羽ばたき飛行機製作工房

小型羽ばたき機(オーニソプター、Ornithopter、Flapping Wing)専門の研究開発サイトです

Make: Tokyo Meeting 05に参加

2010-05-23 23:55:54 | 報告記事(その他イベント)

2010年5月22~23日に東京工業大学大岡山キャンパスで開催されたMake: Tokyo Meeting 05に、超小型飛行体研究所の一員として参加したので報告。
会場の熱気はすでにメンバーのブログ(下記)で活写されているので省くが、とにかくこれまで経験したことのない規模とレベルだった。また、多くの参加者・来場者の方々に我々の機体のデモフライトを見ていただき、暖かい声援をいただいたのは大収穫で、今後の機体開発の大きな励みとなった。

超小型飛行体研究所(としちゃん)の参加レポート
SMC工作室(Ichiさん)の参加レポート(初日)
 (二日目)

当工房から今回参加した機体は以下の5機:

1. 60cm級メガネウラ

       機体スペック
全幅                 620mm
全長                 270mm
飛行重量              3.3g
 (20mAhLi-po電池含む)
製作年月     2009年1月

超低翼面荷重で、漂うように浮揚する羽ばたき機。会場の体育館でも、何度となくデモフライトを行い、空中をフワフワと飛び回って好評だった。
4mm径、長さ1cmほどの小さなモータの回転を、3枚のギアで減速することでトルクを増幅し、機種両サイドのクランクを介して、リンクロッドの往復運動に変換し、主翼をゆっくり羽ばたかせる。
操向は、尾部に横向きに装着した小さなロータを正逆に回転させて行う。
他の機体同様、赤外線方式でリモートコントロールを行う。
翼面はスーパーマーケットのレジ横で手に入るポリ袋(無料であるだけでなく、最近のは非常に薄手で紙より軽いので、実に好適)

オリジナル製作記事へのリンク(飛行シーンの動画あり)

2. 60mmスパン超小型羽ばたき機


       機体スペック
全幅                  60mm
全長                  70mm
飛行重量            1.54g
(10mAhLi-po電池含む)
製作年月  2008年11月

製作当時は世界最小のRC羽ばたき機だった(現在は記録更新されている)。

オリジナル記事へのリンク(飛行シーンの動画あり)

3. 80mmスパン超小型羽ばたき機(複葉&単葉)



  機体スペック(複葉機)
全幅                  80mm
全長                  80mm
飛行重量            1.71g
(10mAhLi-po電池含む)
製作年月  2008年10月

  機体スペック(単葉機)
全幅                  80mm
全長                  80mm
飛行重量            1.52g
(10mAhLi-po電池含む)
製作年月  2008年10月

2の60mmスパン機にたどりつくまでの過程で製作した機体。主翼面積に余裕があり、モータの減速比も大きい分、エネルギー効率がよく、数分間にわたる飛行が可能(60mmスパン機の飛行時間は1分程度)。

オリジナル記事へのリンク(飛行シーンの動画あり)

5. メカバット

残念ながら会期中にデモフライトの機会を逸したが、目下最新の機体。



尾翼をまったく持たない全翼形式であるほか、モノリンク形式の羽ばたき機構とスイング方式の操舵機構が特徴。

        機体スペック
全幅                520mm
全長                180mm
飛行重量            5.98g
(30mAhLi-po電池含む)
製作年月  2010年05月