goo blog サービス終了のお知らせ 

奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

大屋戸古墳群

2014年04月13日 | 古墳
大屋戸1号墳
 杉谷神社の本殿背後に在る4基からなる古墳群です 撮影日;2014.03.29

 開口しているのは2基で、入室可能です
 いずれも封土の流失が激しく、墳丘は形が分からないほどです

 1号墳は比較的良好に小型の石室が残っています
 右片袖式横穴式石室で、玄室長さ約3m、幅約1.5m・高さ約2m

大屋戸1号墳奥壁 大屋戸1号墳袖部

 2号墳は、ほとんど墳丘が無くなっています
大屋戸2号墳 

 玄室長さ約3m、幅約1m、高さ約1.5m
 羨道部は崩れていますが、玄室一番前の石ガ取り除かれていて、入室可能です
大屋戸2号墳奥壁 大屋戸2号墳袖部

 3号墳は羨道部の石材1個と天井石が1個露出
 石室は完全に埋まっています
大屋戸3号墳 大屋戸3号墳石材

 4号墳は崩れた墳丘のみです

★所在地;名張市大屋戸62 (杉谷神社
★交通;近鉄名張駅下車 徒歩17分
★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;


大屋戸杉谷神社

鹿高神社境内古墳

2014年04月12日 | 古墳
鹿高神社
 二つの石室が開口しています 撮影日;2014.03.29

 本殿のすぐ背後に有る全長約42mの前方後円墳です
 後円部の径21m・高さ5m、前方部の最大幅は26m・高さ4.5m
 前方部を東に向けています

 前方部と後円部2ヶ所に横穴式石室が開口する数少ない形式の古墳
 昭和45年9月7日に名張市の文化財に指定されています

 石室開口部の幅は、ともに80cmほどですが、高さは後円部が40cm・前方部が25cmほどしかなく、這って入らなければなりません

鹿高神社境内古墳後円開口部 鹿高神社境内古墳前方開口部

 後円部の石室は、全長9.8mの両袖式横穴式石室
 一辺2m前後の大きな石材で築かれています
 玄室長さ4.7m、幅2m・高さ1.3m
 組合式石棺が収められていたようです

鹿高神社境内古墳後円奥壁 鹿高神社境内古墳前方奥壁

 前方部の石室は、全長7.65mの両袖式横穴式石室
 一辺50cm前後の小さい石材で築かれています
 玄室が長さ4.55m、幅1.65m
 箱形石棺が収められていたようです

鹿高神社境内古墳後円羨道 鹿高神社境内古墳前方羨道

鹿高神社境内古墳後円袖部 鹿高神社境内古墳前方袖部 

 出土遺物は、後円部石室から出土した須恵器の台付長頸壺、広口壺と墳丘で確認された埴輪円筒の破片などがある
 築造は、出土遺物から6世紀中頃と推定されます
 名張盆地を治めた首長層を葬ったものと考えられています

 境内の南東隅に、2基の円墳も有ります

★所在地;名張市安部田大殿1942 (鹿高神社
★交通;近鉄赤目口駅下車 徒歩40分
★駐車場;有ります
★見学;自由 (入室は自己責任で)
★問合せ;


下井足中西古墳(仮)

2014年04月10日 | 古墳
下井足中西古墳
 横穴式石室の一部が露出しています 撮影日;2014.03.27

 墳丘は無くなっています
 遺跡地図の「15B-584」です

 白樺台住宅地の東側、段状に整地された南面に石材が2個露出しています
 2石の間は約2.9m
 側壁の石材でしょうか?

