60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

明治神宮

2016年06月24日 08時17分38秒 | 散歩(6)
 オリンピックに向けて原宿駅を建て替える。そのために今までの駅舎が消えるかも?、というニュースがあった。何度か原宿にも行ったことがあり、その趣のある駅舎は脳裏に残っている。工事が始まる前にもう一度駅舎を見ておこう。できれば写真を撮って、機会があれば絵に描いてみたい。そう思って行ってみることにした。

 日曜日、10年ぶりの原宿駅に下りる。日曜日ということもあり原宿は人でごった返している。駅舎周辺の人波、駅前を激しく行きかう車、曇り空、どういう角度から撮っても、構図的に不満が残る。さてこれから何処に行こう?と思案していたら、駅前で明治神宮御苑の花菖蒲のポスターを見た。特に行きたいところも思い当たらないので、直ぐに明治神宮に足が向いた。
 
 神宮橋を渡り南参道をしばらく歩くと御苑の入り口がある。入り口で500円を払い、鬱蒼とした林のなかを少し降りると南池がある。ここは参道と違い人も少なく、「ここが都心の真ん中か?」と思うほど静かである。この神宮の森は70ヘクタールと新宿御苑よりも広く、都内の貴重な緑の空間になっている。花菖蒲園、(加藤)清正の井戸、ツツジ山を通って本殿へ、さらに宝物殿がある北側へと大きく一周して再び原宿駅へ。約3時間、都心の真ん中でも緑に囲まれて散策できる場所がある。

   
 
               途絶えることがない人の波
 
   
 
              この駅舎は大正末期に立てられた
 
   
  
 
   
 
                  南池(なんち)
 
          
 
   

 
        

                   睡蓮
 
        

 
   
 
                   隔雲亭
 
   

                   花菖蒲田 
 
   

 
   

 
       

                 宇宙(おおぞら)

   
 
   

 
   
  
                 清正の井戸
             今はパワースポットとして人気がある
 
        
 
        この地に下屋敷を構えていた加藤清正が掘ったとされる井戸
 
   
 
                  つつじ山
 
       
 
              最後に咲いた遅咲きのツツジ
 
   
 
             2020年が明治神宮の100年大祭
         それに向けて銅板屋根の葺き替えのどの修復作業中
 
   
 
             南門は実物大の写真が掲げてある
 
         
 
   
 
                   御社殿
 
   
 
       
 
             各国の文字で書かれた絵馬
 
       
 
                中国語の絵馬
         何となく書いてあることは分かる。願い事は各国共通。
 
       
 
             絵馬の半数以上は外人のものか?
 
   
 
            神職の先導で奉賽殿まで歩く結婚式の行列
 
   
 
                 花嫁花婿、親族の順
 
   
 
                  参列者の列
 
        

                  奉賽殿へ
 
       警備していた人に聞くと、春秋のシーズンは1日20組以上もあるとか

        

                   夫婦木
 
   
 
 
   
 
           明治神宮内とは思えないような芝生の広場   
 
        
 
 
   
 
                   宝物殿
 
   
 
                  宝物殿
 
       
 
                 昔の神宮橋の名板
 
   
 
             今の神宮橋は平仮名で書かれていた。











携帯の料金体系

2016年06月17日 08時39分19秒 | 日記
                    4月分請求明細
 
 3月からスマホはドコモからワイモバイルに乗り換えた。ドコモの時は請求書が送付されて来たが、ワイモバイルはいくら待っても送られて来ない。ショップで確認すると「基本的にはスマホから料金確認ができるので送らない。送付を希望なら経費216円が必要になる」ということである。私はスマホ料金は会社の経費で落とすから必要である。溯って3月分から取り寄せることにした。
 
 3月分の請求額は:6,158円、これには切り替え時の契約手数料の3,000円が加算されている。4月分は:3,441円、だいたい予定通りである。今まで9,000円前後掛かっていたスマホの通信料はこれで5,000円以上安くなった。しかし、明細欄を見てびっくりした。その明細の通信欄に5,374,506円となっており、その下には-5,379,821円となっている。500万円が請求され500万円が割り引かれているのである。

     
 
                                    4月分請求金額

 
         
              
                 請求明細の通信欄
 
   4Gスマートフォン通信料(インターネット)として5,374,506円となっている。
 
 この請求明細は異常である。料金内訳欄に《スマート通信費@0.075円x71660089pkt(パケット)=5,374,506円》。これは携帯でインターネットの接続できない時代の料金体系をそのまま使っているのであろう。だからこんなアンバランスな明細になっているように思われる。通信技術の発展によって、当時より通信速度は格段に早くなり、インターネットもサクサクと見れるようになった。だから今はメールや電話にかかるパケット量などはたかが知れている。もっとも重要なのは4Dによるインターネットの高速通信でのパケット量である。本当はライトユーザーの電話やメールの通信費は劇的に安くなっていなければいけない。しかしそれはキャリア3社の既得権のようになっていて、体系を崩すわけにはいかないのであろう。
 
