奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

丹生川上神社中社の境内

2010年02月28日 | 天然記念物
丹生川上神社のツルマンリョウ自生地
ツルマンリョウ自生地の説明板
 本殿裏山は「小牟漏岳(おむろだけ:標高686m)」で、その南及び西斜面の暖地性常緑樹林の林床内約1000㎡が「ツルマンリョウ自生地」です
 昭和32年5月8日に国の天然記念物の指定を受けています
 末社・東照宮神社の傍らに説明板が有ります


 
☆吉野離宮址
吉野離宮址碑
 吉野離宮は、当神社の神域にあったとする説に因んで石碑が建てられています

 国家に大事のある時には、天皇は祈願のために丹生川上神社に行幸されました
 その際宿泊された場所が吉野離宮とされています
 しかし、日本書紀の記述に当てはめると宮から榛原までの時間や距離が合わず
 東吉野村に宮があったとは考えられないとの指摘もあります
 平安朝になってからは行幸が絶えたようで、離宮も荒廃したようです
 吉野離宮跡は吉野町の宮滝から土器や遺構が発見されたことから、宮滝遺跡付近に在ったとされています



☆原石鼎句碑
原石鼎句碑
 頂上や 殊に野菊の 吹かれ居り
 登美霊時(神武天皇史跡)に登拝の折りに詠んだ句で、深吉野時代の代表作です



丹生川上神社の石灯籠 相生の杉

☆石灯籠(重要文化財)

 高さ2.6m、笠幅73cm
 優美なその姿は
 東大寺三月堂の燈龍に次ぐ完全無欠の名作と賞せられています

 東殿の前に建っています
 弘長4年(1281)2月9日の建立
 栄国人の名工・伊行吉の作とされます

☆相生の杉

 樹齢800年程の杉の大木が玉垣を挟んで
 相い対いするよう真直に聳え立っています

 いつの頃からかこの2本の大杉を"相生の杉"と呼称し
 夫婦円満、延命長寿の御加護があると信仰されています



☆叶大杉 ☆なでフクロウ
叶大杉 なでフクロウ
 樹齢1000年を超えるとされます
 この幹に手を当てて祈ると願いが叶えられるそうです
 樹高51.5m、幹廻り7.1mの杉の古木

 この神木には「ふくろう」が住みついて境内の夜の番人となっているそうです
 その事に因んで、奉納された木彫りのなでフクロウが置かれています
 ふくろうは不苦労、福来朗、幸福ろうと読むことから縁起の良い鳥として、なでると福が来るとされています

 撮影日;2010.02.14 

★所在地;吉野郡東吉野村小968
★交通;近鉄「榛原」駅より バスで「蟻通」下車 徒歩すぐ
★駐車場;有ります(無料)
★入場料;境内自由
   (石燈籠の見学は社務所に申し込み必要)  
★問合せ;0746-42-0441


 参考;Don Panchoさんのページ

東吉野キャンプ場

2010年02月27日 | 名所
 青少年の自然体験活動の場として人気があります 撮影日;2010.02.14
 
 友好都市である堺市が設置したキャンプ場です
 四郷川と高見川の合流地点にあり、川のせせらぎが心地よい静かなロケーションです
 キャンプ場の横に釣り堀があり、手軽に釣りを体験できます

★所在地;吉野郡東吉野村小
★交通;近鉄榛原駅より バスで「蟻通」下車 徒歩すぐ
★駐車場;有ります(有料) 日帰り500円、1泊2日1000円
★収容能力:テント20張、バンガロー3室(5畳、6.5畳、8.5畳)
★施設:管理棟・炊事場・トイレ等
★開設期間:通年
★入場料;参考料金
 テント持ち込み:1張り3000円、タープ:1張り2000円、バンガロー10000円(5~6人用)・14000円(7~8人用)・16000円(9~10人用)・30000円(1棟貸切)
 デイキャンプ(1人)500円
★問合せ;072-228-7457 (FAX) 072-228-7106

 近くには日帰り入浴ができる「やはた温泉」もあります




東の滝 山口誓子句碑
☆東の滝
 日裏谷が高見川に注ぐところにある小さな滝です
 滝つぼは深い淀みをつくり、周囲の岩壁とともに、神秘的なムードをかもしだしています

☆山口誓子句碑
 瀧の水直ぐ透き通る神の淵
 山口誓子は京都出身で高浜虚子の弟子です
 山口誓子

八ツ房杉

2010年02月26日 | 天然記念物
 推定樹齢は約2,000年 撮影日;2010.02.14 

 ヤマタノオロチを髣髴させる奇怪な樹形をしています
 
 昭和7年4月25日に指定された国の天然記念物です
 根元の周囲9m、樹高14m

 八ツ房杉とは、八幹からなる意味で、大小八ツの幹が巨大な株状を成しています
 樹形は極めて奇態、ひとつの株から伸びた八本の幹が、互いにからみあい、ある幹は途中で一本になり、再び分かれるといった極めてめずらしく目をひきます
 樹皮は、普通の杉と異なり、美しい赤色をしており、枝は大きく天をおおっています