★所在地;宇陀市榛原下井足字中西
★交通;近鉄榛原駅下車 徒歩15分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;


上井足北林1・2号墳

2014年04月09日 | 古墳
上井足北林古墳
 現状は薮がすごく、丘陵への立ち入りは困難となっています 撮影日;2014.03.27

 パイロット整備事業で取り残された丘陵上に有ります

 1号墳「15B-151」は、径10mほどの円墳
 古墳北側に平坦面が有るそうです
 2号墳「15B-297」は、径15m・高さ1.8mの円墳

 両古墳とも横穴式石室が在る(有った?)様ですが埋められているようです 

★所在地;宇陀市榛原区上井足
★交通;近鉄榛原駅より バスで「上井足中」下車 徒歩5分
★駐車場;なし
★見学;難しい状態です
★問合せ;

 近くに能峠古墳群ヲトンダ古墳群が有ります


不動塚古墳群(菟田野)

2014年04月07日 | 古墳
不動塚1号墳石棺
 3基の古墳からなります 撮影日;2014.03.27

 1号墳は全長は50mの前方後円墳です
 後円部の径24m・高さ4~7m、前方部の最大幅は20m・高さ5m
 前方部は、薮に覆われていてよく見えません
不動塚1号墳前方部 不動塚1号墳開口部
 後円部中央にある埋葬施設は、右片袖型横穴式石室で箱形石棺が残っています
 石室全長は7.7m
 玄室長4.09m・幅2.21m・高さ2.88m
 羨道長3.61m・幅1.48m・高さ0.71m

不動塚1号墳奥壁 不動塚1号墳羨道
 出土遺物は、金銅装環頭大刀・鉄槍・鉄鏃・須恵器・土師器など

不動塚1号墳袖部 不動塚1号墳天井石
 築造は6世紀後半と考えられています

 2号墳は径17.7m・高さ約3.5mの円墳です
不動塚2号墳丘
 1号墳のすぐ東側に有ります

 墳頂が陥没していて、玄室は埋まっています
 開口部もわずかで、入室は不可能です
不動塚2号墳開口部 不動塚2号墳羨道
 石室規模は1号墳よりも少し大きいとされています
 この古墳にも箱式石棺が有ったようです

 3号墳は、2号墳の南東に在る径12mほどの円墳です
不動塚3号墳 不動塚3号墳穴
 2号墳から少し下って行きます
 墳頂に陥没坑が有ります
 横穴式石室が在ったと思われますが、石材はほとんど認められません  

★所在地;宇陀市菟田野稲戸
★交通;近鉄榛原駅より バスで「古市場地蔵の辻」下車 徒歩25分
★駐車場;有ります
★見学;自由 
★問合せ;


 再訪しました(以前の記事;菟田野不動塚1・2号墳
 相変わらず、たどり付くのがたいへんです

 行き方;稲戸八坂神社から東へ350mほど行くと、三叉路に駐車スペースが有ります
 その先に↓、不動塚古墳への矢印が見えます
不動塚古墳行き方
 途中までは楽チンですが、獣捕獲用の檻から先が大変です
 笹薮に覆われ、道が見えません
 何とか笹薮を掻き分けて行くと、左向きの矢印が有りますが、進めません
 (看板立てるなら、整備していただきたいです)
 矢印と反対方向へ進むと、丘陵の南斜面へ出ます
 ピンクのテープが見えたら、斜面上に1号墳の開口部を示す看板が見えます

稲戸宮山古墳

2014年04月06日 | 古墳
稲戸宮山古墳
 稲戸八坂神社の裏山に在る古墳です 撮影日;2014.03.27 

 本殿の背後に有ります
 径8m・高2mの円墳「18B-79」
 横穴室石室が有ったと思われる窪み(盗掘坑)が有ります
 全長5m程の小規模な石室だったでしょうか

稲戸宮山古墳盗掘穴 稲戸八坂神社

 さらに後方の高所に、だけ山古墳「18B-76」が有ります
 径12m・高3.5mの円墳で、墳頂に窪みが有ります

稲戸だけ山古墳 稲戸だけ山古墳窪み

★所在地;宇陀市菟田野稲戸
★交通;近鉄「榛原」駅より バスで「松井橋」下車 徒歩25分
★駐車場;なし
★見学;自己責任で
★問合せ;


大東古墳

2014年04月05日 | 古墳
大東古墳丘
 宇田川の左岸の丘陵上に有ります 撮影日;2014.03.27

 最高所に径10m・高さ4mの円墳「18B-6」があります

 横穴式石室が在ったようですが、痕跡は確認できませんでした
 丘陵上には、かなりの急斜面をよじ登ります 

大東古墳丘陵 大東古墳頂

★所在地;宇陀市大宇陀大東字チハミ
★交通;近鉄榛原駅より バスで大宇陀下車 乗換え「大東」下車 徒歩3分
★駐車場;なし
★見学; 自己責任で
★問合せ;


