60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

秩父巡礼(5)

2017年10月13日 08時26分54秒 | 散歩(7)
 巡礼の札所も番数が上がっていくほど市街地から離れ、秩父盆地を囲む山に点在するようになる。そのため札所間の距離は離れ、道も山道が多くなってきた。今日は「武甲山」の麓を歩く。NHKのブラタモリでも紹介された武甲山は、南方(ハワイ当り)にあった火山島が活動を終え、侵食によって削られ珊瑚礁をまとうようになる。その珊瑚によってできた石灰岩を載せた海山は、プレートの動きにより北上し、深い海溝に引きずりこまれる。そして大陸プレートに押しつけられはがれ落ち、やがて隆起し侵食されることで地表に現れた。それが武甲山だと説明していた。
 
         
 
         
 
         
 
         
 
 大きく高く立ちはだかる石灰岩の絶壁、その圧倒される岩の傍に28番の札所がある。昔はこの自然に対する畏怖の念から、ここにお堂を建てたのかもしれない。傍に石灰岩台地に付き物の橋立鍾乳洞があり、そこにも寄ってみた。市街地近くにある札所と違い、山麓に建てられた札所は自然と融合したような趣があり、歩いて巡礼していて退屈することがない。
 
         
 
                   秩父鉄道 影森駅
 
    
 
           
 
    
 
                   26番 円融寺(岩井堂)
 
    
 
                       円融寺
 
           
 
           
 
                  円融寺岩井堂に行くには
           昭和電工の工場内を通り抜けなければ行けない。
 
           
 
               大きな工場内の歩道に沿って奥へ
 
           
 
                    工場の隅に鳥居
 
           
 
           
 
    
 
         
 
                   300段に及ぶ石段
                  苔むした仏像が印象的
 
              
 
             天空の城ラピタに出てくるロボットを思い出す
 
            
 
    
 
                岩井堂(26番円融寺観音堂)
 
    
 
    
 
          
 
                   さらに上に登る
 
        
 
                     大仏坐像
 
           
 
      台座に彫ってある寄進者の名前、おつや、おせん等女性名も多い
 
    
 
                       修験道
 
           
 
                       尾根道
 
           
 
        
 
                     護国観音
 
    
 
    
 
                   27番大渕寺(月影堂)
 
    
 
                      月影堂
 
    
 
                   大渕寺(月影堂)
 
           
 
           
 
           
 
    
 
                    28番 橋立堂
 
    
 
               大きな石灰岩の壁の直ぐそばにお堂がある
 
    
 
                      橋立堂
 
    
 
                 お堂の屋根が岩に触れんばかり
 
            
 
                 この場所はブラタモリでも紹介された
 
            
 
                     むき出しの石灰岩
   
   
 
                    石灰岩の絶壁
 
            
 
            
 
                      橋立鍾乳洞
 
            
             
               
 
            
 
            
 
               
 
            
 
                     芭蕉の句碑
             「草臥て宿かる頃や藤の花」と刻まれている
 
           
 
                       諸上橋   
 
        
 
                      浦山ダム
 
           
 
    
 
                   29番 長泉院(石礼堂)
 
            
 
    
 
                    長泉院(石礼堂)
 
    
 
                      そば畑
 
           
 
                      そばの実
 
           
 
    
 
                       青雲寺
                     しだれ桜で有名
 
    
 
                     若獅子神社
 
           
 
       若獅子神社の裏手に若獅子断層があり、ブラタモリで放送された。
           洞窟に入るための懐中電灯が無く、ここで断念
 
           
 
           
 
           
 
              断層に手で触れられる日本唯一の場所とか
 
           
 
        
 
                     千手観音堂
 
    
 
            
 
                  秩父鉄道 武州中川駅
 
    
 
                     武州中川駅
 
 
 
 
 
 

秩父巡礼(4)

2017年10月06日 08時17分47秒 | 散歩(7)
 今日は秩父の市街地から荒川を挟んで反対、西側の山裾を歩くコースである。このコースは以前にも歩いたことがある。まったく同じ道を歩くのも面白くないので、徒歩コースの中でも一番古い「江戸巡礼古道」を中心に歩くことにした。歩いてみて感じるのだが、昔は道を切り開くのではなく自然の起伏を縫うように道を付けていたことが分る。そのため現代の道より上り下りは激しく、当然歩行数も多くなる。しかも山道に入ると人の通行も無く、周りは鬱蒼とした林の中、歩いていても不安を感じるほどであった。歩いてみて分ったのだが、昔の巡礼は物見遊山の旅というだけではなく、それなりの覚悟が必要だったようにも思う。 
 
