基礎代謝

以前、新陳代謝についてお話させていただき
ました。今回は、ダイエットなどでよく耳に
する基礎代謝について私なりに調べたこと、
思うことを書いてみたいと思います。

まず、新陳代謝との違いについて。
「代謝が悪い」と言えば、普通は新陳代謝のことを
指すのでしょうか。私も自分のことを言うのに、
その意味で表現していました。けれども、私は
基礎代謝も同時に悪いので、どちらの意味でも
正解となります。基礎代謝が悪い人は新陳代謝も
悪くなりやすいものですから、時に混同してしまい
がちですね。

さて、おさらいです。
「新陳代謝」とは、細胞の生まれ変わりのことでしたね。
それに対して基礎代謝とは、生命維持のために
消費するエネルギーのことです。体を動かすと
それは運動ですから、その運動でエネルギーが
使われますが、基礎代謝の意味するエネルギーとは
何も運動せず横たわっただけでも、呼吸したり
心臓を動かせていたり体温を調節していたり
それぞれ内臓が働くのに必要なエネルギーのこと
なのです。

この人間が生きていく上で必ず消費される
エネルギーは、女性は十代半ば、男性は二十歳前を
ピークにどんどん減っていきます。ただ、やはり
低すぎるのはカロリーを消費しにくい身体ということ
ですから、ダイエットするにはまず基礎代謝を
上げることを言われるのだと思います。

それでは、どうすれば基礎代謝が上がるのでしょうか。
生命維持のための身体の活動は、例えば「胃腸よ、
激しく働け～。」などと自分の意思で体に命令を与える
ことができません。しかし、基礎代謝を大きく左右する
のは筋肉の量なのです。なぜなら、基礎代謝の約40％は
筋肉が消費しているからです。ですから、単純に筋肉を
増やせば基礎代謝は上がります。

けれども、筋肉量を増やすのは単純ではないですね。
もちろん、時間も根気も要りますよ。

筋肉を鍛えるとすればみなさんはどんな運動を
思い浮かべますか？　腕立て伏せや腹筋などでしょうか。
基礎代謝を上げるために筋肉をつける場合、ちょっと
覚えていたほうがいいことがあります。

筋肉には２種類あることをご存知でしょうか。
白筋肉と赤筋肉と呼ばれるものです。

一般的に皆様が想像されるのが白筋肉だと
思います。例えば、腹筋運動のトレーニングは
どのように想像されますか？

１、２、１、２…とテンポよく何十回何セット
行うトレーニングでしょうか。これで鍛えられる
のは主に白筋肉の方なのです。一方、赤筋肉は、
寝転がって脚を伸ばした状態で、床からかかとを
少し上げてしばらく静止したり１回の腹筋運動を
30秒かけて行ったりするときに使われます。

いわば白筋肉は瞬発力、赤筋肉は持久力に関係
するものです。基礎代謝に関わる筋肉はと言いますと、
赤筋肉の方です。ですから、ゆっくり力を入れるような
運動で鍛えることができます。

白筋肉は鍛えると大きくなりますので、いわゆる
ムキムキ状態となるわけです。女性ならダイエット
するからと言って、別にムキムキにはなりたくない
でしょうから、赤筋肉の方を鍛えるようにして
くださいね。