福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

別府市の 「ほっぺパーク」 へ行ってきました

2010年01月21日 | 活動報告

別府市保険福祉部次長兼児童家庭課長の藤内さんと「児童館」の前で(2010.1.19)



「ほっぺパーク」ご自慢の遊びの空間“スペースウォーク”(幅7mの廊下)の前で



◆一年のうちで最も寒い時期とされる「大寒」ですが、今年は 1月20日だそうです。
さすがに 九州とはいえ、夜半過ぎから朝方の冷え込みは厳しいものがあります。

寒さが身にしみるようになったのはいつの歳からか…
スキーが三度の飯より好きで、雪山を見るとゲレンデが呼んでいるように思えたあの頃がどんどん遠ざかる~ って感じです。


◆さて、「福祉のまちづくり調査特別委員会」の行政調査2日目は別府市を訪れました。
熊本市から電車で約4時間の移動でした。

昨日の熊本は 時間の余裕がなくてバタバタとしましたが、別府の「ほっぺパーク」は十分に視察することができました。

◆「ほっぺパーク」 羨ましい限りです。

現市長は元教員だったそうで、このような施設ができた素地は、子どもの育ちをつぶさに見てきた教員の目にあったのだと思います。

加えて、当時の担当課長(現保健福祉部長)の熱意と、
そして、現場の声を大切に活かそうとした行政判断です。

現場の声がいかに大切であるか、実感いたしました。

◆「ほっぺパーク」は、別府市鶴見保育所、西部児童館、西部子育て支援センターべるね、の3つの施設が合体した複合施設です。

現在、保育所長1名、児童館長 兼 支援センター長1名の 計2名で施設を切り盛りしていて、それでも、複合施設の強みを存分に活かした運営がなされていました。

施設は、1F・2Fのどこにいても子ども達の様子が分かる設計となっていて、
1Fの幅7mの廊下「スペースウォーク」は、さながら体育館のような遊びの空間を演出していました。
雨の日でもへっちゃらで思い切り体を動かして遊べます。

保育園には「ランチルーム」があり、食事の空間と、遊びの空間・昼寝の空間を分けられていて、衛生的でした。これまた羨ましい限りです。


◆児童館の運営基本方針には、
「すべての子ども達が心身ともに健康に育つように支援する」ことはもちろんのこと、
単に地域の子どもの 遊びの施設 としてではなく、
「子どもの最善の利益を保証する「地域福祉活動の拠点」として、多彩な福祉的機能を発揮するよう努める」、とされています。

ここでは、専門員による「遊び方の指導」もされており、遊びを通して、楽しみながら集団生活のイロハと、自主性、社会性、創造性が身につくよう工夫がなされていました。

◆「児童福祉法」に基づく設立方針と運営方針がしっかりと定められていて、これまたなんと素晴らしいことでしょう! 
タイミング良く、情報誌「こども未来」(2010.1月号)にも紹介されていました。


◆また、児童館の利用者に、中学生が多いことにも驚きました。
ここが大勢の小学生や中学生の居場所となっています。

そして、自分が育った保育所がそこにあり、保育所でお世話になった先生がそこに居る。

中学生へと成長した子ども達は、旧知の先生方と会話することで自分の居場所を見つけたり、進むべき道を探ったり、また園児や小学生と遊んだり、しているそうです。

児童館長のお話では、「児童館は保育施設と考えています。「ほっぺパーク」は児童育成の連続性が保たれており、複合施設の利点の一つはここにあります。」とおっしゃっていました。

◆宇都宮市でも子育て環境をさらに充実させられるよう頑張りたい… 強くそう思いました。

今回の視察も大変貴重な機会となりました。
受け入れ先のスタッフの皆様、大変お世話になりありがとうございました。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp