新しいリコーダー奏法

吉嶺史晴によるリコーダー奏法解説ブログです。上達してゆくための全般的な考えかた・生き方のヒントについても書いています。

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販売用楽譜

2020年05月02日 | weblog
販売用楽譜のページ(英語)が出来ました。
http://nangokurecords.com/scorever3.html

「基本的な技術」とは その項目の最重要事項のひとつ

2020年01月07日 | 全般的な事柄
「基本的な技術」とは その項目の最重要事項のひとつについて。

それはその場ですぐに演奏できる曲の数です。(フレーズを綺麗に吹くとか、感情的、精神的な表現を込めるとか、あるいはまた様式のことなど、そのような事柄はここでは考えないことにします)

とにかくその場で演奏できる曲の数。それだけ。
このように切り口をひとつだけにしてみるとその奏者が今、どのあたりの地点にいるのか、ということがわかりやすくなります。

暗譜していてそれを演奏できるのでも良いし、その場に楽譜があって、それを初見で演奏できるということも数に入れて良いことにします。

このようにするとその奏者がどの程度のところにいるのか、ということを数値で表すことさえ可能です。

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自分自身が今、どこに居るのか、ということを自分なりに客観的に認識するためのの切り口です。
どこに居るのか、ということが理解できればどこを目指して進むのか、ということを決めることが出来ます。

難しいけれど是非、演奏してみたいと思える曲

2020年01月07日 | 練習の方法
難しいけれど是非、演奏してみたいと思える曲があるのか、ないのか、ということはその演奏者の生き方を変えます。
そもそも、そのように思えること自体が幸せなことです。
ただし、練習している際には幸せな気持ちだけではなく、「何故、うまく出来ないのだろうか」とか「ああ、もっと技術があったらなあ」というような気持ちにももちろんなります。

順番としては以下のような流れになります。ここでは主に3の練習の方法(練習メニューを組み立てるための考え方)について述べます。

1.■そのような曲にまず出会うこと
2.■出会った後、その曲をとにかく演奏するのだ、と決意すること
3.■そのあとは練習あるのみ(ただし、合理的な方法が必要)
4.■必ず人前で披露すること

練習の方法
どんなに難しくて、長大な曲であっても最初から最後まで全部、難しいということはありません。
難しい箇所は限られています。
合理的に考えるならば、この箇所だけ練習すれば良いということになります。

そのために必要なのは以下のことです。
■難しい箇所を抽出する
■難しい箇所を練習する

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問題はここから先です。
それほどの難しい曲であれば、難しい箇所を抽出して、それらの箇所を重点的に練習してみてもそれだけでうまく演奏できるようになることは有りません。
そんなに簡単にことがうまく運ぶならその曲はさほど難しくない曲です。

■難しい箇所を抽出する
■難しい箇所を練習する
ということをいくらやってみても、うまく出来るようにならない時はそもそも、その演奏者の基本的な技術がその曲を演奏することに達していません。

でもここであきらめる必要はありません。
基本的な技術が達していないのであればそれを高めれば良いだけの話です。

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ここで「基本的な技術」というものが何によって成り立っているのか、ということを考えてみましょう。
そのなかでも重要なものはこれです。
■様々な曲を演奏できること

これ、とても大事なことです。
どんなに良い曲であっても、それだけしか演奏できない、ということはその演奏者の基本的な技術はさほど高くありません。(技術的に高度でなくても良い演奏者で有り得るということもありますが、それは別の話になるのでここでは言及しません)

要はいろいろな曲を演奏できるようにしておくことが大事です。

難しいけれど是非、演奏してみたいと思える曲はたったひとつか、ふたつしかないかもしれません。
しかし、それらの曲だけを練習していても基本的な技術が望ましいスピードで上達してゆく見込みは薄いのです。

とにかく演奏できる曲を増やしてゆくこと。
これが大事です。
「急がば回れ」という言葉がありますが、演奏技術の進歩にとってもあてはまります。

例えばA.コレッリの「ラ・フォリア」という曲があります。
リコーダー奏者にとっては大事なレパートリーのひとつです。
この曲だけ練習していてもこの曲が演奏できるようにはなかなかなりません。
それ以外の曲を練習するのが結果的にこの曲に必要な演奏技術を見につけるのに役立ちます。

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それではどんな曲を練習したら良いのでしょうか?
目的の曲と同じ程度の技術的難易度の曲であることが望ましいです。
これは技術的に高度な曲の場合だけではなく、初心者、中級者の場合でもそうです。

「メリーさんのひつじ」がちゃんと演奏できるようになるためには「ロンドンデリー」や「ぶんぶんぶん」のような旋律がちゃんと出来るようになっていることが必要です。

ヘンデルのリコーダーソナタを良い演奏できるようになるためには、マルチェロやルイエのソナタのようなものをしっかり演奏出来るようになっていることが必要です。

Jヴィヴァルディのリコーダー協奏曲のひとつを演奏出来るようになる為には、ヴィヴァルディの全ての協奏曲やそれと同程度の難易度のものが演奏出来ることを目指すことになります。

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このように考えてゆくと、その時目標にしている曲が仮にひとつかふたつしか無い状態であっても「副産物」(目標の曲と同じまたはそれに準ずる水準の曲)のある練習メニューの組み立てということが重要です。

イメージとしては常に練習し続ける曲がひとつかふたつ。
それ以外に比較的、短期で練習する曲が移り変わってゆく、というものです。

即興演奏を発展させる方法

2019年11月27日 | 即興演奏
即興演奏を発展させる方法は具体的にどんなものがあるだろうか?

