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ダーウィンのメギは、オレンジ色

2022年09月24日 03時23分09秒 | メギ科
2006.03.27撮影

これは、「ダーウィンのメギ」(Berberis darwinii)です。和名はないもようです。オレンジ色の花で、これは、ふくらみかけたツボミです。ツボミの時は、外側が赤みがかっていますが、もっと開くと全体がきれいなオレンジ色になります。やや暗い緑の葉っぱを背景に、大変目立つ色です。

「ダーウィンのメギ」も、「日本のメギ」(Berberis thunbergia)と同じように、メギ科(目木科 Berberidaceae)メギ属(目木属 Berberis)の植物です。

昨日(9月23日)と一昨日(9月22日)も、メギ科メギ属の植物「オレゴン・グレープ(Mahonia aquifolium)」をご紹介しました。

アメリカ、オレゴン州のブドウです

アメリカ、オレゴン州の州花です

日本が原産地のメギ(目木 Berberis thunbergii)の特徴を、日本語版Wikipediaと英語版Wikipediaから合わせて抜き出します。

メギ

Berberis thunbergii

和名 メギ(目木)
英名 Japanese barberry; Red barberry
学名 Berberis thunbergii
トゲ:枝の節、葉の付け根
花:淡黄色
果実:鮮やかな赤、7〜10ミリ、楕円形

次に、「ダーウィンのメギ」(Berberis darwinii)の特徴を、英語版Wikipediaとわたし自身の経験・観察からまとめます。この植物は、南アメリカが原産地で、チャールズ・ダーウィンが「発見」したので、名称に「ダーウィン」がついています。

Berberis darwinii

和名 ないもよう
英名 Darwin’s barberry「ダーウィンのメギ」
学名 Berberis darwinii
トゲ:枝の節、葉の周辺
花:オレンジ色
果実:青、4〜7ミリ、ほぼ球形

「日本のメギ」と「ダーウィンのメギ」の大きな違いは、

花の色:淡黄色か、オレンジ色か
果実の色:赤か、青か
果実の形:楕円形か、ほぼ球形か
葉のトゲ:つけ根にあるか、葉の周辺にあるか

では、もう一度、「ダーウィンのメギ」の花をご覧ください(手前の花に焦点が合っていなくて、申し訳ございません)。

2006.03.27撮影

葉には鈍い光沢があるのですが、上の画像は真昼に撮影したものなので、葉が特に光っています。そして、葉の周辺にトゲが見えます。これも、落ち葉をマルチにしようと集めている時に混じっていると、オレゴン・グレープの葉のように、つきささって痛いんです。

果実は、次の画像のように、きれいな青です。ブルーベリーと変わらないように見えるんですが、こちらは、もっと小さくて、尻尾がついています。ブルーベリーと似ているところは、「粉がふいて」いること。

蛇足ながら、この画像は、7月の夜8時半ごろに自然光で撮影したものです。カナダのほとんどの地域では、7月は夏時間が適用され、また、緯度自体が高いので、夜遅くまで明るいのです。左下の枝に当たっているのは、夕陽です。


「ダーウィンのメギ」は、うちには3本、垣根として導入しました。トゲがあるので役に立つだろう、と思ったのです。上の画像の右側の幹はすごいですよ。大変硬く、切るならノコギリが必要です。今年は水不足で枯れたところがあり、一部切り取らざるを得ないようです。

「ダーウィンのメギ」が気に入った本当の理由は、花の色です。目に染みるほどのオレンジ色で、おまけとして、実まで美しい青です。トゲはあってもなくてもいいわあ〜 でも、この垣根を作ってから、動物さんたちが(人間も)庭の前をうろつかなくなりました。

こんなにきれいな植物でも、行くところへ行けば、厄介者の植物なんですよね。ニュージーランドでは、在来種の生態系を乱して、特定外来植物になっているそうです。イギリスでは、王立園芸協会の賞までもらった植物で、垣根として人気があるんですが。

ガーデン・メリット賞(Award of Garden Merit)

王立園芸協会(Royal Horticultural Society)


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