昨日、ようやく120mmスパンの超小型機の飛行に成功したが、ほんとギリギリで浮力に余裕がないと感じた。10オームモーターも耐久力がなくすぐパワーダウンしてしまう。ほんの一瞬芸で、楽しめる機体ではない。そこで、飛行会に持っていって長時間楽しく遊べる機体をめざして少し手直しすることにした。
これまでの経験から、あと少し主翼スパンを増せば劇的に効率が上がることがわかっていたので、左右のカーボンスパーを少し伸ばして150mmまで拡幅。モーターもパワーと耐久性に定評のあるオートフライトの20オーム品に再換装。翼面は使い慣れたポリエチフィルムに戻した。飛行重量はかえって軽くなって1.81g。
結果は期待通り。ハーフスロットル程度で軽々と上昇し、安定して飛行する。滞空時間も数分はありそう。パワーに余裕があるのでラダーも追加したいところだがどうするか。
機体スペック |
全幅 150mm |
全長 90mm |
飛行重量 1.81g |
(10mAhLi-po電池含む) |
製作年月 2008年8月 |
同日午後追記:
勢いに乗ってラダーを追加した。当初強い左ターンの傾向があったので、垂直安定板は思い切り右にオフセット。コイルは180オームだが、極小のラダーなので効きは良好。うっかり舵を切りすぎると巻き込む位。明日の飛行会で披露するネタが増えた(^^)。飛行重量はほとんど変わらず約1.8g(電池込み)。
2008/08/19追記:
日曜日に開催されたSSFC例会に参加し、本格的な飛行テストを行った。作者の予想以上に快調な飛行を見せてくれたので大満足。滞空時間も、10mAhLi-poで3分以上は余裕であることを確認。
御大tokoさんがいい感じに飛行シーンをビデオ撮影してくださいました(Video is Here。本機は開始4分あたりから登場。飛行シーンは開始5分あたりから1分間以上映っています)
確かに異なる飛行理論が出てきそうですね。
たとえばこのスレッドの元記事の機体。今まで自分が製作した中で、うまく飛んだものとしては最小ですが、基本的に同じ構造でどこまで小さくできるのか(飛べるのか)、あるサイズ以下ではそれまでとはまた異なる飛行原理が求められるのか、逆に大きくしていった場合は、などというあたりは、自分としてはまだまだ追い込みができていないですね。力の続く限り手当たり次第に実験してみるだけですが。
自然界の飛行生物の多様さを見ると、どうも可能な解が無数にあるような気がしてならないんですけどね。
てなわけでご参考まで。
またなにかあったらお世話になります。
ちなみに自分はやっと研究室から出される課題が終わったところで、今大急ぎで卒研の明確なテーマを決めているところです。羽ばたきをやるとは決めてたんですがね(お恥ずかしながら;)
何かたかはしさんの視点からみて、「こういう研究がなされればいいのに!」などありますか?
参考までに聞いてみたいです。
当方の機体は、小さくて手軽に作れるのを幸い、ひたすら実験先行の試行錯誤でやっておりますので、理論のほうはさっぱりです。ウェーブ云々も、観察するとそう見えるという程度の話で、確たる根拠はありません。でも、ご研究のヒントになるなら幸いです。
Googleで羽ばたきとか昆虫の飛翔とかその手のキーワードで検索しますと、研究論文もいろいろヒットすると思いますが、ウェーブ、という切り口のアプローチがあったかどうかは記憶に定かでありません。強いていえば、コウモリの飛翔についての研究などは、当方の機体同様、膜状の柔軟な翼面を取り扱っているので、参考になるのではないでしょうか。当方の経験から申し上げられるのは今のところこの程度です。
たぶん、エイなどの生物と動きが似てくると思うのですが、これまで空ものを扱った論文でこのことについて着目したものはあるのでしょうか?
無かったら自分の研究テーマにしようかなと思っているので知っている限りでいいのでよかったらよろしくお願いします。
少し自分の研究についてで聞きたいことがあるんですけど、いいですかね?
ヘコヘコバッタの滑走離陸は、もっとビックリしました(笑)。
このクラスの羽ばたき機は、以前すでにとしちゃんや小松原さんが製作されているので、うまく作ればちゃんと飛ぶことはわかっていました。でも100mm~120mmとなると俄然難しくなるんですよね。
華奢な機体なので、壊れる前に飛んでいるところを見ていただければ。
明日の飛行会に参加とのことで、僕は飛行会のあと実家に顔を出さねばならないのでクールダウンのお供はできませんが、新作機の飛びが楽しみです。