こんな問いが浮かびました。

作曲の場合、わかりやすいところでは以下のようなものがあります。

■反復する(その際、高さを変えても良い)
■主題の一部分を切り取って反復する(その際、高さを変えても良い)
■反行、逆行、反行の逆行
■分割装飾

この他にもいろいろな型がありますが、ここでは一番最初にあげた「反復する」ということに着目してみます。

反復するだけなのでさほど難しくはありません。
しかしながら反復するためには反復する対象となる音の動きを記憶している必要があります。

紙と鉛筆を使って机の前で作曲している場合にはこのようなことは問題になりませんが、自分と楽器だけでその場で音楽を作る際にはこのようなことが思いのほか大事です。

反復するのは演奏を発展させる最も簡単な方法ですが、同じ反復だけだと飽きて来ます。聴き手だけではなく、演奏している本人もそうです。

そのためには反復する際に音の高さを変えてみる、という方法があります。
このようなことが出来るようになるためにはもとになる主題がどのような調(旋法)で成り立っているのかということを理解しておく必要があります。

反復の際に変化させるのは音の高さだけに限りません。
音の高さは変えないでその主題(動機)を成り立たせているリズムを変化させるという方法もあります。

ここまで音の高さ、およびリズムという切り口からの方法をまとめてみます。
主題(動機)を変化させるための方法は次ぎの通り。
*リズムは変えないで音の高さを変える
*音の高さは変えないでリズムだけを変える
*音の高さもリズムもどちらも変化させる

即興演奏のための材料(主題)としては既存の旋律でも良いし、自分自身で前もって作っておいたもの、あるいはまたその場で作り出したものでも良いです。

いずれにしても即興演奏において反復するという方法を使えるための条件として最低限必要なのはその主題を記憶していることです。

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実際の即興演奏の際には目の前に時計をおいて、あらかじめ何分間の即興演奏をする、と決めておくのは有効な方法です。

また、この場合、何分地点にクライマックスになるポイントを作る、という条件を自分自身に課すのも良いでしょう。このことによって即興演奏自体は単なる音の羅列ではなく、緊張感の変化のあるものになります。

補足:
最初は音の羅列でも良いです。
即興の初心者にとっては即興的に音を並べてゆくことさえ難しいことです。

音を並べることが出来ない場合には落ち着いて、休みをとっても良いし、あるいはまたとりあえず長い音を出して、その音が鳴っている間に次ぎに来るべき音を考えるという方法もあります。


日常生活のなかで即興演奏に近い人の営みは何だろうか?

2019年11月27日 | 即興演奏
日常生活のなかで即興演奏に近い人の営みは何だろうか?

こんな問いが浮かびました。
思いつくまま例をあげてみると・・・

■スピーチ
■雑談
■長電話
■日常雑記
■落書き
■ひとりごと

他にもいろいろありそうです。
即興演奏もこのような日常的な営みのひとつとして捉えることが出来ればしきいが低くなるかもしれません。

バロックの分割装飾やジャズのアドリブなどは高度に洗練されており習得のためのメソードもある程度確立されていますが、雑談や日常雑記のメソードというようなものは聞いたことがありません。

とりあえず目の前に録音機を置いてその時に思い浮かぶ旋律やリズムを録ってみてはどうでしょうか。そこから新しい発見が生まれるかもしれません。

補足:
即興演奏を録音する時には「無駄な音があっても良い」ということにしてみます。
あるいはまた「不必要に思える長い休みもあっても良い」としてみてはどうでしょうか。

結果として出来上がって来るものはそのまますぐに作品として残せるようなクオリティにはならない場合が大部分かもしれませんが、それでも良いことにしてみます。

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補足2

いきなり録音機の前でそのまま演奏しはじめるのは難しいです。
細かい音の並びまでは明らかでなくても、ある程度、音楽(あるいは音楽以前の音の並び)のイメージのようなものはあるほうがラクです。

スピーチをする場合にも、いきなりスピーチしてください、と言われるよりも、前もってどんな内容のスピーチをするのか考えているほうがラクに出来ます。

音楽と言葉というものの共通点を見つけてゆこうとする在り方を通してその人なりの即興演奏に何か新しい展開が生まれるかもしれません。

おかしな音が沢山出てくることでしょう。
でもそれは恥ずかしいことでも何でもなくて、それこそが即興演奏の始まり、良い音楽の始まりです。

言うなれば、おかしな音を沢山、出すことによって新しい次元の演奏者に自分自身を生まれ変わらせてゆくことが出来るわけです。