福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

幼稚園+保育所= (^o^)  幼保一元化問題 長年の懸案解消に着手

2010年01月28日 | オピニオン
         日本の「人づくり」そして「国づくり」のキー局 これからの形はどう変わる… 


◆「幼保一元化(ようほ いちげんか)問題」と言われる 子育て環境整備の課題があります。

これまでの縦割り二重行政が生んだ代表的施設である「幼稚園」と「保育所」。

性格の似た子育て支援施設でも、
幼稚園の管轄は文部科学省、
保育所の管轄は厚生労働省です。

保育園は、共働きなどで 子ども保育を容易にできない事情の保護者が預ける「児童福祉施設」、
幼稚園は、子ども保育ができる環境の保護者が 小学校入学前に通わせる「教育施設」であるとの位置づけがされていて、

設置、運営、職員の資格などの基準やカリキュラムも全く異なります。

◆そのふたつの施設が世の中の実情に合わなくなっていると言われはじめて はやいくとせ。

幼稚園と保育所そして乳幼児を抱える親たちは、3者それぞれに問題を抱え、
そして何よりも行政に対する不満を抱えていたと思います。

子どもの預け先が見つからない…。
働きたくても働きに出られない…。
定員割れして、経営に余裕がない(幼稚園)…。


◆「幼稚園」と「保育所」を一緒にするなどのメニューで今の社会に合った育児サービスを行政が提供しなければ、
少子化に歯止めをかけることや 女性の社会進出を後押しすることなどといった、国づくりの土台をしっかりさせることは難しいでしょう。

◆これまで 検討なかばにして解決をみることのなかった 長ーい課題であるこの問題に、今行われている国会審議で大きな道筋がつけられようとしています。


鳩山首相は  昨日の参議院予算委員会で、
夏の「参議院選後に省庁全体の再編」に着手することに触れ、
併せて 「幼稚園と保育所の所管を統合する」ことに言及しました。

「幼保一元化」を進める法案提出のめどは1年後の通常国会です。

◆多くの人が待ち望んだ 「子育て支援の目玉政策」のひとつが、いよいよ本格的に実施されようとしています。

これまで一元化を阻んできたのが「文教族議員」の反対と 文科省と厚労省の強い抵抗だと言われていますが、

そんな国民目線と離れた政治が続いたことで、定員オーバーの保育所と、定員割れを起こす幼稚園をたくさん生んでしまった。
また、全国で2万5千人を越え なお増え続けている「待機児童」を生んでしまった…。

◆そんな状況の一日も早い改善のため、
私もこれから 現場である地方自治体にあって 「一元化のメリット」が最大限あがるような 後押しの働きをしていかなければと改めて感じています。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp