アダルトニキビ

大人のニキビというのは、最近アダルトニキビ
とも言われるらしく、思春期にできるものとは
複雑で厄介なものですね。

私は高校生の頃にニキビと思わなかったものが
ニキビだったこともあり、今から考えると
その頃から代謝はそれほどよくなかったのです
から、アダルトニキビに近かったのではないかと
思っています。

大学生になってからもポツリポツリできる
ニキビは、いつまで経っても“ニキビ”と
言うわけにもいかず“吹き出物”と言っていました。
それがいわゆる“大人のニキビ”の始まりでした。

ニキビができるメカニズムは、思春期のものは
新陳代謝が激しいのにも関わらずそれに追いつかない
ほどの皮脂が分泌してしまい、そこへアクネ菌などの
細菌が繁殖してしまうのです。

細菌は皮脂の中性脂肪を攻撃し、遊離脂肪酸を作って
しまいますが、細菌が発生したことがわかるので、
白血球たちが細菌を退治しにやってきます。代謝がいいと
遊離脂肪酸は老廃物として処理できます。
ただ、それは代謝が追いつく場合です。若い頃は
それ以上に皮脂分泌が盛んなのですね。

ですから、思春期のニキビを抑えるにはアクネ菌中心に
対策をとればよいのですが、アダルトニキビはそうは
いきません。

皮脂の分泌は過剰ではありませんが、通常40歳くらい
までは衰えないと聞いています。衰えていくのは
水分量です。水分を肌に保持していく力がなくなって
いきます。代謝が悪いとさらに古い角質が肌に分厚く
のしかかり、もちろん水分もありません。

そうなると、水分のかわりに皮脂を分泌させてしまい
思春期のニキビと同じ流れで、アクネ菌など細菌の
発生、遊離脂肪酸が作られ白血球を呼んできます。
しかし、若い頃とは違い例えアクネ菌を退治したと
しても遊離脂肪酸でさえ排出できず、白血球が細菌
退治に武器として使う「活性酸素」が勢い余って
正常な皮膚組織まで破壊してしまいます。

そのため、ニキビ跡が残ってしまったり皮脂および
遊離脂肪酸などと古い角質層が混ざったコメド（白い
もの）が形成されたり、紫外線に当たると酸化して
黒くなってしまったり散々です。

水分量の多い肌、代謝を活発にさせておくことが
トラブルを避けられる肌ということですね。