信越本線 磯部駅
駅からの散歩
No.377 横川(群馬県) 7月6日
前回の散歩で群馬県の安中市へ行った。その帰り信越本線の磯部駅で、『碓氷峠鉄道施設・世界遺産登録へ 』というノボリが目に留まる。最近は散歩の場所に事欠く状況である。そんなことで今日は信越本線の終着駅「横川」の鉄道施設を見に行くことにする。
信越本線は本来は高崎から長野、直江津を経て新潟に至る路線であった。しかし1997年の長野新幹線(北陸新幹線)の開業に伴い、横川駅- 軽井沢駅間が廃止され2区間に分断された。「碓氷峠鉄道施設」は廃線となった旧信越本線の遺構である。
旧信越本線は明治24年(1891年)に着工し、明治26年に開通した。横川-軽井沢間は当初アブト式という特殊な登坂機構の蒸気機関車を用いて開通し、その後一部区間の路線も変更され、峠専用の機関車を用いて電化される。この峠を連係する基点となった横川~軽井沢間は約11km、標高差553mで、駅・変電所・橋梁・線路などの施設がそのまま線状に残され、鉄道文化史の貴重な資料として重文指定となっている。
信越本線 横川駅
左の建物が「峠の釜飯」発祥の地、今はこの場所では営業していない。
旧中山道
碓氷関所跡
民家に野生の猿が遊んでいた(3匹)
人を恐れる様子も無い
中山道 坂本宿
古い家並みが残っており、それぞれの家に屋号が付いている
旧信越本線 下り線
今は廃線後の一部2.6kmを使い、鉄道文化村~峠の茶屋を
往復するトロッコ列車が観光用として運行されている
右の線が旧信越本線で先で線路は途切れている
左に分岐した線路は峠の茶屋駅に向かうトロッコ列車用の線路
ここで旧信越本線の線路は途絶える
廃線になった旧信越線はレールが外され今は遊歩道(旧線アプト道)になっている
昔は蒸気機関車が走ったトンネルを抜けて歩く
トンネルをいくつも通りぬけるのが旧線アプト道の魅力
トンネルは全てレンガ造り
5号トンネル
5号トンネルを抜けると旧線碓氷第3橋梁(めがね橋)の上にでる
この橋梁を降り18号線を歩いて横川駅へUターンした
旧線碓氷第3橋梁(めがね橋)
碓氷川に架かる4連アーチ橋で、1891年着工1893年竣工
全長91m川底からの高さ31m、使用されたレンガは約200万個に及ぶ
現存するレンガ造りの橋では国内最大規模である
碓氷湖(人造湖)
青く澄んで森を写している
碓氷湖
再び旧線アプト道へ
旧信越本線の上り軌道がアプト道になっている
旧信越本線の下り軌道を利用してトロッコ列車が走る
レンガ造りの旧丸山変電所
変電所は明治45年に建てられた
列車が上り勾配に差しかかったとき、必要な電力を供給する役割
横川駅に向かってなだらかな下り勾配の旧アプト道
碓氷峠鉄道文化村
碓氷峠鉄道文化村
横川駅 右の荻野屋で遅い昼食をとる
荻野屋の峠の釜飯 1000円也
「果たして世界遺産登録なるか?」 群馬県として正式に世界遺産登録を推進しているのは「富岡製糸場」である。群馬県富岡市にあり、以前に訪れたことがある。明治5年に操業を開始した日本初の機械製糸工場である。どちらも日本の近代史の中で貴重な文化遺産ではあるが、しかし明治と言うさほど遠くない時代の遺産でもある。世界遺産にするにはまだ熟成期間が足らず、今のところは日本のローカル遺産止まりのように思ってしまった。
今回のコースは約12km、往復4時間程度である。旧中仙道の情緒を感じ、山や湖を見ながらレンガ造りのトンネルの道をレトロな世界に浸って歩く。今まで関東近県を沢山歩いてきたが、このコースは私のベスト10に入る。もし「日本散歩100選」というものがあれば、ぜひ推奨したいコースである。
駅からの散歩
No.377 横川(群馬県) 7月6日