           
 
                    西武秩父駅前
        三峰神社には毎月1日限定の「白いお守り」を求める人が殺到、
       朝から三峰神社行きのバスのりばには大勢の人が並んでバスを待つ
 
           
 
                   秩父鉄道 大野原駅
                先週19番を終えて戻ってきた駅
 
           
 
    
 
                    旧秩父橋(2代目)
               左に見えるのが現在の秩父橋(3代目)
 
            
 
           橋の下に初代秩父橋架脚(1885年竣工)が見える
            
    
 
    
 
                     21番 岩之上堂
 
    
 
                     岩之上堂
 
    
 
    
 
    
 
           
 
                  ぞろぞろと団体が降りてきた。
      20名近い人だからご朱印帳が後になると30分以上は待つことになる。
               「団体より先で良かった」とホッとする。
 
           
 
    
 
    
 
                     21番 観音寺
 
           
 
                       観音寺
             長椅子に座る人、先ほどのお寺でも見かけた
            
    
 
           
   
    
 
       
 
                     茅葺の仁王門
 
            
 
                                         扁平顔の仁王像
 
    
 
                     22番童子堂
 
          
 
            21番で遭遇した巡礼装束の団体が来る
 
          
 
           団体が乗ってきたバスは伊賀交通で三重ナンバー
 
          
 
                   江戸巡礼古道
 
          
 
          
 
          
 
          
 
    
 
               23番 音楽堂は小高い山の上にある
 
    
 
                    23番 音楽堂
 
          
 
             お堂の下にリュックと靴が置いてあった
 
          
 
               先ほどから何度も会った巡礼者
         (人が土足で上がる)本堂を靴を脱いで一周している
 
          
 
              又先ほどの団体が追いついてきた。
  バスで回ってもご朱印を貰うのに時間がかかるから、歩いてもなかなか抜かれない。
  
    
 
                    もみじのトンネル
 
           
 
            ここからは人があまり通らない江戸巡礼道に入る
                     (長尾根みち)
         
           
 
           
 
           
 
           
 
                     
 
                道はこの上の藪の中を通っている
                      (小鹿坂)
 
    
 
                「巡礼道」の札がないと不安になる。
 
            
 
                  少しの踏み跡をたどって行く
 
            
 
                  川に橋は無く、石を伝って対岸へ
 
            
 
                     上り下りが激しい
 
    
 
                やっと民家のある場所に出る
 
          
 
    
 
                    24番法泉寺
 
        
 
                   116段の石段
 
           
 
                  
 
    
 
                    24番法泉寺
 
               両脇の竹細工は「吊るし竹灯籠」
 
           
 
                 またリュックと靴が置いてあった
 
           
 
                   70歳後半の人か?
 
           
 
       
 
                道に何個も柿が落ちている
 
           
 
    
  
    
 
                       武甲山
 
    
 
             石灰岩の掘削のため北面は大きく削られている
 
    
 
              この跡は崩壊したのか?崩したのか?
 
          
 
                    江戸巡礼古道
  
          
 
                     久那みち
 
          
 
             民家の庭先を通っているような感じの道
 
    
 
    
 
                      25番久昌寺
 
    
 
                      25番久昌寺
 
    
 
                       弁天池
 
    
 
                    25番納経所本坊
 
               
 
                 今日はここまで、浦山口駅に向かう
 
    
 
               稲の刈り入れはすっかり終わっている。
 
           
 
                  正面に浦山ダムが見える
 
           
 
    
 
                    久那橋から荒川
 
            
 
                   秩父鉄道 浦山口駅
 

秩父巡礼(3)

2017年09月29日 08時23分59秒 | 散歩(7)
 先回歩いてから2週間、今日は札所12番からである。まだ日差しは強いものの、この2週間ですっかり秋らしくなった感じがする。どこからともなく金木犀の匂いがし、赤とんぼが飛び、道々に咲く花も秋の花に入れ替わった。今回は市街地にあるお寺が中心、札所12番から19番まで8ヶ所を一気に歩きとおした。
 
