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ひまわり6号障害、航空管制に影響か

2005-10-28 | 事故・事件・トラブル
昨日国土交通省より、ひまわり6号を使い12月よりスタートする予定だった新航空管制が延期されると発表された。おおまかに6つのエリアをカバーする送受信アンテナ2つに異常が見つかったもの。
現状で飛行には影響ないが、今後予定していたひまわり6号から受信した情報で飛行機の安全間隔を縮める事は難しくなりそうだ。
原因究明と早期修復が可能になり、より精度の高い安全体制が築けるよう取り組んで頂きたい。

(読売新聞) - 10月27日21時14分更新
 国土交通省は27日、今年2月に打ち上げた運輸多目的衛星「ひまわり6号」の航空管制機器に障害が見つかったことを明らかにした。
 同衛星を利用した航空管制が今年12月から始まる予定だったが、新たな対策が必要となるため、運用開始は2006年度以降に延期される。
 同衛星に搭載した空域監視用の通信装置6つのうち2つが正常に作動していないという。
 また航空機側に搭載する米メーカー製の専用通信機器にも障害がみつかり、国交省では不具合を解消するため、試験期間の延長が必要と判断した。
 ひまわり6号は、気象観測と航空管制の機能を併せ持つ多機能衛星。6月から運用を始めた気象観測には障害はないという。

(共同通信) - 10月27日21時23分更新
 国土交通省は27日、運輸多目的衛星「ひまわり6号」を利用した太平洋上の新しい航空管制システムの運用開始が、航空機に搭載する通信機器の不具合で、今年末から来年3月末にずれ込む見通しとなったことを明らかにした。定期便などの運航に直接の影響はない。
 レーダーが届かない洋上を飛行する場合、現在は、操縦士が自機の位置を短波通信による音声で地上の管制官に伝達している。人工衛星経由ならデータ通信が常時可能で音声も明瞭(めいりょう)。正確な位置情報を基に効率的な運航を図り、世界的な航空交通量の増加に対応する狙いがある。

(時事通信) - 10月27日23時0分更新
 今年2月に国土交通省などが打ち上げた運輸多目的衛星「ひまわり6号」を使った新方式の管制システムをめぐり、衛星が備える6つの通信機器のうち2つが使用できないことが27日、明らかになった。同省は「残る4つのカバー範囲を広げる」としているが、それでも西日本全域に電波が届かず、計画は大幅な見直しを迫られそうだ。
 新システムは、管制通信を現行の短波から衛星を使った音声、データ通信に変更。主に太平洋上で航空機の飛行間隔を約220キロから約90キロに短縮できる仕組み。
 しかし、同省が試験を行ったところ、日本上空とマリアナ諸島の東側をカバーする機器に不具合が発生。日本上空について、千島列島を中心としていたカバー範囲を広げてみたが、関東上空までしか電波が届かなかった。
 また、航空機に搭載される電波の受信機器にも不具合があった。メーカーの対応に時間を要したことから、運用開始が当初の12月下旬から来年3月にずれ込む見通しとなった。