とりとめのない話17

2018-10-02 12:37:29 | その他

先日、父の葬儀の後に親戚で食事をした。
その際スマホで撮影した娘の発表会の動画を皆に見てもらった。
皆とても褒めてくれて、娘は超ご満悦。
帰宅後に娘から、
「私にバイオリンを弾かせてくれてありがとう」
みたいなことを言われた。
あまり付き合いのない大人から褒められて相当嬉しかったようだ。
やはり褒められるのってエネルギーになるんだな。
こういう経験てとても大事だなと思った。


その発表会で、3月に娘が弾いたザイツの曲を弾いた子がいたの
だが、ピアノ伴奏の先生が前奏でミスをした。
私が娘の伴奏でミスした部分と全く同じところ。
もちろんそんな大事故にはならなかったが。
プロでもミスするんだから私がミスしたのも仕方ない!よし!
と、一人で納得した。
まだ結構気に病んでいたんだ。本当は。


私はとても怖がりだが、オカルトとか怪談とか大好き。
いわゆる『霊感』みたいなものはないが、そういうことを信じて
いるというか、なんとなくあるだろうなと考えている。
(もしかしたらそうかな、という些細な経験はいくつかある)
だから、父が亡くなって何か起こるのではないかと思っていた。
亡くなる時間に知らされるとか、リアルすぎる夢を見るとか、
葬儀の際にチラチラ見えるとか、仕事場に影がよぎるとか。

……全然ない。

私よりもはるかにそういう感覚が強い母も、全くないと言う。
考えてみれば、父は明るく屈託なく、万事において深い執着の
ない人だった。
現世から解き放たれ、自由に快活に新しい道を進んでいるのだな。
いや結局、亡くなったら全く無になるのかもしれない。それもいい。
本当のところはぜーんぜんわからないが、そんなふうに想像して
わりと安堵している。

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