         
 
                   西武秩父駅
 
         
 
               今回は駅から直接歩いていく
 
         
 
                    12番札所へ
 
   
                   12番 野坂寺
 
   
 
                     野坂寺
 
          
 
          
 
   
 
         
 
         
 
                西武線を渡って13番へ
 
   
 
                   13番 慈眼寺
 
       
 
                      慈眼寺
 
          
 
          
 
                   道々に金木犀が匂う
 
          
 
   
 
                  14番 今宮坊
 
   
 
                     今宮坊
 
   
 
              秩父にはまだ古い町並みが残っている
 
            
 
   
 
                     秩父神社         
 
   
 
           ちょうどお昼時で、境内ではそうめん流しのイベント
 
         
 
        これだけ入れると汁が薄まって美味しくないと思うのだが、
 
   
 
                    秩父神社
 
   
 
                   天神地祇社
 
   
 
         社殿の表鬼門に彫られた「つなぎ龍」は左甚五郎作
 
   
 
             水に濡らすと文字が浮き出るおみくじ
 
         
 
             15番少林寺は踏み切りの向こう側
 
   
 
           ちょうど秩父鉄道のSLが汽笛を鳴らして通過した
 
   
 
             間近に来ると熱気が伝わってくる
 
         
 
                 煙の匂いが懐かしい
 
            
 
                石段を上がると少林寺
 
   
 
                  15番 少林寺
 
         
 
   
 
                   16番 西光寺
 
   
 
                      西光寺
 
          
 
                     武甲酒造
 
          
 
   
   
 
                   17番 定林寺
 
   
 
                     定林寺     
 
          
 
   
 
                   18番 神門寺
 
         
 
         
 
 
            
 
         7月15日のNHKのブラタモリで龍石寺が紹介された。
         龍石寺のスタートがこの看板のあるところからだった。
 
                    
 
   
 
                   19番 龍石寺
   岩が露頭している。江戸時代の記録では龍石寺は岩の上に直接建っていた。
 
          
 
          
 
                    お寺の裏に回る
 
   
 
          
 
          
 
            大きな岩の中に小さな石が混じっている
 
          
 
          
 
                   これがチャート?
    チャート:堆積岩の一種。主成分は二酸化ケイ素で、この成分を持つ
 放散虫・海面動物などの殻や骨片(微化石)が海底に堆積してできた岩石
 
    龍石寺でご朱印帳を書いていただいた女性に当日の話を聞いてみた。
    「NHKの取材があるからとは聞いていたが、ブラタモリだとは思わなかった。
    それを聞けば噂で大勢の人がくるからだろう。この回の放映があってから、
     訪れる人が増えたように思う。やはりTVの影響は大きいですね」
 
 
                   今日はここまで
 
 
          
 
                 秩父鉄道 大野原駅
 
 
 
 

秩父巡礼(2)

2017年09月15日 08時33分05秒 | 散歩(7)
 前回は四番札所の金昌寺まで回ったから、今回は五番札所からである。西武秩父駅からバスにのると乗客は私一人であった。貸切のようなバスで語歌橋バス亭まで行き、そこから歩き始める。今日のコースの途中に寺坂棚田がある。埼玉県一の棚田ということで、もう3回来ている。四季折々風情を変える棚田、今回は稲の刈り入れ時期であろう。こんな田園の風景を見られることも、巡礼の楽しみの一つである。
 
 各お寺を回っていて、車での巡礼者を見かけることも多い。札所に車で乗りつけ、シュートパンツにサンダル履きの男性が何冊かの御朱印帳を持って納経所に向かう。ご朱印をもらうとまたそそくさと車に乗って次ぎの札所に向かう。こんな様子を見るにつけ、車での巡礼に何の意味があるのだろうと思ってしまう。34個のご朱印を集めたからと言って、何のご利益も無いであろう。ただ集めたという満足感だけである。そもそも巡礼は34ヶ所を歩き通すという目標を持って歩るく。その間の努力、その間に出会う様々な景色、その間に向き合う自分の内面、そして歩き通したことでの達成感や健康への自信、そんなものが巡礼でのご利益だろうと思う。日常を脱して非日常の世界を体験するには、車という手軽な手段は使うべきではないように思う。
 
