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山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

オニグモの一種

2008年02月14日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 カエデの木を見ていたら、絡み合った枯れ葉がいくつかぶら下がっていました。

2008年2月11日 京都府長岡京市柳谷

 昨年毛虫か何かが作った巣の跡かと思いましたが、近付いて見ると糸でしっかりと絡み合っていて、捨てて出て行った様子が有りません。

 何が入っているのか気になったので開けてみることにしました。そして開いてみると、入っていたのはクモでした。

 毛虫の類が入っているものと思い込んでいたので意外でした。体色も枯れ葉とほとんど変わらない色をしていました。種類はと言うとよく分からないのですが、コゲチャオニグモが近いように思います。


サワガニ

2007年11月13日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 山道を歩いていたら、足元をサワガニが歩いていました。山陰でだいぶ湿っていたので、こういう所ではよくサワガニが歩いているのを見ます。

2007年11月4日 京都府長岡京市柳谷

 雌ガニだったので、はさみはあまり大きくありません。人が近づいていても素早く逃げたりはせずに、そろりそろりと歩いています。

 少し突いてみると、立ち止まって威嚇のポーズです。はさみが小さいので、今ひとつ迫力がありません。

 そのまま固まっているので、ずっと近付いて撮ってみました。口の上に鼻の穴のように見える所は、泡を吹く所だと思います。


トリノフンダマシ

2007年10月15日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 道ばたに生えていた背の低いヌルデの枝に、クモの卵嚢がぶら下がっていました。

2007年10月14日 大阪府三島郡島本町

 今頃の時期にはときどき見るのですが、親がまだ居ないかと葉っぱの裏をのぞいてみると、やっぱり居ました。

 いつ頃まで卵嚢の側にいるのかは分かりませんが、今頃はたいてい卵嚢のそばを探すと葉っぱの裏などに張り付いています。

 鳥の糞に色合いが似ているのでそう言う名前が付いていますが、こうしてじっと見ていると、本当の目的は他の大きな昆虫の頭を思わせるようにできているのではと私は思います。以前紹介したアカイロトリノフンダマシなどは、両側に大きな黒い瞳がある赤い警戒色の生き物の頭を思わせようとしているに違い有りません。
 アカイロトリノフンダマシの場合は、透明な表皮の下で体液を動かして模様を変化さしていましたが、このトリノフンダマシの腹部の色はどうも表皮の色らしくて、じっと見ていましたが、模様が変化する様子は有りませんでした。
 


ヒラタグモ

2007年09月24日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 神社の境内などへ行くと、樹木の幹や建物の柱、燈籠や石垣などに、こんなクモの巣が有るのを見たことがあると思います。

2007年9月17日 京都府乙訓郡大山崎町

 この巣は、実はもう住人は去ってしまっているようでしたが、他の巣をめくるとしっかりクモが入っていました。

 この巣は二重に成っていて、その間にクモが隠れています。地べたに直接居るわけではありません。初めはそれを知らなくて、そのまま二枚とも剥がしてしまって、居ないなぁと思っていました。

 ごみを付けてカモフラージュしている巣も有ります。四方に長い受信糸が張ってあって、そこに獲物が通って糸に触れるとビビッと巣の中にいるクモに信号が伝わる仕組みです。獲物を捕まえているところは以前に見たことがあります。
 この巣を一枚めくってみると随分大きな住民が居ましたが、写真を撮ろうと更に巣を剥がしていると、一目散に裏の方の隙間へ逃げて行ってしまいました。しかし後日もう一度見に行ってみると戻って来ていて、巣を補修してまた中に潜んでいました。

2007年9月23日 京都府乙訓郡大山崎町

 クモもやはり一から巣を作り直すのは面倒だったようです。


ジョロウグモ

2007年09月17日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 ♀の巣の側に小さな♂が居るのはよく見るのですが、配偶行動をゆっくり見たのは初めてです。と言っても交接の場面だけですが。

2007年9月12日 大阪府豊能郡能勢町

 ♂の生殖器は一番前の触肢にあって膨らんだ形をしています。♀の外雌器は腹部の前の方にあります。その♀の外雌器に♂は触肢に溜まった精子を注入するわけです…何て今初めて知りました。他の昆虫などの交尾とは全く違う生殖の仕方です。
 ♂はしきりに雌の外雌器に触肢の細い先を差し込んでいました。そのつど体を上下に動かすのでほとんどがぶれぶれの写真です。♀の機嫌を損ねたら食われるかも知れないので、命がけなのはカマキリと同様です。


サワガニ

2007年09月14日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 神社の側の川では、サワガニが川の流れの中で、何やら夢中で食べていました。

2007年9月9日 京都市西京区大原野

 あまり水深が無いところでも、懸命に流れに逆らって食事しています。箸の先で小さなものを摘んでいるのと同じなので、せっかく摘んだ餌を流されたりはしないのでしょうか。


ナガコガネグモ

2007年09月06日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 道ばたではナガコガネグモがいくつも巣を張っていました。

2007年9月2日 京都府長岡京市奥海印寺

 この辺りにはなぜかこのクモがたくさん居ます。ひと所で繁殖するとその後はあまり移動しないのでしょうか。

 少しやせ気味のクモも居ました。これからが繁殖の時期のようで、卵の抱き具合で腹部の大きさが個体によって違うようです。

 こちらは別種と思うくらい腹部が膨らんでいます。たぶんパンパンに卵が詰まっているのだと思います。
 ここにいるクモは、ほとんど道側に腹側を見せています。

 実際に私側から見るとこんな感じです。背中側から撮ろうとすると、大抵の場合私の入る隙間がありません。ひとつ前の写真は、向こう側にカメラを提げてノーファインダーで撮したものです。普段はオートフォーカスが不便なことが多いので利用することが少ないのですが、今更ですがこんなときはとても便利です。
 しかしこのクモはカメラを近づけたりして刺激すると網を大きく揺する習性があるようで、揺するのを止めるまでカメラを添えてじっと待たなくてはならないので、少し疲れます。


トビズムカデ

2007年09月03日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 夜に樹液に来ている生き物を見に行くとムカデも来ていました。別に樹液が目的ではなくて、樹液に来ている昆虫などが目的だとは思いますが。

2007年9月1日 京都市西京区大原野

 かなり危険な生き物なのでびびりながらの撮影です。昔に噛まれたことがあるのですが、痛みがいつまでも残る嫌な奴です。しょっちゅう太い触角を舐めていました。

 頭の部分をうんとアップで撮りたかったのですが、怖くて近づけなかったので、上の写真の拡大です。ゲジゲジとは近い生き物なのですが、目は複眼ではなくて単眼しかないようです。こうやって見ると、大顎は脚が変化してできた物だと分かるような気がします。


コガネグモ

2007年08月14日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 とても大きなコガネグモが何やら獲物を捕まえて、もう良いんじゃないかと思うくらい糸でぐるぐる巻きにしていました。

2007年8月5日 大阪府豊能郡能勢町

 私でしたら手足を縛って良しとするのですが。後でゆっくり食べるので、それまでに他の誰かに横取りされないように、中身が分からないようにしているのでしょうか。