 古い地名や史跡が残る旧菟田野町は、わが国の始まりの地とも言われています
 桜実神社の祭神は木花咲耶姫で、神武東征の際「菟田の高城」に神武天皇が陣を張られたときに植えられたと伝えられます

★所在地;宇陀市菟田野区佐倉764
★交通;近鉄榛原駅より バスで桜実神社前下車 徒歩10分
★駐車場;有ります(無料 約10台)
★入場料;見学自由
★問合せ;0745-84-2522(宇陀市教育委員会)

 参考;寺西化学工業のページ月の光のページ

朝御孫子寺の萱の木

2010年02月24日 | 巨樹
 信貴山朝護孫子寺のご神木です

 樹高24m、幹周4.0m 
 聖徳太子が開基した頃芽吹いたとされているカヤの巨木で、表示板には樹齢1500年とある

 毘沙門天王に導かれ、聖徳太子が物部守屋討伐を果たした
 このカヤの木はそんな時代に植えられたと考えられているそうです

 朱門と本堂の間にある稲荷大明神として祀られ、多くの人がこの巨大なカヤの木に向かって参拝されています
 【萱の木稲荷大明神】
 
 仏手白果
 近くに樹齢約500年の銀杏が有ります
 枝振りが千手観音菩薩の沢山の手の様に見え、銀杏の形が仏様の合掌された両手に似ている所から、千手の銀杏「仏手白果(ぶっしゅはっか)」と呼ばれています

★所在地;生駒郡平群町信貴山2280-1
★交通;近鉄信貴山下駅より バスで信貴山下車 徒歩15分
★駐車場;有ります(有料500円)
★入場料;参拝自由
★問合せ;0745-72-2277(朝護孫子寺)



開運橋

2010年02月22日 | 文化財
 朝護孫子寺へつづくプロムナード 撮影日;2010.02.07

 かつて走っていた山上電車の終点「信貴山門」駅から、まっすぐに朝護孫子寺へ向かう近道として、昭和6年に架けられた鉄橋です
 全長約106m、幅約4m

 日本最古の「カンチレバー」という構造をもつ非常に珍しい橋です
 カンチレバーとは橋脚の左右でバランスをとりながら少しずつ橋桁を伸ばす工法です
 第2次世界大戦前に架けられた橋で現存するのは、開運橋と長野県小諸市の中津橋(昭和7年架橋)の2例だけだそうです 

 橋を支える橋脚は「トレッスル橋脚」と言って、JR山陰線の余部(あまるべ)鉄橋と同じ構造で全国でも珍しい橋です

 2007年6月、国の登録有形文化財に選定されました

 開運橋橋脚 開運橋車止

★所在地;生駒郡平群町信貴山西
★交通;近鉄「信貴山下」駅より 信貴山行きバスで「信貴山」下車 徒歩15分
★駐車場;有ります(有料 普通車500円)
★入場料;見学自由
★問合せ;0745-73-2101(三郷町建設産業課)


 すぐ東の信貴大橋から開運橋の全景が見られます
 信貴大橋の袂には白虎の像が造られています

奈良県営競輪場

2010年02月19日 | 名所
 マスコットキャラクターは「飛天ちゃん」

 1950年に開設
 主な主催は奈良県
 実施は近畿自転車競技会

 バンク333m
 競輪史上最高額配当金である4,760,700円(2006年9月21日第10競走)がでたバンクでもあります

 毎年7月に「飛天ちゃん杯争奪金魚すくい大会」が行なわれます
 問合せ;0742-24-2940(奈良テレビ放送内 金魚すくい大会事務局)

 広い駐車場で、朝市など各種イベントも行なわれます

 飛天ちゃん

★所在地;奈良市秋篠町98
★交通;近鉄平城駅より 徒歩5分
   開催日は近鉄大和西大寺駅より無料バス運行
★駐車場;無料 2700台
★問合せ;0742-45-4481


 参考;奈良けいりんホームページ

☆敷地内から北東隣接地にかけて、かつて奈良競馬場が有りました

 奈良県馬匹畜産組合によって運営され、1929年開設、1950年休止、1954年廃場
 阪神競馬場内回りコースに似たおむすび型のコース
 秋篠川沿いにホームストレッチがあり、平城駅駅前付近は3コーナーだったようです
 現在の道路形状に当時のコースの名残が残されています

春日神社境内ナギ樹林

2010年02月18日 | 天然記念物
 奈良公園のシカもこの木の葉は食べません 撮影日;2010.01.16

 春日神社境内のナギは、純林の北限とされています
 ナギは暖地性の常緑針葉樹です
 本州では和歌山と山口、四国・九州以南に見られます

 大正12年(1923)に特別天然記念物の指定を受けています

 自然分布ではないようです
 1200年ほど前に珍樹として献木され、植栽されたものから広がったと考えられています
 ナギの木の発する「アレロパシー」という成分が、他の植物の成長を抑制するために純林が広がったとも言われています

