花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

霧島えびの高原 野海棠(ノカイドウ) 2014/05/03 (宮崎)

2014-05-05 17:03:45 | 霧島連山
ノカイドウはバラ科リンゴ属の植物で霧島えびの高原だけに自生する固有種の天然記念物です。花海棠やリンゴと同じような白い花を咲かせます。この日は7時前から8時半頃まで保護区域内を散策しながら撮影しました。

この案内板は旧えびの高原ホテル入口にあります


鹿への餌やりを禁止する説明版


蕾が膨らんだノカイドウ


大雨による土砂流出、日照不足、鹿の食害で個体数は減少傾向です。絶滅危惧種1B類に分類されています。昨年の親株は256株とされていますが、きれいに花を咲かせる木は10本程度です。

幼木が保護されていますが花をつけるまで30年もかかるそうです。かなり気の長い保護作業です。生息地保護のため河川護岸整備、日照を妨げている木の伐採、施肥などが思いつきますが・・・・・・付近一帯が天然記念物に指定されているためできないようです。

防護ネットや入口ゲートが設置され鹿の侵入防止対策がされています。道路沿いに出てくる鹿は可愛いものです。つい餌をあげたくなりますが、鹿の増殖につながり樹皮食害を悪化させる一番の原因です。交通にも影響があるので車内からの餌やりはやめてほしいものです。

金網で保護された日陰ツツジ


日陰ツツジは美しい黄色い花をつけますが、鹿の好物で食害により霧島ではあまり見られません。崖地や岩場など鹿の近づけないごく一部だけに残っています。

赤い蕾は膨らむにつれて桃色に変わり、白い花を咲かせます








時々霧が出て花の撮影には好都合でした


防護ネット


枝の様子 鳥は止まりにくいようです


蕾は膨らむにつれて赤から桃色に変わります。緑葉と白い花、蕾の赤色と桃色の対比が美しく訪れる人をなごませてくれます。開花が進むと白い花だけになり美しさは半減します。見頃としては、花の咲き始め数日間がお勧めです。







この後は小林方面に移動して山桜などを撮影し、噴気の出ている硫黄谷にも立ち寄りました。別ページに記事と画像を掲載します。
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2014 吹上浜砂の祭典が始まりました 2014/05/02 (南さつま市)

2014-05-04 08:17:23 | 日記
大型連休期間の恒例イベント「2014 吹上浜砂の祭典」が鹿児島県南さつま市で始まりました。

砂丘の杜きんぽう内の特設会場には海外からの招待作家作品も含めて多数の砂像が展示されています。今年のテーマは「和んだふるジャパン」~砂で描く日本の宝~です。

広い会場内を彩る花は地元「加世田常潤(じょうじゅん)高校」生徒が育成したものです。展望台もあり、イベント広場では地元特産品や飲食物の売店が立ち並び各種イベントが予定されています。

右奥上が展望台


開会セレモニーの様子


会場を彩る花たち


花文字


展示作品 妖(あやかし)


展望台から見た会場南側 右側はイベント広場


西側のメイン砂像群方向


今日は初日で金曜日でしたが、お天気に恵まれて例年よりもお客さんが多かったようです。高校生の団体客も多数訪れていました。

売店


休憩所


会場風景の一部です










テーマに沿ったさまざまな砂の像が展示されています。海外作家の作品には見事な描写、力強い表現が見られました。

松林を渡る風は爽やかです。ぜひ会場に足を運んですばらしい砂像群を楽しんでください。5月6日までは夜に砂像がライトアップされ花火も上がります。アクセスなど詳しくは大会運営者の公式サイトをご覧ください。
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すずらんの里 伊佐市富ヶ丘 2014/04/25 (鹿児島県)

2014-05-01 15:43:52 | 
スズランで連想されるのは北海道や高冷地ではないでしょうか。そのスズラン群生地が鹿児島にあるのです。

県北部の伊佐市は「鹿児島の北海道」と言われるほど寒さが厳しい盆地です。最低気温が氷点下5度以下の日もあるようです。富ヶ丘は標高400m、ここのスズランは昭和42年に純浦義雄さん(故人)が長野県から1000株の苗を取り寄せたのがきっかけで栽培が始まりました。





現在は地元「富ヶ丘自治公民館のすずらん同好会」として活動を継続されています。花の時期は4月下旬の1週間程度ですが、年間を通じての管理作業は大変だろうと思います。鹿児島の地でスズランが見られることに感謝します。

もとより観光地ではありませんが花を愛する人々が集い、休日にはささやかなイベントが開かれています。駐車場から300mほど歩きますが、移動が難しい人は入口近くにも駐車できます。入場は無料で寄付金箱がありました。



駐車場側から群生地(左側の林内)に向う 14時47分


クヌギ林に栽培されています


これまでに数回訪れていますが、最近はマスコミ報道もあり観覧者が増えているようです。同じような画像ですが、可憐なスズランの花をご覧ください。











入口付近にはエビネ蘭も少しありました。クヌギが直射日光をさえぎり、枯葉が優しい花壇を作っている感じです。











この日は午後から次第に雲が出てきて、16時頃には日射しが無くなりました。夕方の斜光線を期待しましたが次第に肌寒くなり、また来年の楽しみとして16時半に撮影を切り上げました。

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