さらに、あかね書房『少年少女 世界推理文学全集』
からの作品を紹介する。この第14巻は
「あかつきの怪人/暗黒街捜査官」で、著者は
それぞれレスリー・チャータリス/レイモンド・
チャンドラーである。この組み合わせはカタカナで
書くと非常にややこしい。
チャンドラーは前回触れたダシール・ハメットの
影響を受け、彼の書く作品もハードボイルドである。
今ではハードボイルドの巨匠とまで言われているが、
やはり私には趣味に合わず「暗黒街捜査官」という
話は印象に残っていない。
他方、「あかつきの怪人」が私にはヒットした。
また、義賊ヒーローものでその主役が
“聖者(セイント)”という愛称で親しまれている(?)
サイモン・テンプラーなのである。
サイモン・テンプラーは不可能を可能にする、洗練
された怪盗紳士。大胆不敵で頭がキレる。瞬く間に
私のハートをキャッチしてしまった。しかし、この
物語上はパトリシアという妻がいる。だから、私は
単なる一ファンでよいのだ。
チャータリスはこのセイント・シリーズがあたった
ようで、アメリカではドラマ化や映画化されている。
私はいまだにどれも見たことはないが、やはり映像
よりも原作を楽しみたいと思う。
しかし、なかなかこのチャータリスのセイント・
シリーズが訳された本は見かけない。この短篇を
含め、3話しか読んでいないのだ。サイモン・
テンプラーが活躍する話はもっとあるはず。
それが読めないのは残念だ。
からの作品を紹介する。この第14巻は
「あかつきの怪人/暗黒街捜査官」で、著者は
それぞれレスリー・チャータリス/レイモンド・
チャンドラーである。この組み合わせはカタカナで
書くと非常にややこしい。
チャンドラーは前回触れたダシール・ハメットの
影響を受け、彼の書く作品もハードボイルドである。
今ではハードボイルドの巨匠とまで言われているが、
やはり私には趣味に合わず「暗黒街捜査官」という
話は印象に残っていない。
他方、「あかつきの怪人」が私にはヒットした。
また、義賊ヒーローものでその主役が
“聖者(セイント)”という愛称で親しまれている(?)
サイモン・テンプラーなのである。
サイモン・テンプラーは不可能を可能にする、洗練
された怪盗紳士。大胆不敵で頭がキレる。瞬く間に
私のハートをキャッチしてしまった。しかし、この
物語上はパトリシアという妻がいる。だから、私は
単なる一ファンでよいのだ。
チャータリスはこのセイント・シリーズがあたった
ようで、アメリカではドラマ化や映画化されている。
私はいまだにどれも見たことはないが、やはり映像
よりも原作を楽しみたいと思う。
しかし、なかなかこのチャータリスのセイント・
シリーズが訳された本は見かけない。この短篇を
含め、3話しか読んでいないのだ。サイモン・
テンプラーが活躍する話はもっとあるはず。
それが読めないのは残念だ。