満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『オリバー・ツイスト』

2006-01-20 02:01:36 | 映画

皆様ごきげんよう。今日の風の強さに閉口した黒猫でございます。だって職場のわたしの横の非常口、ガタガタガタガタめっちゃ鳴ってたよ。家鳴り(妖怪)でも住み着いてんのかと。ヤバいってアレ。絶対近いうちに外れて飛ぶと思う。わたしに直撃して怪我をしたら労災は下りますか。

ところで本日は『オリバー・ツイスト』の試写会に行って参りました。
チャールズ・ディケンズ原作、ロマン・ポランスキー監督作品です。

9歳の孤児オリバー・ツイストは、救貧院で皆を代表して「食事をもっと下さい」と言ったばかりに問題児と見なされ、葬儀屋に奉公に出される。が、奉公先で理不尽に苛められたのに耐えかねてそこを飛び出し、100キロ以上の道のりを歩いてロンドンに着く。空腹で動けない哀れな有様のオリバーを助けたのは、スリの少年ドジャーだった。ドジャーはオリバーをスリの元締めの老人フェイギンのもとに連れて行く。ある日ドジャーたちが「仕事」に行くのについていったオリバーは、盗みを働いた張本人と間違えられ捕まり、法定に連行され尋問されるが、誤解とわかる。被害者の紳士はオリバーを連れ帰るが・・・?

というような話。
オリバー君の流転の人生の物語です。ちょっといいことがあったと思ったらすぐまずいことになるという繰り返しで、オリバー役のバーニー・クラークの悲しげな表情とあいまって世界名作劇場を見るノリでハラハラしながら観ましたが、面白かったです。
スリの元締めフェイギン(ベン・キングズレー)は悪党だけど善い面も持っているという設定らしいのですが、その演技が上手い!盗んだ懐中時計を大事に隠し持っていて誰も観ていない時に眺めてうっとりするさまといい、それを見られていたと知って一気に激昂するさまなんか、『指輪物語』のゴクリを彷彿とさせます。案の定、このひとが全体のキーパーソンでしたね。ラストの演技は必見。すごい。

何かで産業革命頃の近代までのイギリス労働者階級では「子ども」という概念はなかったと読みましたが、まさにその通りな話でした。いかに小さかろうと大人同等の労働を要求される。過酷な時代だったんですね。しかしそんな中でもオリバーや彼を助けた紳士のようにひたすら人間は善なるものだと信じている人もいたわけで。そこまで人を信じられるってすごいなと思います。

わたしは原作は未読なのですが、是非読んでみようと思います。きっと端折ったエピソードもあるに違いない。

ちなみにこのあと、一緒に観た人に「スパイスピエロ」という、札幌から進出してきたらしいスープカレーのお店に連れて行って頂きました。ここは美味しかった!辛さが5段階で選べて、1だと中辛くらいだというので3にしてみましたが、結構辛くなってましたよ。4まではイケそうですが5は無理かもなあ(やる気だこの人)。
会社の同じフロアでとうとうインフルエンザが流行り出したようなのですが、わたしはカレースパイスでウイルスを殺菌する方向で対応しようと思います(笑)。

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