60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

箱根駅伝を歩く(3)(4)

2015年04月24日 08時24分42秒 | 散歩(5)
 2月11日大手町の読売新聞本社前をスタートして、国道409号から国道15号線を京急の大森海岸駅まで歩いた。これが箱根駅伝のコースを歩く第1回目である。2回目は2月28日に友人と京急大森海岸駅で待ち合わせ2人で15号線を川崎を通って京急鶴見駅まで歩く。その後は天候不順と用事が重なりしばらくご無沙汰になってしまった。

 そして3週間ぶりの3月22日に鶴見市場からJR保土ヶ谷まで、4月11日に保土ヶ谷から戸塚まで歩いた。国道15号線は横浜駅手前で終わり1号線に合流している。1号線(東海道)に入ると急に交通量が激しくなり、自動車専用道路の様相になってしまった。さらに横浜では高速道路との出入りが錯綜し、戸塚手前では横浜新道と合流する。歩道は狭く、車道は車がひっきりなしに走り抜け、散歩を楽しむ雰囲気はまったくなくなってしまう。そんなことから散歩写真も殺伐としたものが多く、今回は3回目4回目と合わせて掲載することにします。
 
                    箱根駅伝を歩く(3回目)
 
 
鶴見市場駅~保土ヶ谷まで

    

                            京急 鶴見市場駅

              

                     国道15号線

            

               鉄橋の下に鶴見線の国道駅がある

    

                     国道駅改札
              国道脇にあるから国道駅の名がついたとか

           

    

             国道沿いには所々に廃墟になった家がある

    

               この家も人が住んでいない様子

    

                 横浜環状北線の架橋工事

    
 
                      遍照院
            参道は京浜急行の線路で分断されている
 
    

          この道沿いにはラーメン屋が多く、人気の店も多い

    

                              笠のぎ稲荷神社

             

    

        「なぜこんな所に落書きが?」と思ったら、塀の上は小学校だった
 

    

            国道15号線は横浜駅の手前で1号線に合流する

    

              高速道路とその出入り口が錯綜している


     国道1号線の右手にはランドマークタワーなど横浜の中心部が望める         

    

              行く手をさえぎられた二ノ宮金次郎の像

    

                    この先が保土ヶ谷駅

    

                  国道脇にある保土ヶ谷駅
           この先は道路と鉄道とが離れるため、今日はここまで



                    箱根駅伝を歩く(4)

保土ヶ谷~戸塚まで

    

                      保土ヶ谷駅
                 朝10時保土ヶ谷駅を出発

    

                     国道1号線

    

              1号線脇にある古い商店街のアーケード

    

               横須賀線で分断された大仙寺の参道

    

                       大仙寺

    

                       大仙寺

    
 
                      外川神社

    

                 電柱の住所に権太坂の地名
           駅伝の中継でよく名が出る権太坂はここから始まる

    

                だらだらと緩やかな上り坂が続く

           

          権太坂の右手にこども植物園があったので寄ってみた

    

                     こども植物園

    

                      こども植物園

    

               再び権太坂に、この当たりが坂の頂点

    

            権太坂を過ぎると少し下ってフラットな道になる

    

                    平戸白旗神社

    

            国道1号線に横浜新道が合流し急に車が多くなる

    

                      矢沢陸橋

           

                  この橋には歩道がない
             今日はここで1号線を離れ戸塚駅に向かう

    

                       高松寺

        

                 梅ノ木の根元は朽ちかかっている

            

                しかし樹はしっかりと実をつけていた

    

                       戸塚駅











今年の花見

2015年04月10日 09時47分18秒 | 散歩(5)
  今年の桜はあっという間に終わった感じである。3月の末の急な暖かさで桜は一気に開花し、都心では土日に満開になったようである。しかし突然の開花で私の予定は狂い、その時の花見は見送りとした。そこで少し開花時期が遅れる郊外の花見を、4月の最初の土曜日に計画する。参加メンバーは私の共通の友人2人と、友人がいた会社で勤めていた女性社員とその友達の5人である。しかし事前の天気予報は曇り時々雨の予報である。花見だからこの機会を逃すと今年の花見は無くなってしまう。したがって多少の雨でも決行とし、自主判断で参加するよう皆に連絡をとった。
 
