カラスといちごとクロッカスと

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カタバミ(オキザリス)、その2

2022年12月08日 06時20分12秒 | カタバミ科
2022.10.30撮影

【2023.7.01付で、一部ですが、訂正を書き加えておきます。
カタバミについて勉強していて気づいたことに基づいています。
誤った情報を流して、申し訳ございませんでした。】

数日して、食材などの買い物に出かけました。自転車で最寄りの大きいスーパーまで。秋晴れの気持ちのいい日でした。(秋に帰国したのは初めてだったので、特に印象に残った。)

途中、どんな花が咲いているかな、と、道の周りを見ながら行ったのですが(わたしは、大体、いつも植物を見ているんです)、びっくりしたのは、この赤紫色のフヨウカタバミ(Oxalis purpurea)、が至る所に咲いていたことです。【冒頭の画像のカタバミは、フヨウカタバミではなく、和名のない Oxalis bowiei のようです。でも、咲いていたのは、実際に、フヨウカタバミであったかもしれません。】

その咲き方を形容するのに「大量に」としか言いようがない。行けども、行けども、この華やかな花が咲いている。これも地球温暖化? と思いました。

すると、さらに、白い方のフヨウカタバミも見えてきました。これもいっぱい咲いている。

2022.11.15撮影

買い物を終えて実家まで帰ってきて、もう一度庭を見渡しました。それで気づいたのは、前にたくさんあった、葉っぱに特徴のある、朱色に近い花のカタバミ、モンカタバミ、が咲いていなかったことです。

このカタバミについては、次の記事でご紹介しました。

オレゴンのカタバミ:グランドカバー ⑶ その2

学名 Oxalis tetraphylla
英名 Four-leaf sorrel「四つ葉のカタバミ」
和名 モンカタバミ(紋片喰)
カタバミ科(Oxalidaceae)カタバミ属(Oxalis

撮影日、不明

上記の画像から、撮影日不明の当時、そのモンカタバミ(Oxalis tetraphylla)が庭のどこに植わっていたか割り出し、そこ(スイレンの鉢の近く)を観察してみると、以下のようになっていました。

葉がほんのちょっぴり残っているだけ。夏から秋にかけて花が咲くはずなのに、花が全然ない。フヨウカタバミに圧倒されてしまっている。

実家の庭のモンカタバミは、このまま、消えてしまうのでしょうか。

2022.11.15撮影

帰省中、買い物は何度かしたのですが、その道すがら、もう1種類、カタバミを見ました。花茎が上にスッと伸びて、大きめの黄色い花が咲いているカタバミです。

普通に見る「雑草」のカタバミ(Oxalis corniculata)に比べ、あまりにも大きいので、びっくりしました。

以下の画像は、この、オオキバナカタバミ(Oxalis pes-caprae)のものです。上方から撮影した画像なので、花茎が長いのが、分かりにくいかもしれませんが、放射状に伸びたものを見てくだされば、わかると思います。

学名 Oxalis pes-caprae
英名 Buttercup oxalis「キンポウゲカタバミ」
和名 オオキバナカタバミ(大黄花片喰)
カタバミ科(Oxalidaceae)カタバミ属(Oxalis

オオキバナカタバミ
撮影者:Zachi Evenor
撮影日:2013.02.12
オリジナルからの改変、なし

実家の庭には、オオキバナカタバミはないなあ、と思ったのですが、花の咲いていない葉だけのカタバミが、この花の葉であることが判明しました。その画像をご覧ください。葉は、以下のように、すごく特徴的です。

オオキバナカタバミの葉の特徴
・三出複葉の小葉が大きく切れ込んだハート型
・葉が薄め
・茶紫色の点々がついている

この茶紫色の点々の正体について調べてみたのですが、分からずじまいでした。

2022.10.28撮影

買い物の行き帰り、白や赤紫のフヨウカタバミはたくさん見たんですが、オオキバナカタバミは数量的にはほんの少ししか咲いていませんでした。そして、わたしの4週間の滞在中、初期には見られましたが、後期にはもう見られませんでした。両親のうちの庭でも、オオキバナカタバミは葉だけでした。

時期的に、オオキバナカタバミの花は、秋には普通咲かないようです。

庭のカタバミについて、両親に聞いたんです、
・フヨウカタバミ(白いのと赤紫のと)が大量にあるが、植えたのか
・オオキバナカタバミも植えたのか
・モンカタバミが消えかけているけど、どうしたのか
と。

彼らによると、知らない、いつの間にか、そうなっていた。フヨウカタバミがはびこりすぎている、と。

それで、わたしは、フヨウカタバミのかなりを掘り上げ、一度植えると絶対に庭からなくならないオカトラノオ(Lysimachia clethroides)も引き抜き、引き抜けないのは掘りおこし、また、サルビア類の株の数もかなり減らし、庭を片付けました。(オカトラノオの根と、サルビア類の根とが、からみあっていたんですよお、泣)

そして、パンジー、ビオラ、シクラメン、プリムラ・ポリアンサ、などを植えて、カナダに帰ってきました。これらの花が、冬を通して咲いて、両親の庭を彩ってくれるといいな、と思います。


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