 中には1000年を超える樹齢のナギもあるとか・・・
 (樹齢850年と考えられる木が確認されています)

 春日大社では古くから榊の代わりに神事に用いられた神聖な木でもあります

 ナギの葉

 ナギ(梛、竹柏、学名:Podocarpus nagi、シノニムNageia nagi)はマキ科ナギ属の常緑高木
 葉の形は楕円状被針形で、針葉樹であるが広葉樹のような葉型
 5月頃開花し、10月頃丸く青白色の実が熟します

★所在地;奈良市春日野町(春日山西麓一帯)
★問合せ;0742-22-1101(奈良県教育委員会)



花山塚古墳

2010年02月13日 | 古墳
 花山西塚古墳は国の史跡です 撮影日;2010.01.17 

 羨道・玄室の奥に石扉をつけた奥室をもつめずらしい墳墓です
 未発掘のため墳形や規模は不明(円墳と思われます)
 花山西塚石室 
 石室は全長6.2m、玄室長2.2m、幅2.35m、高さ1.6m
 玄室奥に長さ2m、幅0.7m、高さ0.9mの奥室があり、玄室との境に石扉が設けられ、軸穴が残っています
 側壁の間に詰められた漆喰も良い状態で残っています
 
 7世紀後半に築造された磚槨墳です
 昭和2年に国の史跡に指定されました

 約60m東方に花山東塚古墳が有ります
 
花山東塚古墳

 西塚と同じく磚槨墳ですが、奥室はありません
 羨道部は損壊しているようです

 南斜面に築かれた径17m、高さ3.5mの円墳です
 石室は南に開口します
 花山東塚石室
 玄室は現存長3.15m、幅1.72m、推定高1.9m
 背後の山林と区別するための浅い掘割りが有ります
 石英粗面岩(室生安山岩)の板石を漆喰で固めながら積み上げ、その表面全面に上塗りをしています

★所在地;桜井市粟原字小谷
★交通;近鉄桜井駅より バスで「(旧道)笠間辻」下車 徒歩15分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-42-6005(桜井市埋蔵文化財センター)

 女寄峠下の山中に有ります


 行き方⇒ 花山塚古墳へ行こう
  (目印の自販機と黄色い杭は無くなってました)

ムネサカ古墳

2010年02月12日 | 古墳
 兎に角巨大な石室です 撮影日;2010.01.17 

 【1号墳】は径45m、高さ8mの円墳 (県の史跡)

 石室は南に開口する全長16.6mの両袖式横穴式石室です
 玄室長約4.6m、高さ約2.4m、幅約2.7m、羨道長約12m
 玄門付近で幅約1.9m、高さ約1.4mあり、入口に行くにしたがって拡がっています

 岩屋山古墳と設計がほぼ同じで同一工人集団が作ったと思われるそうです
 玄室内の床面には直径40cm前後の石が平坦に敷かれ、石床としていたようで
 1号墳石室
 敷石の間隙から凝灰岩の破片が発見されており、石棺の一部と思われます
 被葬者は、粟原寺創立の中臣氏との関連を指摘されています

 築造年代は7世紀前葉~中葉

 【2号墳】は径23mの円墳です

 ムネサカ2号墳
 全長10m弱の両袖式横穴式石室が南に開口しています

 発掘調査はされておらず、詳細不明です
 築造は7世紀ごろのようです

★所在地;桜井市粟原
★交通;近鉄桜井駅より バスで「粟原」下車 徒歩10分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-42-6005(桜井市埋蔵文化財センター)

 森本運輸の近くに表示板あり
 森本運輸さんの構内を通らせて貰い、林道へ


 参考;ブログ大和の古墳探索のページ

倉橋溜池ふれあい公園

2010年02月10日 | 名所
 倉橋溜池は奈良県の四大溜池の一つです 撮影日;2010.01.17

 昭和10年頃から計画され、平成17年03月31日 に条例が施行されています

 約4kmの遊歩道が外周を巡ぐり、桜が植樹されています
 公園は18.6ha、芝生が敷き詰められ市民の憩いの場となっています
 「まほろば広場」「トンボ池広場」などが有ります 

 柿本人麻呂の歌碑があります
 大君は神にしませば真木の立つ荒山中に海を成すかも 巻3-241

 池畔に天王山古墳梶山古墳群、エンド山古墳など多くの古墳が有ります

★所在地;桜井市大字倉橋地内
★交通;近鉄桜井駅より バスで「下尾口」下車 徒歩10分
★駐車場;有ります(無料)
★問合せ;0744-42-9111(桜井市役所)




 倉橋溜池高山溜池白川溜池・斑鳩溜池とともに奈良県の四大溜池の1つ
 堤長250m、堤高36.5m、受益面積860ha
 昭和21年に粟原川の支流をせき止めて作られています
 池としての灌漑面積は県下最大です
 堤防の西端に高さ約3mの「改良事業竣工記念碑」が建っています
 池の北東に「魚釣り組合」の事務所があります