
2020年2月のデュオコンサートの準備が進んでいます。
フランダース・リコーダー・カルテット(1987-2018/FRQ)のバルト・スパンホフ氏をお迎えして加音ホール(鹿児島)、近江楽堂(東京)で演奏会開催します。 それぞれの独奏、そして二重奏で2種類のプログラムを準備しました。
::::::::::::::::::::::::::
プログラムI 「リコーダー、開けてびっくり玉手箱!」
加音ホール(鹿児島)2月11日 13時30分開演
近江楽堂(東京) 2月13日 17時30分開演
まずW.A.モーツァルトのソナタK.V.292から始まります。もともとはチェロとファゴットのために書かれた曲ですがここではアルトおよびテナーリコーダーによって演奏します。
続いてはバルト・スパンホフ氏による無伴奏のコーナーを設けてみました。テレマンやファンエイクなどおなじみのリコーダーレパートリーが新しい演奏解釈によって披露されます。
その後は中西覚「村の休日」組曲。特に第6楽章「土俗面」そして最後の「みんなでさわごう」に注目ください。この曲のまったく新しい側面をお届けします。
続いては吉嶺史晴のソロで無伴奏テナーリコーダーのための「阿修羅」を演奏します。先だって開催された東京リコーダー音楽祭で初演されたものの再演となります。
そして最後はサプライズ。候補としてはA.ヴィヴァルディのリコーダー協奏曲ハ長調、テレマン二重奏ソナタト短調、モンティの「チャルダッシュ」、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」廣瀬量平の「オードI」「アメージング・グレース」による変奏曲などです。
:::::::::::::::::::::::
プログラムII 「リコーダー音楽 500年の時空旅行」
加音ホール(鹿児島)2月11日 15時開演
近江楽堂(東京) 2月13日 19時30分開演
ここではルネサンス期から現代に至るリコーダー音楽の流れを概観しながらそれぞれの様式の特徴を存分に楽しんでいただきます。
まずT.モーリーのファンタジアを2本のルネサンスリコーダーで2曲。音楽のなかで緊張させる局面とそうでない局面を明確にするという原理は働いており、これが後に続くバロックへと受け継がれてゆきます。そのあたりのポイントを明瞭にという意図で演奏します。
続いてJ.M.オトテールの第1組曲からプレリュード、アルマンド、そしてシャコンヌです。2本のヴォイスフルート(バルト:F.モルガン製作、吉嶺:平尾重治製作)による演奏です。フランス風の優雅で理知的な雰囲気をお楽しみください。
そしてB.バルトークの44のヴァイオリンのための二重奏曲から2本のテナーリコーダーのために編曲したものを演奏します。ルーマニア、アラビア、ハンガリーの舞曲、そして民衆の歌や子供たちの踊りのための曲などが素材となった曲です。全部で7つの曲をまとめてひとつの組曲風にまとめてみました。スラップスタカートや同時に声を出す奏法などリコーダーならではの響きも取り入れてみました。このバルトーク作品は初演となります。
続いては吉嶺のソロによってJ.S.バッハの「シャコンヌ」BWV1004を無伴奏テナーリコーダーで演奏します。
プログラムIIの最後は吉嶺史晴作曲「カイIII」です。テナーリコーダー、バスリコーダーで演奏されることを意図し、この演奏会のために書き下ろしました。今回が初演となります。
プログラムI, プログラムII ともトーク込みで60分ほどの演奏会です。
皆様の御来場を心からお待ちいたします。
デュオコンサート・鹿児島リコーダーフェスティバル2020