前回の散歩で群馬県の安中市へ行った。その帰り信越本線の磯部駅で、『碓氷峠鉄道施設・世界遺産登録へ 』というノボリが目に留まる。最近は散歩の場所に事欠く状況である。そんなことで今日は信越本線の終着駅「横川」の鉄道施設を見に行くことにする。
信越本線は本来は高崎から長野、直江津を経て新潟に至る路線であった。しかし1997年の長野新幹線(北陸新幹線)の開業に伴い、横川駅- 軽井沢駅間が廃止され2区間に分断された。「碓氷峠鉄道施設」は廃線となった旧信越本線の遺構である。
旧信越本線は明治24年(1891年)に着工し、明治26年に開通した。横川-軽井沢間は当初アブト式という特殊な登坂機構の蒸気機関車を用いて開通し、その後一部区間の路線も変更され、峠専用の機関車を用いて電化される。この峠を連係する基点となった横川~軽井沢間は約11km、標高差553mで、駅・変電所・橋梁・線路などの施設がそのまま線状に残され、鉄道文化史の貴重な資料として重文指定となっている。
信越本線 横川駅
左の建物が「峠の釜飯」発祥の地、今はこの場所では営業していない。
旧中山道
碓氷関所跡
民家に野生の猿が遊んでいた(3匹)
人を恐れる様子も無い
中山道 坂本宿
古い家並みが残っており、それぞれの家に屋号が付いている
旧信越本線 下り線
今は廃線後の一部2.6kmを使い、鉄道文化村~峠の茶屋を
往復するトロッコ列車が観光用として運行されている
右の線が旧信越本線で先で線路は途切れている
左に分岐した線路は峠の茶屋駅に向かうトロッコ列車用の線路
ここで旧信越本線の線路は途絶える
廃線になった旧信越線はレールが外され今は遊歩道(旧線アプト道)になっている
昔は蒸気機関車が走ったトンネルを抜けて歩く
トンネルをいくつも通りぬけるのが旧線アプト道の魅力
トンネルは全てレンガ造り
5号トンネル
5号トンネルを抜けると旧線碓氷第3橋梁(めがね橋)の上にでる
この橋梁を降り18号線を歩いて横川駅へUターンした
旧線碓氷第3橋梁(めがね橋)
碓氷川に架かる4連アーチ橋で、1891年着工1893年竣工
全長91m川底からの高さ31m、使用されたレンガは約200万個に及ぶ
現存するレンガ造りの橋では国内最大規模である
碓氷湖(人造湖)
青く澄んで森を写している
碓氷湖
再び旧線アプト道へ
旧信越本線の上り軌道がアプト道になっている
旧信越本線の下り軌道を利用してトロッコ列車が走る
レンガ造りの旧丸山変電所
変電所は明治45年に建てられた
列車が上り勾配に差しかかったとき、必要な電力を供給する役割
横川駅に向かってなだらかな下り勾配の旧アプト道
碓氷峠鉄道文化村
碓氷峠鉄道文化村
横川駅 右の荻野屋で遅い昼食をとる
荻野屋の峠の釜飯 1000円也
「果たして世界遺産登録なるか?」 群馬県として正式に世界遺産登録を推進しているのは「富岡製糸場」である。群馬県富岡市にあり、以前に訪れたことがある。明治5年に操業を開始した日本初の機械製糸工場である。どちらも日本の近代史の中で貴重な文化遺産ではあるが、しかし明治と言うさほど遠くない時代の遺産でもある。世界遺産にするにはまだ熟成期間が足らず、今のところは日本のローカル遺産止まりのように思ってしまった。
今回のコースは約12km、往復4時間程度である。旧中仙道の情緒を感じ、山や湖を見ながらレンガ造りのトンネルの道をレトロな世界に浸って歩く。今まで関東近県を沢山歩いてきたが、このコースは私のベスト10に入る。もし「日本散歩100選」というものがあれば、ぜひ推奨したいコースである。
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