 
          
 
             西武秩父駅から語歌橋バス亭で下車
 
          
 
                  札所五番に向かう
 
   
 
                 五番 語歌堂(ごかどう)
 
          
 
         「お札禁止」にもかかわらずビッチリ貼られた千社札
 
          
 
                五番の納経所 長興寺へ
 
   
 
                      長興寺
 
          
 
                    ご朱印をもらう
 
          
 
                 
 
          
 
   
 
                  行く手に武甲山
 
          
 
   
 
                     寺坂棚田
 
   
 
   
 
   
 
                   彼岸花が咲き始めた
 
   
 
   
 
                     寺坂棚田
 
          
 
                      六番へ
 
   
 
                  六番 ト雲寺(ぼくうんじ)
 
   
 
                      ト雲寺
 
          
 
                      七番へ
 
   
 
                   七番 法長寺
             歩いての巡礼者は女性の方が多い
 
   
 
                    七番 法長寺
 
   
 
                      横瀬川
 
          
 
                      八番へ
 
   
 
                  左に曲がると西善寺
 
   
 
                   八番 西善寺
               
   
 
             樹齢600年といわれるコミネカエデ
  カエデの樹があったからそこにお寺を建てたか、お寺を建ててカエデを植えたのか
      どちらにしても両方600年程度の時間が経っていると、住職
 
   
 
                  西武線の鉄橋
 
          
 
                      九番へ
 
          
 
         武甲山の石灰岩を原料に、三菱マテリアルの横瀬工場
 
   
 
                    九番 明智寺
 
          
 
                自家用車での参拝者も多い
 
          
 
          
 
                     十番へ
 
   
 
                   十番 大慈寺
 
   
 
                      大慈寺
 
          
 
                   国道299号線
 
          
 
                     十一番へ
 
   
 
                  十一番 常楽寺
 
          
 
               今日はここまで、西武秩父駅へ
 
          
 
                    西武秩父駅
 
 

秩父巡礼(1)

2017年09月08日 08時23分45秒 | 散歩(7)
 9月から秩父巡礼を始めることにした。べつに宗教心から歩く訳ではない。最近は散歩に行く場所に困っていたから、とりあえず始めれば12~13回は散歩に行く場所が決まる。秩父にはすでに20回以上は来ていて、そのコース内に札所があれば立ち寄っている。たぶん34ヶ所のうち2/3は来ていると思う。しかし今回は正式に1番所から順番に回り、立ち寄った証としてご朱印帳も作ることにした。まずはガイドブックに従って第一番札所から廻る。今回は歩行時間4時間、距離13km、26000歩のコースである。
 
    
 
 実際に1番札所から歩いて思うのだが、この巡礼は昔の人も宗教心だけではなく、レクレーションの要素が強かったのだろうと思う。34ケ所を廻るのに約1週間かかる。江戸からでてきて旅籠に泊り、各お寺でご朱印をもらいながら巡礼する。これは一種のスタンプラリー的な要素があり、しかも34ヶ所という目標があるから頑張れる。仲間と廻るのであれば、会話がはずみストレスの発散になるかもしれない。一人で歩けば自分と向き合う時間ができる。しかも歩くことで健康に良い。江戸時代は今のように娯楽が少なかった庶民にとって、日常から脱して非日常の世界に自分を置く手段だったのだろうと思う。
 
 では私の目標はというと、秩父は自宅からもわりと近く、朝出て夕方に帰ることにそれほどの負担はない。秩父は適度に田舎で、絵の題材が豊富にあるように思う。しかも歩くことで健康維持にもなる。もう一つ挙げるとすれば、この巡礼で我が人生を振り返って、70年の総括ができれば、・・・・、そんなことも思っている。
 
   
 
                  西武線 西武秩父駅
 
          
 
                  秩父鉄道 お花畑駅
         西武秩父駅から歩いて7分、秩父鉄道へ乗り換え
 
   
 
                 秩父鉄道 和銅黒谷駅
 
         
 
                 すでにコスモスが満開  
 
   
 
                     聖神社
             和銅の採堀を機に創建された古社
 
         
 
                    和銅遺跡へ          
 
  
 
