浪漫飛行への誘(いざな)い

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しながわ宿場まつり「おいらん道中」

2019年09月29日 10時07分28秒 | イベント

 

年1回9月末に品川宿では、「しながわ宿場まつり」なるものが行われている。歌や演奏のライブステージやイベントがあったり、いろいろなお店が出たり、抽選会があったりするが、メインイベントは、28日(土)が「おいらん道中」、29日(日)が江戸風俗行列である。まず、28日に旧東海道を歩いていたら、宿場まつりを宣伝する「ちんどん屋」に出会った。久し振りに目にしたが、何とも懐かしい思いで、そのパフォーマンスに見入ってしまった。

品川宿は、東海道五十三次の江戸を出ての最初の宿であるが、江戸時代には、「北の吉原、南の品川」といって、大きな遊郭街があった。品川宿が美南見と呼ばれる所以でもある。幕末には、90軒あまりの遊郭があり、明治になると遊郭が廃止され、貸座敷と呼ばれるようになったが、明治10年代には、54軒の貸座敷があったという。

関東大震災で、吉原が焼けてしまい、品川宿が大発展することになり、ピーク時(1918-1928年頃)は、4000人もの遊女がいたという。最も有名だったのが、島崎楼で、裏に船で遊びに乗り付ける客船用の桟橋があった。また、相模屋(土蔵相模)も大きな遊郭で、映画「幕末太陽伝」の舞台にもなっている。高杉晋作や伊藤博文などの幕末の志士が密儀をした場所としても有名であり、落語の「居残り佐平次」「品川心中」の舞台もここである。

 こういった歴史背景もあり、宿場まつりでは。「おいらん道中」のイベント行われている。花魁とは、高級で位の高い遊女のことで、花魁道中とは、美しく着飾った花魁が引手茶屋まで馴染みの客を迎えにいくことである。とくに三枚歯下駄という20㎝近くもある高下駄を履いての歩き方が有名で、京都の内八文字に対し、外八文字といわれ、内八文字に比べて、より動きが大きく、色気があり、花魁の華やかさを表現する歩き方になっているという。イベントでは、旧東海道の品川宿を5人の花魁が外八文字でゆっくりと歩くというまさに「花魁道中」を見て楽しむものである。昨年は、雨で中止となったので、今年は,ものすごい人出となったような気がする。

この日記(ブログ)を書きながら、何気なく、テレビをみていたら、たまたま、BS朝日で、蜷川実花監督の「さくらん」という吉原の花魁の物語の映画をやっていて、その映像から花魁についてのより実際のイメージが沸いてきた。今の世の中では全く受け入れられない花魁の存在だが、江戸時代は古き良き時代であったともいえる。

 

ちんどん屋のパフォーマンス: https://youtu.be/dIeTebgP6YE

おいらん道中:  https://youtu.be/Dr3UKY0ujsc


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