい。
 美味しくいただいて、食後は雨中の散策を始めた。しかし、この天気では、あまり歩く気にもなれず、結局伊能忠敬の旧宅を見ただけで、「伊能忠敬記念館」へと入ることになった。しかし、齢50歳から学問に志し、日本全国を測量して、日本地図を作った。その向学心と熱意には驚かされる。たいしたものだと、いたく感心した。
 見学後は、香取神宮へと向かったんだけど、雨は激しさを増してきていて、濡れそぼりながらの参拝となった。参道の屋台も閉まっているところがほとんどで、なんともさえない。それでも、がまんして本殿まで歩き、手を合わせた。その後、宝物館を見学したのだが、国宝「海獣葡萄鏡」はじめ重要文化財が目白押しで、この神社の古来からの役割の大きさを実感させられた。
 車に戻ってからは、この雨では銚子へ行くことをあきらめ、大原幽学遺跡の方へ向かうことにした。県道を曲がりくねりながら、到着したが、周辺は史跡公園として整備されているようだ。しかし、雨足は衰えないので、長靴を履いて歩いていった。ここには、大原幽学の旧宅、ゆかりの旧林家住宅、記念館などがあるが、まず記念館へ入ることにした。この雨では、訪れる人もなく、閑散としていたが、展示は充実していて、大原幽学の業績を知ることが出来た。江戸時代後期に農業協同組合の原点とも言える理念を持って、農村の振興に尽力した姿にはいたく感銘した。しかし、志し半ばで、時の幕府の弾圧を受け、失意の内に自刃したのが痛ましい。激しい雨の中ではあったけど、良い勉強が出来たと、満足して車へ戻っていった。
 見学後は、今日の宿矢指ヶ浦温泉へ向かったが、30分もしないで、到着することが出来た。ここは、九十九里浜の北端にあたり、以前に2度泊まったことがあり、小さな一軒宿だが、心休まる感じなのだ。部屋に荷物を置くと、浴室へと向かい、濡れて冷えた体を温めた。わずかに硫黄臭のする心地よい湯で、リフレッシュして、上がってきた。
 程なくして、部屋での夕食となったが、天ぷら、刺身、茶碗蒸しなど美味しくいただき、酒も冷やで2合ほど飲んで、酔い心地となった。後は、横になってテレビを見ていたら、まどろんできたので、眠りに就いた。
続く


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