父の話

2017-10-25 21:51:50 | 音楽
以下、病気の話です。お嫌な場合は回避してください。

以前少し書いたが、父に病気が見つかり入院加療という事態になった。
色々検査の結果、手術はできないという話。
それから、高齢なので(71歳)強い治療が難しい。
だけど、このまま放っておけば3ヵ月かな、と。

いやいや、3ヵ月って。
父が体調の異変を感じてから諸々の検査等ですでに1ヵ月以上たって
いるのに。
もっと早々に色々できないもんなの?
本当にアッチョンブリケだ。

治療の方は、まず放射線で本丸を出来るだけ小さくして、その先は
その先で、とかなんとか五里霧中な感じに。

健康診断を毎年欠かさず受けてきた父。
しかも今年の春には全身麻酔で頸椎の手術をしたのだ。
その時も術前検査は色々したらしい。
今の患部の大きさから考えて、そんなに見つからないもの?
検査の意味ないじゃん、て思うんだけど。

きっと、すごくいい病院で各臓器に特化した検査をやらないと
ダメなのね。
あとは運よく、たまたま発見されるとか。
普通に見逃されることもあるんだろう。

あー、何も信じられない。何も信じられない。
結局最後はメメント・モリみたいなことなの?…違う?

こんな事態に始めは悲しみと不安でグチャグチャになった。
だけど、そういう中で同じ病気の方々が書いているブログなどを
色々読んだ。
若くして罹患され闘病中の方が多くて衝撃を受ける。
ブログを書く世代というのもあるかもしれないが、小さなお子さんが
いる中の闘病記など読むと本当につらい。

で、私は考えた。
病気と闘うだけ闘って、それでもダメだったら仕方ない。
そう思えるくらい、父は生きた。
私は、そんなふうに受け入れられるだけの時間を父と共有できたと
思う。
母も兄も同意見で何かあればとにかく苦しまないことを優先しようと。

だけど同時に、本当に最期の時がきたらムチャムチャ悲しいだろう
ことも容易に想像できて、もうなんだか眩暈がするよね。
バイオリンを弾いていても、常に父の病気のことが頭の中にあって、
こんな時に私は一体何をしているんだろうと思ったり、バイオリン
という逃げ場があってよかったと思ったり、色々。

まあしかし、父は今のところ元気で、病院のガウンをオシャレに
着こなして得意気にしている。
この先長く生きるかもしれないし、そうでないかもしれない。
先のことは誰にもわからない。
だけど、何か大きな覚悟みたいなものを、ちゃんとしておかなくては
ならないのだなと。
全く現実感なく、そんなことを考えたわけである。


重くてスイマセン。
読んでいただきありがとうございました。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 記憶にない | トップ | とりとめのない話14 »
最新の画像もっと見る