吉嶺史晴のブログ

リコーダー奏者吉嶺史晴のブログです。演奏活動ならびに鹿児島市で音楽教室を運営しています。

吉嶺史晴のブログ

2024-07-21 | weblog

2016年4月ベルギーのLUCA School of Artsレメンス音楽院チャペルにて開催された吉嶺史晴マスタークラスでリコーダー専攻の学生の皆さんに集中講義を行っている様子です。

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もうすぐ夏休み

2024-07-21 | 日常雑記


勤務先の大学での授業もあと残すところ1回となり、夏休みが近くなって来ました。
このところ私にしては多くのこまごました用事を片付けておりました。

生徒諸君の教材作りはいつものことなのですが、今日は通奏低音のリアリゼーションを浄書ソフトに入力してインターネット経由で送ったりしておりました。
コンピューターでの仕事は目が疲れてしまうので、時々、休みながらやっています。

新しい曲の締め切りが来月の末日と迫って来ました。
そちらの下書きも進んでいます。

やはり委嘱があると勢いが出ます。

この間のブリュージュでの演奏会では演奏者の方より、連絡をいただいて、私の曲は聴き手の皆さんからhuge success (大きな成功)をおさめた、とのことでした。
もうすぐ録音も送ってくださるとのこと、楽しみです。

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次の曲は題名から作ってみようと思い、何気なく「印度の虎狩り」というのが頭にふと浮かびました。宮沢賢治の作品中に出て来る架空の曲です。
もう作曲した人が居るのかどうかインターネットで調べてみたらもう、この題名の曲が存在しているようでした。

調べている間に、なぜかユーチューブでライオンとチーターが争い合っている動画が出て来ました。
思わず見てしまいました。

すると、なぜか今度はライオンがバッファロー(アフリカの大きな野生の牛)を生きたまま食べている動画が出て来ました。

すると次から次にチーターが野生のシカみたいな動物を食べているところとか、似たようなものが出て来ました。

ネコ科の動物が獲物を狙う時の様子に思わず引き込まれました。

小さかった頃、飼っていた猫がネズミの赤ちゃんみたいな小さな動物をしばらくの間、いたぶって、そのあとまるごと食べてしまったのを思い出しました。

動画に出て来たライオンも、野生のイノシシの赤ちゃんみたいな小さなものを食べる時には、なめまわしたり、前足で転がしたりしてから食べていました。
要はなぶり殺しにしていたのでした。

ライオンが小さな獲物をなぶり殺しにしたり、大きな獲物の喉あたりにかみついて、窒息させて、生のまま、食べてしまうのは人間から見ると残酷に見えますが、それは自然の世界では極めて日常的に行われていることなのだと思い至りました。

ひとつ、強く印象に残ったのは、若い雄ライオンたちが、老いた雄ライオンを取り囲んで、攻撃し、殺してしまうものでした。
あまり編集の跡が見られない映像だったので、多分、実際のところをそのまま収録したものだったようです。

何かの理由があり、ライオンの群れの存続にふさわしくない老いた雄ライオンはこのようにして、若いライオンから殺されてしまうという場面でした。

興味のある方はユーチューブで検索してみると沢山、このようなものが出てきます。
敏感な人には耐えられないような場面も出て来るのでその点は要注意かと思います。

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新しい曲の題名を決めるのに少し脱線してしまいましたが、だんだん方向は定まって来ました。
何よりも先日のブリュージュでの作曲作品が大きな成功をおさめたということで安心しました。

作曲作品は何よりも、演奏者の方々を輝かせるためのもの、という方向で間違いないかな、という感触を得ることが出来ました。

次の曲はどうなるか、また楽しみです。
(でも楽しみの前に、書く苦しみがあり、毎回御馴染みの恐怖の締め切りゾーンは必ずやって来るので、それはそれとしてとにかく前進します)

ブリュージュ

2024-07-16 | weblog

7月12日にベルギーのブリュージュで開催された演奏会では吉嶺史晴作曲の新作が演奏されました。
武満徹、細川俊夫、ジョリベ、サティといった作曲家と並んだプログラムが届きました。
有難うございました!

庭の千草(ヴィオラ・ダ・ガンバ)”The Last Rose of Summer”(viola da gamba solo)

2024-07-14 | You Tube
庭の千草(ヴィオラ・ダ・ガンバ)”The Last Rose of Summer”(viola da gamba solo)


アイルランドの伝承曲「庭の千草」を無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ用に編曲・演奏・録音してみました。

教室の発表会

2024-07-13 | 日常雑記


今日は教室で生徒さん方と一緒に稽古の日でした。
11月には発表会があるので、そこに向けて鋭意、練習中です。

最近、始めた方もおられるのですが、着実に進歩があり頼もしい限りです。

今日は個人レッスンで時間の隣合っているおふたりの方に了承をいただいて少しだけアンサンブルの稽古もしてみました。
理論的な本や記事を読むのも良いのですが、やはり同じ空間で一緒に音を出すことの大事さを痛感しました。

初見の練習もそうなのですが、ピッチを合わせる練習などはどうしても自分ひとりだけでやるのは限界があり、もうひとり一緒にやってくれる人がいると良いです。
小さな教室ですが、生徒さん方に集ってもらえる場が出来て良かったと思います。

生徒さん方が帰った後はひとりでピアノの練習しました。
アーノルド・クックという20世紀のイギリスの作曲家のリコーダー協奏曲です。

近い将来、きっと生徒さんの中からこのような曲を演奏できる人も育って来るのではと思います。

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ところで2019年から使っていたノート型のコンピューターがうまく起動しなくなってしまいました。
DAWソフトをインストールしていたので、外で手軽に録音するのに重宝していました。

自分で直せそうな予感が全然なかったので買った店に持っていって修理をお願いして来ました。
うまく直って来てくれれば良いのですが。

道具はやっぱり大事です。

以前、著名なヴァイオリンの先生と話をさせてもらった時に「弦楽器は、それを拭く楽しみというのがあるんですよ」と教えてもらいました。
私はヴィオラ・ダ・ガンバも弾くので、練習終わった際にはいつも拭きます。

でもそれを楽しみにしている奏者の存在にはすこし驚きました。

ただ使えれば良い、ただ音が出れば良い、というだけではなく、その道具を拭く、ということに楽しみを見いだせる感性の持ち主はすごいと思いました。

でも最近、私自身もそうなって来ました。
今使っているヴィオラ・ダ・ガンバは2013年に出来たものなので、まだ弦楽器としてはとても新しい部類なのですが、それでも出来立ての頃よりは外見がほんの少しだけ濃い感じの色に変わって来ました。

「俺も歳とってゆくんだけどさ、お前もなあ、だんだん歳とって来たなあ。もうしばらくは一緒に歳を取ってゆこうな」というような感じもあります。

そこで「拭く楽しみ」というものが生まれる訳なのであります。

コンピューターの話だったのですが、道具の話題ということでちょっと話が飛んでしまいました。

鹿児島地方はまだまだ雨模様ですが、梅雨も終わり近いです。
もう7月も半ばになりました。