♪シンガーソングライター★近井智沙子のブログ☆彡

シンガーソングライターは趣味と言い切る近井智沙子のちょっとした日常を書き留めます。

レスター・リースとの出逢い

2005-09-20 | Tue:推理小説と私
あかね書房の『少年少女 世界推理文学全集』の
シリーズで第15巻は「X線カメラのなぞ/マルタの鷹」
だった。

この『マルタの鷹』はハードボイルド作家として
有名なダシール・ハメットの代表作と言えよう。
私もこのとき初めてハードボイルドを読んだのだが、
やはり本格物を好む私にはタイクツなものだった。

それよりも「X線カメラのなぞ」がはるかに面白かった。
E・S・ガードナー著なのだが、登場人物に“レスター・
リース”というすらりとした長身の格好いい青年紳士が
出てくる。

実は、私は彼に一目惚れならぬ一読惚れをしてしまう

レスター・リースは言わばルパンのような義賊なのだが、
決まって未解決の盗難事件を新聞記事を読んだだけで
真相を見抜き、警察の鼻先で全く訳の分からない行動をとり
事件を解決しながら盗品は見事にまんまと犯人から
かっさらってしまう。

手に入れた金品の20%は事件解決の(?)手数料として
差し引きあとは寄付してしまう(私は子供ながら、それで
そんな優雅な生活ができるのかと概算を試みたことがある。
)。

この「X線カメラのなぞ」も2回読んだ。気に入ったという
理由もあったが、それだけではない。もう1度じっくり
読まないと、レスター・リースがいつどこでどのように
盗品を手に入れたのか、ぼーっと読んでいてはわからない。

リースは、スカットル(底抜け)と呼んでいる従僕を
雇っているが、これまた彼の正体は警察のスパイ。リースの
しっぽを掴もうとするのにどうしても出し抜くことができない。
リースとスカットルとの会話、その下僕と彼の上司である
アクリー部長刑事との会話、またリースとアクリー部長刑事との
やりとりはほんと愉快痛快でたまらないのだ

本の中の登場人物に恋する私。
中学生当時は、お遊びで使うペンネームを
“レスター・リースの恋人”としていた
コメント
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