山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

夢の跡

2010年09月09日 | 甲虫類

 長いこと遠出をしていなかったので、前の休日は意を決して出掛けてみることにしました。もしかしたら出会えるかも知れないと少し期待しながら。しかしやっぱり出会うことはありませんでした。体がついて行かず出掛けるのをずっと渋っていましたが、今年は晴れ続きだったのでもっと頻繁に出掛けるべきだったかもしれません。もしかすると今年は出会えたかも知れないと今更ながら思うのであります。

2010年9月5日 京都市左京区花脊

 ちょっと山には入れば、こんなオオトラカミキリの幼虫が入った跡があちこちにあります。これはだいぶ傷跡が修復されているので、かなり古い食痕です。

 これは少し高い位置にあったのですが、まだ樹皮がめくり上がっていたので2~3年くらい前の食痕でしょうか。

 こんな比較的細い若木にも結構入っています。こうやって低い位置まで降りてきて産卵しない場合は、ずっと上部の幹や枝などで産卵しているのではないでしょうか。たぶんほとんどの場合そうなのだと思います。でなければそこいら中の樹皮がこんな状態になっているはずです。低いところまで降りてくるのが希なので出会う機会も希というわけで、出会うには毎日のように出掛けられるような身分の人でなければなりません。私はそういう人に成りたい。