 後発のワイモバイルにはこういう既得権益がない。だからライトユーザー(電話とメールが主のユーザー)に対しては1980円(イチキュッパ)の価格でも儲かる。それなのにキャリア3社は学割や家族割りなどで、うやむやにしながらその既得権益を手放そうとはしない。昨年総務省がキャリア3社に対してスマホの通信料金の値下げを要求したのは、こんなカラクリがあるからなのである。

 昨日5月分の請求明細が来た。そこでも4Gスマートフォン通信料は4,295,376円、3月が2,456,937円であったから、昔ならこの3ヶ月で1200万円以上を使ったことになる。それでも今は3ヶ月で12000円程度、1000分の1である。昔のパソコンのフロッピー何千枚分がいまはSDカード1枚ですむ。デジタル技術の急速な進歩で価格もスピードも激変している。スカイプやラインでも無料通話が可能な時代、それでもキャリア3社は旧態依然の価格を維持している。この矛盾を知って、多くのユーザーが乗換えるなどの行動を起こさない限り、この料金体系は変わらないのであろう。
 
         
 
                        3月分
 
         
 
                          5月分








閉店

2016年06月10日 08時46分36秒 | 日記
 お正月、練馬区の豊島園に映画を見に行ったとき、駅前にあったマクドナルドの店が閉店していた。入り口の装飾物は無残に剥がされ、そこに大きなポスターが掲げられていた。それには「21年間のご愛顧ありがとうございました」と書かれていた。私は映画を見るとき、ほとんどこの駅のそばにあるシネコンを利用している。その際に待ち時間があるときはマックに入って珈琲を飲む。私が行くのは土日であるが、その時は豊島園に遊びにきている親子連れで何時も込んでいた。その豊島園も次第に寂れて行き、往年の賑わいはなくなている。そしてマック自身もナゲットや異物の問題で客数が激減し、結局21年続いた店も採算が合わなくり、閉鎖になったのかもしれない。
  
         
 
          
 
                            閉店したマック
                       
     
 
                マックの跡にオープンしたドトール
 
 先週、久々に豊島園に映画を見に行ったとき、閉店していたマックの跡にドトールコーヒーが開店していた。映画の待ち時間があったのでこのドトールに入ってみる。広く綺麗になった店内は若い人達で満員である。珈琲を飲みながら店内を観察して分かることがある。一つは以前に比べて客席が広くなった。それはマックに比べ厨房スペースが少なくてすむからであろう。二つ目は客層と店内の雰囲気が変わった。マックは子供連れが多く、油臭とともに何となく荒れた雰囲気があった。しかし同じ混雑していても若い男女が多く、珈琲が中心だと整然とした雰囲気である。今マックは落ち目、反対にコーヒーチェーンは上り調子である。盛者必衰、時代の流れの中でやはり変化は確実に起こっていることを感じる。
 
 会社の近くにパスタの店がある。5~6年前までは時々はランチを食べていたが、最近はほとんど行ったことがない。それは店の雰囲気から、何となく入り辛く感じるようになったからである。店に掲げてあるイタリアの国旗は汚れてポールに巻きついたまま、店の前に置かれた水槽は藻で緑色に汚れ、ショーケースの中は何も無くホコリが溜まっている。唯一営業しているのが分かるのはランチメニューの建て看板だけである。以前は夫婦でやっていた店、さて今はどうなっているのか?、そこで時々は行っているという人に聞いて見た。ランチメニューは相変わらず、パスタ2種のチョイスとケーキとコーヒー付きで1000円である。以前は周辺のOLがよく来ていた。しかし年々客数が落ち、時には1組だけの時もあったという。何年か前から奥さんは働きに出て、旦那さんがアルバイトを使ってランチだけにしたようである。
 
    
 
                    店の入り口 

                          
        
               巻き上がったままになっている国旗
 
             
 
                 
 
                             営業していることが分かるのは建て看板だけ
 
 この店の様子を外から見ていても、その凋落振りは分かる。店にお客を迎える気構えは無く、惰性でやっているだけのように見える。これでは客が減っていくであろう。しかし店を運営している主人はそれが分からないのであろう。毎日毎日ちょっとづつ店が汚くなっていく。その毎日の変化は当事者には分かりづらい。「昨日と同じようにやっているのに、なぜ客はこなくなるのだろう」そう思うのかもしれない。しかし私のように時々見て通る者には「荒れているなあ~」と感じ、また次ぎのときは「入る気がしないなあ~」と思うようになる。「客商売の基本は客の目線でものごとを考えること」だと言われる。結局一歩引いて客の立場から自分の状況が見えないのである。
 
