龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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大震災以後を生きる(17)

2011年07月21日 20時50分40秒 | 大震災の中で
先ほどのNHKクローズアップ現代で
「市民ファンドによる復興支援」
が取り上げられていた。

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3076

こういう「共同性」への取り組みは、是非ともどんどん立ち上げてほしい、と思った。

国の支援とか、義援金の配分とか、銀行の貸し付けとか、この国の「平時」のシステムに頼っていては、より少なくより遅くより劣悪な情報や環境しか手にすることができない。しょせん後追いに止まるだろう。

当然、細かいファンドが林立してくれば、その審査が甘くなったりもし、壊滅企業を無理矢理立ち上げて再度潰すなんてヤクザなヒトが裏で糸を引く場合だって考えられる。
ファンド自体の信頼性だって素人にはなかなか分からないから、あやしい「市民ファンド」もどきも跳梁跋扈しはじめたりもするのかもしれない。
そういう市民ファンド自体の「信用」を目利きしなきゃらない事態だってたやすく想定できる。

でもね。

たとえば大手の某村証券が500億の災害支援ファンド(証券会社の手数料半分を寄付、とか)の計画を打ち上げた、なんて話に乗るよりは、ずっと市民ファンドの方がいいと思う。

なにしろ「顔が見える」のがいい。

現物配給、とか、工場見学とか、地方合コンなんて出資者還元も楽しい。
ブログで出資した会社の社長の頑張りが見られたら、それだけで出資の半分ぐらいの「価値」はあるってものだ。

福島県民としては、原発事故で移転を余儀なくされるかもしれない企業に対する支援ファンドが立ち上がったら、真っ先に投資したいと思う。
あるいは、風評被害に苦しむ企業の「移転」や「退避」支援もいい。
福島の桃や梨やリンゴ農家をなんとか支援できる手だてがないものか、とも思う。
自分でやればいいのかしら。そういう動きがどんどん広がっていくことを切に願う。
それは半分は苦しんでいる小さい規模の銀行融資さえ厳しい企業家にとってばかりではなく、小口の個人投資家にとっても大きなプラスになるからだ。
助けを求める企業だからこそ、こちらも小口の投資であっても、気持ちが通じるのではないか、と思える。

企業成長による利潤追求が目的ではではなく、お金を介在させるからこそ持続的な支援と復興の「共同体」がそこに立ち上がり、継続的な関係を構築していける、そういう可能性が感じられるのだ。

義援金や援助も大事だが、それよりも「可能性」を感じるお話だった。
善意の素人出資が増えてくれば、それを狙うブラックファンドも出てくるのではないか、というのは心配だ。
だが、そんなことは予想できないことでもないし、ブラックばかりがはびこらないようにしていく仕組みだって、ネットならけっこう可能なんじゃないか。

市民ファンドの信用度だって、透明性の高く素早い情報が流通可能だろう。
そんなことも含めて、期待したいなあ。
とにかく投資したくなるもん。
お金を出したくなるもん。
賢い人たち、熱意のある人たち、どうかこういう動きを育てていってください。
応援するよ。なにせ福島は30年ぐらい廃炉まで震災後を生きて行かなくちゃならないんだから、継続的に支援するシステムを、国の税金以外で回す可能性を探る必要が絶対あるものね。
「共同体」を構築する可能性、としても期待したいです。

新しい可能性があるってことは、問題点とかもきっとあるのだろうから、この件は継続ウォッチ、ですね。

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