龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCのファンです。
いわきFCの応援とキャンプ、それに読書の日々をメモしています。

サリエンシーについて

2013年08月12日 21時40分15秒 | 大震災の中で
國分功一郎先生が
「サリエンシー、反復、習慣、そしてドゥルーズ」
という題で講演をしています。
(2012年11月11日一橋大学佐野書院にて実施されたシンポジウム「発達障害とサリエントな世界秩序」におけ塁基調講演。
中身は二分割で下記へ。

マトグロッソというサイトの、
熊谷晋一郎さんの、連続講演&シンポジウムの記録、第11回12回です。
http://matogrosso.jp/yuragu/yuragu-11.html

http://matogrosso.jp/yuragu/yuragu-12.html

これがすこぶるおもしろいのです。

熊谷晋一郎さんが発達障害と依存症について連続講演とシンポジウムを行っていて、そのゲストとして國分功一郎先生がドゥルーズをベースにしつつ精神分析と自閉症について論じています。

キーワードは「サリエンシー」。

慣れない刺激とか、不法侵入とかいう意味なんだそうです。
一方ではフロイト→ラカン→ドゥルーズという流れで精神分析における「自己」の発生を追い、他方では「サリエンシー」という現代医学のトピックについて丁寧に論じつつ、自閉症スペクトラムの診断がが10年で10倍になっている「現状」も踏まえつつポストフォーディズムの現代における課題にも触れ、原抑圧を想定しない人間の生き方の把握をを提案していく。
もう本当に楽しい限りです。
『ドゥルーズの哲学原理』の読解補助線としても参照の価値あり、でしょう。

ちょっと簡単に要約できないぐらい盛り沢山に面白い。
ぜひお読み下さいませ。
オススメです。