 4月4日、朝には多少雨が降っていたが西武線の飯能駅構内に全員が集合した。コースは私が昨年歩いた飯能から入間川に沿って仏子駅までの約6kmである。11時30分曇天の中、入間川に向かってスタートした。途中美味しいうどん屋があると聞いていたので、そこで腹ごしらえのために立ち寄った。しかし毎月第一の土日はラーメンの日ということで、メニューはラーメンしかない。最近のとんこつ系のラーメンにうんざりした私には、この煮干だしの醤油味は懐かしく新鮮な味に思えた。
 
 山間に近い当地の人にとっては花見などには関心が薄いのか、それともまだ樹が若く知名度がないからなのか、このコースは見捨てられたように人がいない。しかし私にとっては大勢の人が集まっての酒盛りの花見は好きになれないから、こんなシュチュエーションは最高である。この延々と続く桜並木、昨年歩いてから私のお気に入りの花見コースになってしまった。

 私の知る限り一緒に歩く5人ともそんなにアクの強い性格でもない。男だけであれば昔の仕事の武勇伝や共通の知人の近況などの情報交換になるのだろうが、そこに女性が混じってくると少し雰囲気は変わってくる。歩きながらや休憩しながら、時に2人で時に3人で時に全員で取り留めの無い話しになる。それぞれの近況報告や今抱えている問題や悩みなど少し重い話も、お互いに利害関係がないから素直に聞ける。桜並木を歩きながらのこんな花見も、人間観察趣味の私には趣向が変わって面白いものである。

     

                           地元で人気のうどん屋

          

                毎月最初の土日だけラーメンの日

   

        うどんのような舌触りの麺で煮干のスープ、懐かしい味である

   

                   入間川に沿って並木道が続く

   

             並木に沿った道は我々だけでほとんど人がいない

   

               時には背を屈めるよに枝が垂れ下がっている

   

               後ろの桜の右側に少し色の濃い枝がある

   

      近づいて見ると大きな1本の枝だけが色が違う(左に張り出した枝)

   

  ソメイヨシノはエドヒガン桜とオオシマ桜の交配と言われるが、何らかの先祖帰りか?

   

   

   

                      八高線の高い鉄橋

   

                     桜のトンネル

   

              川原にぽつんぽつんと花見の人がいる

   

            恋人同士にとっては想い出に残る花見だろう













箱根駅伝を歩く(2)

2015年03月06日 09時58分01秒 | 散歩(5)
 友人に「箱根駅伝のコースを歩く」ことを話すと、「俺も歩く」と言い出し今回から2人になった。朝10時に京急大森海岸駅に待ち合わせて、国道15号線を歩き始める。友人は168cmで86kg、当面の目標は80kgを切ることだという。リュックを担ぎ、腰には万歩計を着けて気合が入っている。1月でリタイアした友人は急に閑になって、目標は自分の健康管理だと言う。今は雨の日以外は毎朝近所を歩き、その記録を手帳につけている。
 
 第一京浜と呼ばれる国道15号線は所々は片側5車線になったり、立体交差になっていたりと、東京と横浜を結ぶ大動脈である。そんな幹線も土曜日は車も少なく、排気ガスや騒音も気になららない。しかし沿線は整理され緑も少なく、物見遊山的な散歩には向いていない。京急の雑色駅を過ぎると、駅伝の中継でキーポイントになる六郷橋が近づいてくる。多摩川を挟んで手前が東京都大田区、対岸が神奈川県川崎市である。「大田区」で昔の麻雀仲間を思い出した。たしか彼は「大田区西六郷」だったはずである。一緒に歩いている友人とも、昔はよく麻雀をした仲間である。「○○さんは確かこの近くだから呼び出してみようか?」と友人に提案する。コンビニの前で彼の携帯に電話をかけると、「暇だから本を読んでいたところ、自転車で行くからそこで待っておいて」との返事である。電話を切ってから10分もしないうちに自転車に乗って我々の前に現れた。
 
