先日、父の葬儀の後に親戚で食事をした。
その際スマホで撮影した娘の発表会の動画を皆に見てもらった。
皆とても褒めてくれて、娘は超ご満悦。
帰宅後に娘から、
「私にバイオリンを弾かせてくれてありがとう」
みたいなことを言われた。
あまり付き合いのない大人から褒められて相当嬉しかったようだ。
やはり褒められるのってエネルギーになるんだな。
こういう経験てとても大事だなと思った。
その発表会で、3月に娘が弾いたザイツの曲を弾いた子がいたの
だが、ピアノ伴奏の先生が前奏でミスをした。
私が娘の伴奏でミスした部分と全く同じところ。
もちろんそんな大事故にはならなかったが。
プロでもミスするんだから私がミスしたのも仕方ない!よし!
と、一人で納得した。
まだ結構気に病んでいたんだ。本当は。
私はとても怖がりだが、オカルトとか怪談とか大好き。
いわゆる『霊感』みたいなものはないが、そういうことを信じて
いるというか、なんとなくあるだろうなと考えている。
(もしかしたらそうかな、という些細な経験はいくつかある)
だから、父が亡くなって何か起こるのではないかと思っていた。
亡くなる時間に知らされるとか、リアルすぎる夢を見るとか、
葬儀の際にチラチラ見えるとか、仕事場に影がよぎるとか。
……全然ない。
私よりもはるかにそういう感覚が強い母も、全くないと言う。
考えてみれば、父は明るく屈託なく、万事において深い執着の
ない人だった。
現世から解き放たれ、自由に快活に新しい道を進んでいるのだな。
いや結局、亡くなったら全く無になるのかもしれない。それもいい。
本当のところはぜーんぜんわからないが、そんなふうに想像して
わりと安堵している。