坂ノ山古墳

2014年03月29日 | 古墳
坂ノ山6号墳
 征夷大将軍坂上田村麻呂の屋敷跡の伝承が有ります 撮影日;2014.03.22

 場所は定かでは有りませんが、小字坂ノ山は、最初の征夷大将軍坂上田村麻呂の邸宅があり、小字坂ノ上といわれていたという伝承が今にあります

 丘陵の南に高皇産霊神社が祀られ、本殿背後に坂ノ山6号墳と7号墳が有ります
 ともに径6~8m・高さ2.5m程の円墳です

坂ノ山丘陵 坂ノ山丘陵上

 長さ約350m・幅100mの小丘陵で、丘陵上に在った1~5号墳は消滅しています 

 遺物は大小2種類の釵子(さいし、カンザシ)とU字型鍬先や鎌の刃などのミニチュア農具等が出土しました
 大型の釵子は髪結いに、小型の釵子は装飾に用いられた渡来系の遺物です
 釵子は奈良県においては、13個所の古墳で出土例が有ります
 被葬者は東漢氏でしょうか

北坂ノ山 南坂ノ山
 北から見た坂ノ山丘陵↑↑       南から見た坂ノ山丘陵↑↑

★所在地;高市郡高取町大字観覚寺小字坂ノ山(坂ノ上ともいう)
★交通;近鉄壺阪山駅下車 徒歩5分
★駐車場;なし
★見学;見学可 (私有地です)
★問合せ;


呑谷古墳群

2014年03月28日 | 古墳
呑谷古墳
 呑谷墓地の南西の丘陵に連る10基の円墳の群集墳です 撮影日;2014.03.22

 最大のものは直径約10m・高さ約3mの円墳で、切石を使用した小型の横口式石槨墳です
 (埋め戻されているようです)

 明治29年頃、そのうちの一基から海獣葡萄鏡一面・鉄鏡一面・鉄釘54個・金銅製棺金具8個が出土しています

呑谷丘陵 呑谷墓地

 被葬者は、渡来系氏族である東漢氏の一族であると考えられます

 清水谷遺跡の南西約500mの所にある丘陵上です
 丘陵上はかなり荒れていますが、比較的墳丘は良好に残っています 

★所在地;高市郡高取町松山字呑谷
★交通;近鉄壺阪山駅下車 徒歩15分
★駐車場;有ります (壺阪山霊園)
★見学;墓地を通り抜けていく勇気のある方は自由
★問合せ;


野々熊古墳

2014年03月27日 | 古墳
野々熊古墳
 見ることはできませんが、立派な石室が保存されています 撮影日;2014.03.22

 墳丘はほんのわずかに残されているだけで、ほぼ平にされています
 石室の天井をコンクリートで蓋をして、鉄の扉で閉められています

 両袖式横穴式石室は玄室奥の天井石1石と、玄室右壁奥上部が一部崩壊しているほかは、全体として遺存状態は良好だそうです
 玄室長約3.15m、幅約1.90m・高さ約2.33m
 羨道長4.23m、幅 1.15~1.32m・高さ1.54m


野々熊古墳前 野々熊古墳石室
 石室の石材は、吉野川流域で産出される緑泥片岩板石が使われています
 袖部に扁平な大形板石を立てることち特徴が有ります
 紀ノ川下流域に分布する「岩橋(いわせ)型」横穴式石室と共通する要素も持っています

 築造は6世紀後半と考えられています
 平成12年7月12日に下市町の文化財に指定されています

★所在地;吉野郡下市町阿知賀(字野々熊)3379-1
★交通;近鉄越部駅又は六田駅下車 徒歩20分
★駐車場;有りません
★見学;外観のみ見学可
★問合せ;0747-52-1711(下市町役場)

 西方約2kmに岡峯古墳があります
 橋を渡って、北へ行くと槙ヶ峰古墳「槇ヶ峯1号墳」があります