                和銅遺跡(露天掘跡)       
 
  
 
  
 
                    内田家住宅
 
          
 
              秩父はどこからでも武甲山が見える
 
          
 
          
 
          
 
          
 
          
 
          
          
 
  
 
  
 
                    瑞岩寺
 
  
 
            
 
  
 
                第一番 四萬部寺(しまぶじ)
 
         
 
                  おびんずるさま
     お釈迦さまの弟子の一人で、神通力にすぐれていたそうです。
     しかし、みだりに世間の人に神通力を用いたため、お釈迦様の
     呵責を受けて涅槃を許されず、お釈迦さまの減後も衆生を
     救い続けるとされている。
 
  
 
                 第一番 四萬部寺
 
  
 
       第一番四萬部寺の門前宿として江戸時代からある旅籠
 
         
 
                     旅籠一番 
 
         
 
         
 
         
 
              ここから民家が途絶え山道になる
 
         
 
  
 
                  第二番 真福寺
     真福寺は無住寺のため納経は道を下って光明寺で受け付けてくれる
 
          
 
          
 
              途中から歩行者は山道をショートカット
 
  
 
              光明寺(第二番真福寺の納経所)    
 
         
 
                   昔の道しるべ
 
  
 
                  第三番 常泉寺
 
          
 
               竹箒で生垣は面白いアイヂィア
 
          
 
  
 
                  第四番 金昌寺
            仁王門には2mの大わらじが奉納されている
 
        
 
                 石仏は1319体ある
  
  
 
         
 
                 
 
  
 
                 第四番 金昌寺
 
        
 
                  金昌寺バス亭
 
          今回はここまで、バスで西武秩父駅まで帰る
 
 
 
 
  

国分寺崖線

2017年09月01日 10時41分02秒 | 散歩(7)
 まだ残暑が厳しいので、あまり遠くに行く気になれない。ということで散歩の本にあった「涼風そよぐお鷹の道とハケの道」に行ってみることにした。国分寺崖線に沿って、JR中央線の武蔵小金井から西国分寺間を歩く。崖線から湧き出た水を集めて流れる清流沿いには木立が多く、夏でも歩きやすい散歩コースである。
 
 国分寺崖線はブラタモリ風に説明すると、東京を流れていた古多摩川が、長い年月をかけて削りとっていった河川段丘(自然河川堤防)と考えられている。この崖線を武蔵野の方言で「ハケ」と呼ぶ。ハケから湧き出た水が野川に流れ込み、野川はさらに多摩川と合流する。国分寺崖線は立川市から世田谷区の等々力渓谷を経て大田区まで、約30kmに及ぶ河川段丘である。
 
 
 
                      国分寺崖線説明図
  
   
 
              滄浪泉園(そうろうせんえん)緑地
 
   
 
    明治・大正期に三井銀行の役員、外交官、衆議院議員などを歴任した
     波多野承五郎の、「ハケと湧水」をたくみに生かした別荘の庭園。
 
   
 
         滄浪泉園は崖線にあり、降って行くと湧き水の池がある。
 
   
 
                   滄浪泉園緑地
 
   
 
                     おだんご地蔵
  
   
 
                湧き水が民家の間を流れていく
   
   
 
                        野川
                 ハケの湧き水は野川に流れ込む
  
   
 
                   殿ヶ谷戸庭園 
     大正2年~4年に江口定條(後の満鉄副総裁)の別荘として整備され、
           昭和4年には三菱財閥の岩崎家の別邸となる。
  
   
 
                秋の七草 女郎花(おみなえし)
 
   
  
                 殿ヶ谷戸庭園 次郎弁天池
 
   
 
                      お鷹の道
          江戸時代に市内の村々は尾張徳川家の御鷹場に
         指定されていたことから“お鷹の道”と名づけられた。
 
   
 
         
 
                     真姿の池
 
   
 
                       お鷹の道
 
   
 
 
   
 
                     武蔵国分寺
 
   
  
                     万葉植物園
       境内には草花に昔の呼び名と、まつわる和歌が書いてある。
 
   
 
                    武蔵国分寺跡
   奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、
                     武蔵野国/国分寺・国分尼寺の寺院跡にあたる
         国分寺市はこの武蔵国分寺があったことに由来する