島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

なんでもない景色のようだが・・・

2009-05-03 22:57:03 | 地球温暖化
 手前に市街地、前方に残雪が目立つ山並み。
 これは山形市街を前景にした奥羽山脈の雁戸山の風景である。
 おお、いかにも山形らしい景観である。 
 雁戸山とは申しても山形以外の人間にはあまり聞きなれない山の名前だろうが、これも蔵王連峰の一部を成しており、いわば北蔵王に属する。
 この稜線を右手に辿って行けば、名号峰、そしてカルデラ湖たる御釜を見下ろす馬の背や最高峰の熊野岳に至るのだが、山形の市街地からは熊野岳の姿を目にすることはできない。
 それにしても昨日、今日と山形市の最高気温は20度を超え、とりわけ昨日は26度で夏日を記録したほどだから、まあ5月初旬としてはかなりの高温である。
 でも、雁戸山(1484m)の山頂付近の残雪は例年になく多いように思える。
 それもそのはず、先々週は連日最高気温が平年をかなり下回っており、家の中ではコタツが欠かせなかった記憶がある。
 つまり、その頃は山にはかなりの積雪があったから、昨日、今日のような高温の日にまで残雪を見せているのであろう。
 一見、なんでもないような景色で、さすがに山形は自然景観が優れていると賞賛されるようであるが、これこそ気候変動の激しさを象徴する景観なのである。
 連休に入り、ETC塔載により1000円で高速道路乗り放題のクルマが高速路線に殺到し“低速道路”と化しているが、渋滞もまた二酸化炭素の大量排出を招くのだから、ETC取り付け料金の補助と高速料金の一律1000円の施策はまさしく典型的な地球温暖化推進施策と申すことができよう。


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