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吉嶺史晴のブログ

リコーダー奏者吉嶺史晴のブログです。演奏活動ならびに鹿児島市で音楽教室を運営しています。

古いマイクのコンデンサー交換

2021-12-16 | 音楽制作覚書
10年ほど前に買って以来、ずっと録音で活躍していたマイクの出力が小さくなって来た。
なんとか録音は出来ても、1時間くらいたつとすごく音が小さくなってしまう。
ファンタム電源を入れなおすとまたしばらくは大丈夫だけれども、また音が小さくなる。
あきらかにマイクの挙動がおかしい。

調べてみたら、部品のひとつである電解コンデンサーというのは消耗品らしい。
電源周りのコンデンサーが劣化するとこういう症状が起こりやすくなるみたいだった。

交換を試みた。

幸い、近くのホームセンターに容量の合うコンデンサーもあった。

ハンダごては以前も使ったことがあるのでさほど難しくもないけれども問題は古い部品をきれいに取り外すことだった。
ハンダ吸い取り線というものをあてて、その上から熱いハンダごてをあてて古いハンダを吸い取るのだが、それがなかなかうまくゆかない。

近くのホームセンターでフラックスというものを仕入れてきて、それを古い部品のハンダ付けしてある箇所につけながら作業してみたらうまい具合に古いハンダも溶けてくれた。

これもインターネットで調べることが出来たので良かった。

しかし全部で4つある古いコンデンサーのうち、3本はきれいに外せたのだが、のこりの1本は慣れて来たせいもあって、油断してしまった。コンデンサーの2本の足がそのまま基板の穴に残ってしまった。
これじゃ新しい部品をつけることが出来ないので、急遽、千枚通しと、金工用の1mmのドリルで残っていた足ごと基板の穴をあけてみた。
なんとかきれいに穴があいて新しい部品も取り付けられた。

首尾は上々。
出力もあがって新品の時とほぼ同じ条件で録音テストも合格。

マイクの電子回路を全部理解した上でやったわけではなく、コンデンサーを交換してみただけでなんとか修理らしきことも完了。
こういうことやると、メーカーの保証も何もなくなってしまうけれども、もう10年もたったものなので、勉強がてらやってみた。

新しいマイクと組み合わせて、MS方式の録音もうまくゆきそうだ。

ハンダ付けはそんなに難しくないけれども、古い部品のハンダをきれいに除去するのはすごく難しい!ということがわかった。

こういうこともある程度、出来るようにしておくと音楽制作でも役に立つことを実感!
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