大空を見上げて

日頃感じていること

ギネス防波堤無残

2011-03-21 | Weblog
釜石港                             
  
この度の大地震、大津波など始めての大災害を目のあたりにみて凄いショックを感じている。
以前「大地震」という映画で地震と津波をトリックながらものすごい勢いでビル、人、車を飲み込み押し流す場面の迫力を思い出した。
日本は地震国と言われているが、今迄毎年それなりの地震を経験していても生活の中であまり気にかけた事はなかった。
まだ今起こっている事が現実なのか!と信じられない。

数年前妻の両親と共にバスツアーで三陸海岸(岩手県~宮古~釜石~松島~気仙沼等)を旅行した。
昨夜、実家に行ったので義父とその時の旅行を懐かしく思い出しいろいろ語り合った。
観光地で有名な日本三景に入る松島や魚が美味しく、美しい景観で温泉などあの三陸海岸があとかたもなくなったなんて信じられない。

*明治29年に三陸海岸にM8.5の地震と津波が来て大被害を受けたとの事。
岩手県釜石は30年間かけて世界でも最強と言われる防波堤を作った。
専門の学者、大学教授達が研究を重ね、長さ2千m海上からの高さ8m厚さ20m海底に63m打ち込み、東京ドームの7倍のコンクリートで固めて一昨年完成、海外からも専門家達も見学にきてギネス記録に認定されたとの事。
又近く大船渡港にも湾口に同等に防波堤を作った。
しかし住民からも絶対の信頼を受けていたこの世界最強の防波堤も、この度の過去最大の地震(9,0)と大津波で無残にも倒壊。
釜石の港町は灰色の泥をかぶり人々は流され、ここだけで死者550名又不明2千名近くを出し漁船や家々はがれきの山となった。
 
*防波堤又町に幾つもの津波対策の為の丈夫な三階建待機所を確保してたが、そこに逃げ込んだ町民は殆ど飲み込まれ犠牲になったとの事。
すべてに携わった中の一人群馬大大学院の某教授はNHKのインタビューで、想像を絶する大災害に私のやってきた事は何だったんだろうか!呆然と嘆いていた。
地球上での自然災害は現代の人間の能力を結集しても防ぎきれず「どうしょうもないのだなー」と改めて恐怖を感じている。
 

コメント
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