 彼は68歳、今は大田区のシルバー人材センターに登録し、時々小学校の休日や夜間の警備の仕事をしていると言う。「久しぶりだから、どこかで飯でも食おう」、と川崎まで一緒にくることになった。3人で六郷橋を渡り始めると彼が、「今話題になっている中一殺人事件の現場はたぶんあそこ当たりだよ」と、対岸の下流を指差した。そこは橋を渡って500mほど下った先である。誰とはなしに「行ってみよう」ということになり橋を渡って左に折れる。多摩川の土手をしばらく歩くと水門が見えてきた。その脇に多くの人がたむろしている。土手から一段下がったところに献花の花束が積み上げられ、そこが現場だと分かる。近くで一人の中学生だろう少女が、多くの報道陣やカメラに囲まれてインタビューを受けていた。我々は献花の前にしゃがんで、静かに手を合わせる。亡くなった中学生の上村良太くんの無念さを思い涙がこぼれた。
 
 川崎駅近くで3人で食事をしたあと、大田区の彼と別れ再び友人と2人で歩き始めた。横浜を過ぎるまではこの15号線(第一京浜)を歩くことになるのだろう。「日本橋から21km」の標識が見えた当たりから、傍を歩く友人が急に無口になってきた。たぶん疲れが溜まってきたのだろう。私より体重が15kgも重いということは、牛乳1Lを15本余分に持って歩いていることになる。少しかわいそうになって、「この先に鶴見市場という駅があるから、今日はそこまでにしようか?」と声をかけた。それから彼は少し元気になったようである。

    
                     京急 大森海岸駅

    
                 国道15号線(第一京浜)

    
                      磐井神社

          
         直立不動で参拝しているおじいさん、約5分立っていた。
      お参りが終わり我々を見て、「わずかな賽銭で、沢山の願い事を
                頼むなよ!」と神様に叱られました、と冗談を言って帰っていった。

    

    
                       大森神社

    
                平和島競艇行きのバスを待つ人

    
                      梅屋敷

          

          

          

    
                 京急 蒲田駅は改装中

    
           前方からは大きく見えた建物は横から見れば
           先の尖っ(薄っぺらい建物(大田区産業プラザ)

    

    
                    雑色の商店街

    
                      六郷橋

    
                 橋の下は六郷橋緑地野球場

    
                       多摩川
  高いマンションの先が大きな事件になった中一の上村良太君が殺された現場
 
    
              中央の凹んだ所が現場(望遠で撮る)

           
             多摩川を渡ると大田区から川崎市になる
             寄り道をして現場に行って見ることにした
 
    
           近隣の人だろう、いつまでも立ち去らず遠巻きに見つめている
 
            
     何社もの報道陣やカメラに囲まれて一人の中学生がインタビューを受けていた
 
    
                  現場には多くの花が供えられていた
 
            
       私も手を合わせる。上村良太君の無念さを思うと自然に涙がこぼれる

    
               川崎駅近くで食事をすることにした

    
                    再び15号線へ

    
                   陸橋はJR南武線

    
                 日本橋から21kmの標識

    
              この当たりが鶴見の中継地点だろうか

    
                   京急 鶴見市場駅

                    今日はここまで










箱根駅伝を歩く

2015年02月20日 08時16分56秒 | 散歩(5)

 1月の末に遊行寺の坂を歩いた後に、毎年正月に行われている箱根駅伝のコースを歩いてみようと思いついた。大手町の読売新聞本社前から箱根芦ノ湖まで5区間、1区間だいたい20kmで芦ノ湖まで107.5kmである。1日に11km程度歩けば10回で芦ノ湖まで行けることになる。コースはほとんどが市街地、途中の接続ポイントまで行くにも帰るにも、交通の不便はないだろう。そう考えてインターネットでコースの地図をプリントアウトしてリュックの中に入れておいた。

 先週の建国記念日は絶好の散歩日和、早速リュックを担いで大手町の読売新聞社へ向かう。休日の大手町はひっそりして人気がいない。新聞社の高いビルを見上げてから409号線を南に向かってスタートする。歩きはじめるとすぐに皇居のお堀が見え始める。左に東京駅が見え、右に日比谷公園そして左に帝国ホテルと、見覚えのある景色が続いていく。今まではスポットとして見てきた光景が今回は串刺しになって横に繋がり、その位置関係が実測として自分の中にインプットされる感じである。休日の都心は車も人も少なく、平日の喧騒が嘘のようである。沿道脇にある東京タワー、増上寺、赤穂浪士の泉岳寺と寄り道して写真を撮りながらの散歩は思った以上に快適である。
 
 品川駅を過ぎ新八ッ山橋の陸橋を過ぎてからは15号線のそばを京急線が走り、長くフラットな道が続く。駅伝のランナーにとっては目だった景色の変化もなく単調な行程だろう。道の脇の標識が「日本橋から10km」、「日本橋から11km」と数字が増していく。12kmに近づいたころに京急線の大森海岸駅があった。「今日はここまでにしておこう」、そう思ってスマホの万歩計を見ると、大手町から25000歩、約13kmであった。
  • 往路 (107.5km)
    • 第1区 (21.3km) 大手町・読売新聞東京本前 - 鶴見
    • 第2区 (23.1km) 鶴見 - 戸塚
    • 第3区 (21.4km) 戸塚 - 平塚
    • 第4区 (18.5km) 平塚 - 小田原
    • 第5区 (23.2km) 小田原 - 箱根町芦ノ湖駐車場入口

    

                                      大手町 読売新聞社前

    

                     休みの大手町の朝はひっそりしている

    

                                   和田蔵濠

                     スタートして間もなく皇居のお堀のそばを通る

                

    

                                左手に東京駅

    

                                 日比谷濠

    

                               日比谷通り

    

                                日比谷濠

              

    

                                  日比谷公園

              

                        公園内にある日比谷花壇の店

    

                            左に帝国ホテル

    

                            右に日比谷公会堂

    

                      右手の奥に新しく建った虎ノ門ヒルズ

    

                                   芝公園

              

        

                              東京タワー

    

                              増上寺山門

    

                                  増上寺

    

    

                          増上寺でも挙式が行われている

              

                              三田の交差点

              

                               国道15号線

                    三田交差点で409号は国道15号と合流する

    

                                  泉岳寺

    

                               赤穂浪士の墓

    

                         増上寺と泉岳寺でご朱印をゲット

    

                                 品川駅前

    

                               新八ッ山橋

    

                                 品川神社

              

                         日本橋から10kmの標識

              

                     国道15号線のフラットな道は続いていく

    

                       15号線のそばにある京急大森海岸駅

                              今日はここまで

 

 

 

 

 


自転車依存症

2015年02月06日 08時29分01秒 | 散歩(5)
 先週の雪が降った日、シャーベット状になった雪の中を駅に向かって歩いていると、通勤客の中を通り抜けようとした自転車が我々の方に倒れ掛かってきた。左手に傘をさし右での片手運転である。幸い周りの人には被害はなかったが、本人は雪の中に転倒してしまいズボンやコートが泥だらけになってしまった。50代後半だと思われるその運転者は周りの人に頭を下げて詫びていた。
 
 先月の終わり、通勤の帰りに駅の傍の人道だけの狭い踏み切りを渡っていたら、私を追い抜いていった自転車が、踏み切りからハズレ線路の中に倒れ込んでしまった。私は駆け寄り「大丈夫ですか?」と声をかけ自転車を踏み切りの上に戻してあげた。しかしその60代と思われる男性は「大丈夫、大丈夫」と言いながら、立ち上がって踏み切りの上で自転車に乗ろうとしてまた転びそうになった。その動作から見て明らかに酔っ払っていた。
 
 本来なら傘さし運転は5万円以下の罰金、飲酒運転は5年以下の懲役又は100万円以下の罰金である。自動車だとルールを守る人達も自転車だと平気でルールを無視してしまう。無灯火や信号無視はあたり前、交差点を斜めに横切ったり、歩道をベルを鳴らしながら人を蹴散らして行ったりと、自転車の傍若無人さは以前から目に余るものがあった。それはルールを無視しても、自分たちは大目に見てもらえているという甘えが根底にあるからであろう。
 
 先日ラジオを聴いていたら、今年の6月から交通ルール無視の自転車運転手に交通違反切符が切られ、3年間に2度以上摘発されると、3時間の講習が義務づけられる(講習費5700円は自腹)。その講習を受けなかった場合は5万円の罰金になるようである。自転車事故が多発している中、やっと警察も重い腰を上げたようである。これから警察も本腰を入れて摘発していかない限り、自転車のルール無視は直らないように思うのである。
 
 我が家では女房専用の自転車が一台あるだけで、私は自転車は持っていない。以前は通勤に駅まで自転車に乗っていたのだが、「わずかな時間の短縮のために、折角の歩く機会を失うことになる」、そう思って自転車をやめてしまった。元々私は自転車に乗るという習慣がなかった。それは生まれ育った下関は坂が多く、自転車が便利な乗り物ではなかったからであろう。以前沖縄に行った時、街にほとんど自転車を見かけなかった。それは暑さで自転車を漕ぐ環境ではないからかもしれない。自転車の保有率を見ると、保有率の少ない県は沖縄(24.4%)、長崎(28.6%)、鹿児島(31.3%)で、保有率の高い県は埼玉(73.9%)、大阪(72.5%)、東京都(70.0%)と言うことである。このことから自転車は生活環境に大きく左右される乗り物なのである。
 
 私が住む埼玉県は確かに自転車は多いという実感がある。駅の周りもスーパーの周りも自転車が取り囲んでいる。主な乗り手は主婦と中高校生であろう。歩くより所要時間は半分以下で済み、荷物も自転車があれば楽に運べる。だから郊外の住宅地では自転車は必須の乗り物なのである。しかし便利だからということから、自転車に乗る人の多くは自転車の依存傾向があるように思っている。上の例のように雨が降っても酒を飲んでも自転車を使ってしまう。時と場合で歩くという選択肢を持ち合わせていないように感じるのである。
 
 女房を見ていると歳を取るに従って歩くとことが極端に少なくなったように思う。買い物はもとより、駅までは雨が降っていても自転車を使う。団地内の集会所のわずかな距離(200m)も自転車に乗って出かける。だんだん自転車が歩行器の役割になっているようである。「健康のために駅までぐらいは歩いたら・・」と言うと、「膝が痛くなるから」という。
 私は比較的に健脚だと思っているが、自転車に乗ると足の筋肉が痛くなることがある。このことから自転車を漕ぐ筋肉と、歩行で使う筋肉は違うように思える。自転車ばかりに乗っていると、歩行に使う筋肉は衰えてきて、足の筋肉バランスが崩れてしまい、膝に影響を与えるのではないだろうか。体重が増え脚力が衰えてくると、益々自転車に依存するようになる。人は歩くことが基本運動だから、歩くことが億劫になるのと比例して、健康も失っていくように思っている。
 
 
 
 
 
 
 

遊行寺(ゆぎょうじ)の坂

2015年01月30日 08時37分25秒 | 散歩(5)
 一番下の娘が3月に開催される横浜マラソンのフルマラソンに参加の申し込みをしたと言う。参加条件は6時間以内に走れることだそうだが、娘はまだ42.195kmは走ったことがない。果たして走れるものか?たぶん30kmがせいぜいで、途中棄権するだろうと思っている。そんな話を思い出し、マラソン繋がりで正月に行われた箱根駅伝を思い出した。そしてそのテレビ中継の中でアナウンサーが、何度も「遊行寺の坂」と言っていたのを思い出す。確か復路の平塚から戸塚の8区にある長い坂だったと思う。・・・・「そうだ遊行寺の坂を歩いてみよう!」、連想ゲームのようにして今日の散歩コースが決まった。グーグルの地図で検索して小田急線の藤沢本町駅が一番近い駅と分かる。ではと、リュックを担いで家を出る。
 
 自分でも思うのだが「腰は軽い」方である。「検討して」とか「よく考えて」ということを止め、今はなるべく直感で動くことを主眼にしている。「70にして心の欲するところに従って矩をこえず」、これを自分なりの解釈で実践しようと思っている。自分の心に浮かんだことを直ぐに行動に移しても誰に迷惑をかけるわけでもない。当然行動を起こせば、そこに未知の遭遇があり刺激があり勉強にもなる。しかしその反対にトラブルがあるかもしれない。そんな時の判断も躊躇せず直感で決める。今まで培ってきた70年の経験、その上での自分の判断に迷いは無い。
 
 藤沢本町駅に降り立って、グーグルのナビに従って街を歩く。スマホのナビは最短距離を選択するから、小道を何度も折れ曲がった道順を教えてくれる。その道を正しく歩いているのか不安になることもあるが、迷っても「また元にもどれば良い」、そう思えるのである。30分程度歩いたころに「遊行寺坂」という標識があり、左に大きなお寺がある。先ずは遊行寺へ参拝することにして左に折れる。長い参道を登って境内に入ると、一遍上人の像があった。一遍上人は日本史で習った記憶はあるが何宗は分からない。そばに説明文があり時宗と分かった。大きなお寺の境内をゆっくりと散策してみる。梅の花がちたほらと咲き始めている。
 
 私は歩いたことのないコースを歩くのが好きである。初めてのコースであれば、道に迷わないようにと神経を使い緊張感を伴う。当然始めて見る景色だから物珍しさがある。従って散歩しながら周囲に「気」が向くことになる。日常の雑事にとらわれて内に向いていた「気」が、散歩の時は外へ向くのである。たぶんそのことが散歩することで開放感を感じるのだろう。この開放感と歩くという運動とが相まって健康には良いように思うのである。
 
 寺社内を一周して寺務所の前にくると、2人の参拝者がご朱印帳にご朱印を貰っていた。それを見て、ふと先週ブログに書いた友人が、最近ご朱印集めに神社仏閣を回っていることを思い出す。「そうだリタイアした彼を誘って、時々はご朱印集めも良いかもしれない」、そう思ってお寺の娘さんにご朱印帳とご朱印を頼んだ。私は神仏に帰依しようという目的も意識もないが、スタンプラリーのように散歩の意識付けになればと思ったのである。
 
 遊行寺を出て再び遊行寺の坂を昇る。そんなに急坂ではないが、一定の角度でだらだらと登っていく。「この坂を箱根駅伝の各校の選手達は息せき切って登っていくのだろう」、そう思うとこの坂の印象が強くなり、来年の箱根駅伝の時は自分の歩いた情景をなぞりながら、TVを見ているだろうと思うのである。約15分程度歩くと遊行寺坂上というバス停があった。ここが坂の頂点で、先はフラットな国道30号線が続いている。「さて、ここからどうしよう?」、「同じ道を歩いて戻るのも面白くないし、バスで帰ろうか」、「来る道の藤沢方面は車が渋滞していたから、反対方向のバスが良いだろう」、バス停の時刻表を見ると7分後に戸塚駅方面行きのバスがあった。
 
 朝10時に家を出て帰ったのは夕刻4時である。「遊行寺の坂を歩く」とだけを決めて、あとは全て行き当たりばったりである。ある友人は私のことを「徘徊老人」とあだ名している。そんな私も時と共に認知力を失えば、やがて真の徘徊老人になるかもしれない。それまでは周りに迷惑がかからない範囲で散歩は続けていきたいものである。

    
                 国道30号線、この当たりから遊行寺の坂が始まる
                            左手に遊行寺がある
 
    
                                  遊行寺山門

    
                                      長い参道

          
                         境内にある大きなイチョウの木

    
            遊行寺は一遍上人の時宗(浄土教の一宗派)の本山である

    
                                       本堂

                  

    
                             梅の花もちらほら咲き始めた

                   
                           鐘を突く棒(撞木)には青い苔が生えている

    
                                    寺務所

    
                                       寺務所

    

                 
                            ご朱印帳とご朱印をお願いする

   
                           私のご朱印集めのスタート

   
                               再び遊行寺の坂

   
                           だらだらと緩やかな坂が続く

   
                       先にある歩道橋が頂点のようである

   
                                遊行寺坂上
                            ここからバスで戸塚駅へ












散歩(川越)

2015年01月16日 08時24分48秒 | 散歩(5)

 お正月後の3連休、家でぶらぶらしていても体が鈍るので散歩に出かけることにした。今の時期、4時を過ぎると急に寒くなるので、近場の川越を歩く。川越はもう10回以上来ているから地図なしでも歩ける。電車で30分、西武新宿線の本川越駅から蔵造りが並ぶ町並みに向かって歩き始めた。まだお正月の雰囲気の残っている町並みには大勢の人がきていて、県内一の観光地を実証しているようである。

 川越は江戸時代には親藩・譜代の川越藩の城下町として栄えた都市で、「小江戸」の別名を持つ。城跡・神社・寺院・旧跡・歴史的建造物が多く、文化財の数では関東地方で鎌倉市、栃木県日光市に次ぐ規模とのこと。戦災や震災を免れたため歴史的な街並が残っており、年間約620万人もの観光客が訪れると言う。最近は海外の旅行ガイドブックに紹介されることも多く、外国人旅行者も多いようである。

    

                                    蓮馨寺

    

 

                  

                               おびんつる様

  親が子どもを抱いて近づけたら、この顔を見て子どもが泣き出してしまった

    

            「さわってなでると すぐなおる」と書いてある 

            この人は自分の薄毛がきになるのだろうか?

    


    


    

                       蔵造りの町並み

    


    


             

                        小江戸巡回バス

             

 

 

                     通りには色々な正月飾りが残っている

    

 

    

                                  時の鐘

    

              裏と通りに入ると古い民家(個人)も開放されている

    

 

    

                                民家の蔵

    

                                 長喜院

                 みんなが見ているのは木に止まっているインコ

             

 

    

 

    

                              菓子や横丁

    

 

    

 

    

          好きな駄菓子を買って食べ歩く、川越全体が大きな縁日のような雰囲気である

             

 

    

                                喜多院

    

              交通安全~家内安全まで、何でも祈願できるだるま?

    

                                   五百羅漢

                この外人夫婦は石仏をみて何を語っているのだろう。

    

                               坊主頭に親しみを持ったのか、頭を撫でる

              

                  ここには538対あり、自分に似た像があるとか

              

                   このひとは上か下かどちらかに似ている

    

                      パンフレットなどによく使われている像

    

 

                  

                       川越にもご当地アイドルがいた

    

                         「小江戸クリアーズ」の撮影会

    

                        川越一番の繁華街、アカシア通り

    

                   帰りの電車、家族はそれぞれに満足したようである

 

 

 

 

 


散歩(六義園)

2014年12月12日 08時41分19秒 | 散歩(5)
 先週友人がメールで駒込の六義園の紅葉の写真を送ってきてくれた。いつも散歩で何処に行くかで迷っているから、メールに刺激されて早速行ってみることにした。六義園の入り口には横断幕が掲げてあり、それには「大名庭園 ライトアップ11/20~12/7」となっている。郊外ではすでにほとんどの木の葉は落ちているが、都心でも紅葉は最終段階なのである。園内入ってみると普段に比べればお客さんも多いが広い庭園なのでそれほど混んでいる気もしない。大きな松の木には弧も巻きがしてあり、雪吊りの樹も見える。落葉樹は半分以上が葉を落とし、園内はすっかり晩秋の風情であった。

    
                  落ち葉の中をカモが泳ぐ

    
                      吹上茶屋

              
                      紫式部?

    
                   名札に「紅霧島」とあった。
     ツツジだからゴールデンウイーク頃が開花時期だが、これは狂い咲きか?

          

    
              大きな松の木には弧も巻きが施されている

          
                   職人の遊び心

    
               枝が張った樹には雪吊りがされている

    

    

          一番右の2人、バックの中からなにやら出して撮影を始めた

    
        半紙に書いた「羊」の一文字、メールの年賀状につかうのだろう

    
               2人の距離感で夫婦仲が読み取れる

    
     おじいさんが手押し車を止めてタブレットで撮影、世の中の変化を感じる

    

            

    
                       田鶴橋      

           

    
                       渡月橋


    
              園内で一番小高い藤代峠からの眺め

    
              日の当たるところだけ色が飛び出している

    
                   近づくと燃えるような赤

    
                      もみじ茶屋

    
                  思わずカメラを向けたくなる

    

    

    

    

    
                         これはハゼの木?
 
    
                     紅葉が水に写って幻想的
 
    
                      晩秋を感じさせる光と色
 
 
 
 
 
 
 

                  

散歩(小手指ヶ原・都立狭山公園)

2014年11月21日 08時28分06秒 | 散歩(5)

 今年は暑い夏から意外に早く秋が訪れ今は秋真っ只中、もう直ぐ師走で冬はそこまで来ている感じである。そんなことで先週の土日は、お手軽に自宅から歩いていける範囲で秋を満喫しようと出かけてみた土曜日は自宅から小手指ケ原の畑作地帯を回って西武線の小手指駅まで、翌日の日曜日は自宅から多摩湖を通って都立狭山公園から多摩自転車道で西武線の小平駅まで歩く。今の時期は天気がよければ日中は暑くもなく寒くもなく、歩くのには絶好の季節である。

 この歳になると、散歩を前と違って捉えるよになってきたように思う。今まではどちらかといえば健康のためとか、美しい風景や草花を写真に収めるなどの目的があって歩いていた。しかし今は歩くこと(歩けること)それ自身が楽しいと思えるのである。春や秋の最適のシーズンはもとより、夏のじりじりとした暑さの中でも、冬の完全武装して寒さの中を歩くときでも、移ろう季節を目や肌で感じ自分自身の足でそれをかみ締めながら歩いているという、その実感が何とも言えず楽しいのである。
 
 これはたぶん歳を取ってきたからだろうと思う。もう負うべき責任もなく、束縛やしがらみからも解放され、自分の時間を自由に使えるからなのだろう。「残り少なっていく人生、せいぜい楽しんで見たら」、という天が与えてくれた配剤なのかもしれない。そうであれば、それをせいぜい楽しんでみようと思うようになってきた。

   

                           小手指ケ原

         

                            柿の葉

         

                             ざくろ

         

                          あざみの種

   

                              小手指ヶ原

   

 

           

 

   

 

   

                              茶畑

           

                            お茶の花

   

                              ニンジン畑

 

                    日曜日は多摩湖を経て都立狭山公園へ

   

                               多摩湖

   

                               空が広い

   

                              都立狭山公園

                                 ススキの原

   

 

   

 

   

                            スケッチを楽しんでいる人

            

              

   

                      ススキの原でおしゃべりを楽しむ人

   

 

           

                       やがて一粒一粒が散っていく

   

                          散策を楽しんでいる人

   

                              トチの木

   

 

   

                        小鳥も紅葉に目を止める

   

                          散歩を楽しむ老夫婦

   

 

   

 

   

 

   

                   狭山公園から多摩湖自転車道を通って小平駅へ