 マックも基本的には同じなのであろう。ファストフードの雄として全国に展開したが、やがて絶頂期を迎える。客数が落ちてくると、セット割りなどして単価を落とし客数を上げる。客数が戻れば単価を上げて売り上げを作る。そんな繰り返しでなんとか維持してきた業績も、ナゲットと異物問題で一気に消費者離れにつながった。時間の流れの中でファストフーズに対する顧客のニーズが変わっていたのに対応できなかった。それはファストフーズのガリバー的存在がゆえに慢心があったのであろうか、打つ手も小手先の策だけで業績の回復は思うに任せない感じであった。「消費者ニーズの変化をとらえ、どう変わっていくか?」、「言うは易く行なうは難し」である。
 
 6月の初め、上に書いたパスタ屋の前を通っていたら入り口に閉店の張り紙があった。
 
          

                                         「ああ、やっぱり」

                             
          

マイナンバーカード

2016年06月03日 08時22分29秒 | 日記

 先週の月曜日、市役所にマイナンバーカードを受け取りに行った。写真を貼って申請書を送付したのが昨年の11月、おおよそ6ヶ月かかったことになる。その6ヶ月の間、申請を受け付けたとも何時ごろカードが出来上がるとも、何の通知もなかった。今回のマイナンバーの一連の手続き、いかにもお役所仕事の感じがして、今後の運営にも不安を覚えてしまう。 

 まず、今回届いた「お受け取りの用意ができました」という通知書である。封書に入っていた受け取り書(下の写真)の文字があまりにも小さい。これでは年寄りは虫眼鏡を使わなければ読めない。お役所の責任回避もあるのかもしれないが、自分たちの言いたいことを、くどくどと小さな文字で書いてあり、読み手のことなど何の配慮も無い。いかにもお役所的で腹が立つ。
 
    
 
 受け取り日は事前の予約制になっていた。電話かインターネッでの予約ができるが、私はインターネットで予約する。受け取り案内に書いてあるログインIDとパスワードを入力してサイトに入るが、パスワードが英字の大文字と小文字が混じっていて少し戸惑ってしまった。予約サイトに入ると、30分間隔の予約欄は「X」(満員)と「-」(予約不可)ばっかりになっている。しかも土曜日は1ヶ月先まで「X」である。受取る人が仕事をしていると考えれば、昼休み、夜7時までなども受け取れるようにすべきなどではと思う。代理人の受け取りはカードの性格上、手続きが複雑になる。従って大半の人が会社を半休してい行かなければならない。やはりこれもお役所の感覚である。結局私は10日先の平日になってしまった。
 
    
 
    
 
 9時に予約にして、当日9時5分前に市役所に受け取りに行った。その時は誰も来なく、私が一番目である。9時になって女性職員が出てきて受付が始まる。席に座り書類を確認した後、カメラの方を見てくれと言われる。送付した写真と本人とを、パソコンの顔認証システムで検証したのであろう。その後、説明してから手渡すから個室で待っていてくれと、個室のナンバーを指示される。しばらく待つと今度は男性職員が来てパソコンのキーボードを向けられ、パスワード2種を入力させられる。それから有効期間が10年であること、紛失した場合の届出、再発行手続の要領等々の説明を受けてから、カードを手渡された。その間10分、トータル20分である。私が会場を出るときに1人の男性が入ってきた。このペースであれば9時からの30分間の予約は2~3人程度であろうか?、そしてこの作業は職員2人でこなしている感じである。これではカードの受け渡しも、遅々として進まないように思ってしまう。
   
    
 
                      受付
 
    
 
                    説明会場
 
 先日の新聞にマイナンバーカードの記事が載っていた。現状の申請者数は1033万枚(3000万枚の予測に対し)、そのうち交付できたのは430万枚で、大規模な市区での交付が遅れていると言う。その理由は交付手続きをするシステムの不具合が相次いだこと、窓口で円滑に交付するためのノウハウが自治体に不足していること、そして臨時窓口に割ける人数が少ないこと、等々の理由があげられていた。また高市総務相は「スピードアップのために追加経費が必要なら自治体に補助金を拡充する」、「カードができているのに手元に届かない状況は何とかしたい。何が何でも来年の確定申告までに間に合わせたい」と述べている、という記事である。
 
 国民全員にナンバーをつけ管理していくという前代未聞の国家プロジェクト、それにしては事前準備と国民への周知がお粗末なように思う。マイナンバー制度で世の中の制度や管理がどう変わるのか、マイナンバーで何ができるのか、我々国民のメリットはどこにあるのか、そんなことはあまり知らされていなかったように思う。一つはマスコミの非協力的な態度もあるのかもしれない。だからカード申請が予測の1/3に留まっているのだろう。私の周りを見渡してみてもカードを申請した人はほとんどいない。その理由を聞いて見ると、「面倒だから」と「無くても困らないから」が大半である。それから申請した人には運転免許証を持っていない女性が多いようである。ということは、マイナンバーカードは免許証代わりの身分証明書の認識しかないのかもしれない。