先週の通勤帰りに見る池袋駅東口の宝くじ売り場は、連日長蛇の列であった。ハッピを着た係員が何人も出て行列の整理に追われている。外に出れば他にもたくさんの売り場があるのに、わざわざここに並ぶのは当たりがでる頻度が高いと言う噂があるからであろう。大勢の人が買えば当然当たりの本数は多くなる。だから基本的にはどこで買おうが確率的には同じだと思うのだが、人は「幻想」というか「不確かな噂」に希望をつないでしまうように思うのである。そして最後尾に並べば30分は待たなければいけないだろう。それでも人は行儀よく整列して宝くじを買っていく。やはり多くの人は「もし6億円当たったら、・・・・」という淡い夢を見てしまうのである。現状の生活を大きく変えたい、自分のマンネリを打破したい、そんな気持ちで「一縷の望み」をかけて宝くじを買うのである。
私も若いときは何度か買ったこともあった。しかしここ20年近くは買ったことは無い。それはある時期から確率的に1番馬鹿らしい投資だと知ったからである。しらべて見ると分かるのだが、宝くじの賞金への還元率は約47%である。したがって53%は経費と胴元の収益金で取られている。競馬が80%の還元率らしいから、配当率で考えると最も分の悪い賭け事である。今回の賞金が4億円、前後賞1億円を合わせて6億円と言う。この当たりくじは1ユニット1000万枚に対して1つである。ということは1人が3000円を投資して、300円の宝くじを10枚買ったとすれば、6億円の当たりは100万人に1人である。仙台市の人口が約100万であるから、全市民が一人10枚づつ買って、1人の当選確率である。別の言い方をすれば、6億円を確実に当てるには1ユニット1000万枚を全て買えばいい。そのための資金は30億円かかる。そして当たり賞金は6億円を含めて14億円もらえる。しかし16億円は失ってしまうことになるのである。「それでも買うのか?」、そう問われれば私は馬鹿らしいと思う方なのである。
人は未来に対して「他力本願」で淡い期待を持つようである。3年3ヶ月前、国民は現状打破を期待して民主党を支持した。しかしあの体たらくである。そして今回はその反動で自民党が圧勝した。振り子が振れて左寄りから今度は右寄りに大きく振れようとしている。これもまた国民の選択である。さて来年はどんな年になるのだろうか、今の閉塞感から脱却して少しは明るくなるのだろうか、それとも益々深みにはまっていくのだろうか、 どちらにしても、自分の状況を政治や世の中の所為にはせず、「自分のことは自分でやる」と覚悟を決めて行動していかなければいけないと思うのである。我々の年代は歳を取れば取るほど夢はなくなり、リアルな現実にさらされてくる。来年はまた一歩そのリアルさが増してくるのであろう。だから他力本願の夢に掛けるのではなく、マスコミやコマーシャルに踊らされることなく足元を見つめていなければいけないと思う。実現可能な目標を掲げて、それについて努力する。来年は健康に対しても趣味にもささやかな目標(夢)を持ち、それに向かって前進していきたいと思うのである。
私も若いときは何度か買ったこともあった。しかしここ20年近くは買ったことは無い。それはある時期から確率的に1番馬鹿らしい投資だと知ったからである。しらべて見ると分かるのだが、宝くじの賞金への還元率は約47%である。したがって53%は経費と胴元の収益金で取られている。競馬が80%の還元率らしいから、配当率で考えると最も分の悪い賭け事である。今回の賞金が4億円、前後賞1億円を合わせて6億円と言う。この当たりくじは1ユニット1000万枚に対して1つである。ということは1人が3000円を投資して、300円の宝くじを10枚買ったとすれば、6億円の当たりは100万人に1人である。仙台市の人口が約100万であるから、全市民が一人10枚づつ買って、1人の当選確率である。別の言い方をすれば、6億円を確実に当てるには1ユニット1000万枚を全て買えばいい。そのための資金は30億円かかる。そして当たり賞金は6億円を含めて14億円もらえる。しかし16億円は失ってしまうことになるのである。「それでも買うのか?」、そう問われれば私は馬鹿らしいと思う方なのである。
人は未来に対して「他力本願」で淡い期待を持つようである。3年3ヶ月前、国民は現状打破を期待して民主党を支持した。しかしあの体たらくである。そして今回はその反動で自民党が圧勝した。振り子が振れて左寄りから今度は右寄りに大きく振れようとしている。これもまた国民の選択である。さて来年はどんな年になるのだろうか、今の閉塞感から脱却して少しは明るくなるのだろうか、それとも益々深みにはまっていくのだろうか、 どちらにしても、自分の状況を政治や世の中の所為にはせず、「自分のことは自分でやる」と覚悟を決めて行動していかなければいけないと思うのである。我々の年代は歳を取れば取るほど夢はなくなり、リアルな現実にさらされてくる。来年はまた一歩そのリアルさが増してくるのであろう。だから他力本願の夢に掛けるのではなく、マスコミやコマーシャルに踊らされることなく足元を見つめていなければいけないと思う。実現可能な目標を掲げて、それについて努力する。来年は健康に対しても趣味にもささやかな目標(夢)を持ち、それに向かって前進していきたいと思うのである。