天才の片鱗に触れてみたい

2015-07-30 21:18:58 | 音楽
私の中にあるモーツァルト像は、映画『アマデウス』のモーツァルト
そのものだ。
学生の頃DVDを見た印象が強すぎて、モーツァルトといえば
映画の中の、あのモーツァルトを思い起こす。
『陽気なチャラ男が満面の笑みで ベロベロバー!』
という感じ。

CDで聞くとモーツァルトの曲は一部を除いて、どれも大体同じに
聞こえる。
5番のVn.コンチェルトを口ずさんでいたら、いつの間にか3番に
なっていたり。
私の脳みそが拙いせいだろうか。

でも、プロの生演奏でモーツァルトを聞くと、
「やっぱり天才だ!」
と思う。
演奏会で何度も衝撃を受けた。
生で聞くモーツァルトは、他の作曲家に比べて音楽そのものが
圧倒的にキラキラしていて、音が降り注いでくるようなイメージ。
祝福されている!って感じがする。

というわけで、私のモーツァルト・バイオリンコンチェルト3番は
そういうキラキラした演奏を目指してスタートする。

譜読みを始めたが、チャカチャカした忙しいボウイングが弾き難く
なかなかイライラしている。
映画の中のモーツァルトが、
「そんなに難しい顔して弾いてさぁ、難しい?ねえ、難しい?アハハッ」
って感じで、練習部屋をウロウロしているような気がする。
つまり、まだ全然弾けない。

しかし、粛々と練習する。
天才の音楽を、弾きながら少しでも感じてみたいと思う。

↓よかったらポチッとしてください
にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへにほんブログ村

人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モーツァルトの3番

2015-07-25 09:05:20 | レッスン
新しい曲はモーツァルトのコンチェルト3番にした。
先生から3番・4番ともにいずれ必ずしましょうと言われていて、
機会をうかがっていた。(5番は以前弾いた)

先日まで弾いたファリャは、私にとってかなり破天荒な感じだったし、
良いチャンスだと思い、王道のモーツァルトをすることに。

先生からベーレンライター版を、とのご指示で用意した。
いくつか冊子がセットになっているので、どれを使えばいいか、
教えていただく。
トリルの弾き方やフィンガリングなど諸注意をいただいた後、
「カデンツァはサムフランコで…」と先生。

あ、カデンツァするんですか?
全然する気がなかった私。

先生は、(とても上品な)何言ってんの?って感じで、
「是非カデンツァもしましょう」と。
音源はいくつも聞いているが、とても弾けそうにない。
難しくて大変なのイヤだな、と心の中で思った。
そう思った自分に嫌気が差す。

弾いても弾いても、根性なしの逃げ腰が直らないなあ。
始めてしまえば頑張るのに、最初の一歩が大変重い。
なんなんだろうこの感覚。
何でも「できない」・「弾けない」と思う。
導いてくれる人がいないと全然前に進めないのね…。
本当に自分にはガックリくるが、とりあえず譜読みを始める。

↓よかったらポチッとしてください
にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへにほんブログ村

人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レッスン日記28 3度重音にひらめかない

2015-07-23 17:15:37 | レッスン
レッスンだった。

スケールは3オクターブと分散和音の音程が安定せず。
ポジション移動した先からだんだん上ずる傾向。
もっと緻密に練習せねば。

3度重音も合わず持ち帰り。
正直言って3度重音については「あ、これか!」っていう
ひらめきみたいなものを感じたことがない。
色々やってみたのだが、全然わからんよ。
なぜだろう。本当に。

ローデ2番
先生は「どうですかローデ。最初の方は弾きやすいですよね!」
と、にこやかにおっしゃる。
そ、そうですか…?

「これはこれで難しいデス…」
などとモゴモゴ返す。
先生はウフフッという感じで、
「でもクロイツェルの最後の方と比べたら…」と。

本当にクロイツェルのラストスパート重音攻めはトラウマ。
それよりは十分弾きやすい。
弾きやすいというか、あとどれくらい弾いたら形になるか
見通しがたつような感じ。
まだ2番は譜読みしただけなので、音楽的な課題をたくさん
いただいて持ち帰り。

ファリャ・スペイン舞曲
とにかく練習の成果を出したくて頑張って弾いた。
テンポも上がって良く仕上がりましたね、と言っていただき
数か所修正と確認。
で、「次の曲へ進みましょう」と。

この曲は今まで弾いたことのないタイプの曲で、最初はかなり
戸惑った。
どうなることかと思ったが『下手なお経』から紆余曲折を経て、
最終的に努力した分は形になったと思う。
…そう思いたい。
何より練習していて楽しかった。
右手の技術も、表現の面も良い勉強になったなあ。
とりあえずファリャを終われてホッとした。

↓よかったらポチッとしてください
にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへにほんブログ村

人気ブログランキングへ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽器を落とす

2015-07-20 22:03:00 | 
今日、娘の練習をみている最中に娘が楽器を落とした。

しかも2度!

2回とも同じような状況で楽器を構えずに左手に持って何か
ふざけていた。
あっ、と思った瞬間にガコーンと床へ。
1度目は斜めの角度でCカーブの出っ張りの方から落ちた。

2度目は完全にひっくり返って表側から。
水泳の飛び込みでいうと腹打ちって感じ。

楽器自体は無事だった。調弦が少し狂ったくらい。
意外と丈夫ね。駒が割れたかと思った。
もしかして分数楽器って丈夫にできてるのだろうか。
子供が使うものだし。

しかし、楽器が床にひっくり返る姿を見た私の衝撃はかなりの
ものだった。
特に2度目は「きゃああ~!」と叫んでしまった。

自分の楽器がこんな姿になることを想像してしまったからだ。
もしうっかり楽器を落としてしまったら。
到底無傷ではいられないだろう。
本当に恐ろしかった。

娘よ。
いつか落とすかもと、うっすら思っていたが1日に2度とは!
無事でよかったけれど、ただ弾くだけでなく楽器がとても大事
だってことも学んで欲しい。

怒らずに話して聞かせたが、私のあまりのショックの受け具合に、
娘はかなりビビッた様子だった。
今後は楽器を大事にしてくれるといいのだが。

↓よかったらポチッとしてください
にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへにほんブログ村

人気ブログランキングへ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レイトスターターということ

2015-07-18 22:45:38 | 音楽
ピアノのレッスンには6歳から18歳まで通った。
バイオリンは16歳から始めた。
レッスンに通った年月は、もうバイオリンの方が長い。
今、ピアノは子供に童謡を弾くくらいで指も動かないしバイオリンに
対する気持ちの方が全然強い。

でも、例えば発表会とかでなく全くの他人、つまり公平な聴衆の前で
何か弾くような事態になったら迷わずにピアノの曲を選ぶ。

ピアノならメチャメチャ練習すれば、一応人に聞かせられるくらいに
仕上げられると思う。
なんていうか、心の奥の方にそういう感覚がある。

でもバイオリンは、どんなに簡単な曲をどんなに練習しても、そういう
聴衆には聞かせられない。

そんな風に考えるたび、まだ自分はバイオリンと心(むしろ体?)を
許し合えていないと感じる。

レッスンに通っていた頃だって、ピアノは大して上手ではなかった。
ただ「子供のころから弾いていた」ことはとても大きいのだと思う。

あとどれくらいバイオリンを弾いたら、ピアノくらい『私弾ける!』感を
持てるのかなあ。
今書いていても、もう全然ピアノを弾いていないのに「弾ける」と思って
いる自分に驚く。

過去には戻れないので、ピアノとバイオリンを入れ替えることはできない。
いずれ感覚が追いつくかもしれないし、ダメかもしれない。

どちらにしても弾かなくちゃ上手くならないということはわかる。
結局、練習するしかないのだが、私のバイオリンの行き着く先は
どこなんだろうなあと考える。

↓よかったらポチッとしてください
にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへにほんブログ村

人気ブログランキングへ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする