島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

原子力発電とクルマ社会を結ぶもの (3)

2011-04-25 00:04:30 | クルマ社会の問題

 クルマde花見は続かない!

 山形の桜の開花はだいぶ遅れ、一昨日は二分咲き程度であったが、昨日は好天に恵まれ、一気に六分咲きほどになったため、日曜日ということもあり、山形市を代表する桜の名所の山形城跡公園内はかなりの市民で賑わった。
 しかし、今年は「観桜会」という名の歌舞音曲つきの鳴り物入りのイベントは諸事情で中止となったものの、それを知ってか知らずか、公園周辺の道路は城跡公園の桜見物を目指すクルマで渋滞した。
 上の写真はその様子であるが、決してガソリンを求めての渋滞ではない。
 今でこそ、なんとかガソリンは必要量を供給されているが、たとえ三月の大震災のようなことが再度発生せずとも、次第に供給量は減少し、しかも値上がり傾向も押しとどめることは不可能であろう。
 中国、インドなどの化石燃料獲得のアクションはすさまじいし、ただでさえ「オイルピーク」という石油産出量の限界が目に見えている。また、中東諸国の政治的情勢は混沌化している。
 原発の大増設の気運を盛り立てた自動車業界による電気自動車大衆化をめざす動きは地球温暖化対策以上に化石燃料供給量の限界を強く意識してのことであろう。
 しかし福島原発事故により日本だけでなく全世界的に反原発ないし原発推進に慎重になる気運が強まり、電気自動車の近未来にも暗雲がたちこめている。

◆姉妹ブログ「山形の過去、現在、未来」をも拝読ねがいたし。
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