![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/1c/ed9133952da67a10c1c5ba66fd7a0111.jpg)
『ヒズ・ガール・フライデー』
(His Girl Friday ハワード・ホークス監督 1940 アメリカ)
・girl(man) Friday = 忠実な召使い(ロビンソン・クルーソーの忠僕の名から)(ジーニアス英和辞典)
・・・つーことは、タイトルの"His Girl Friday"とは、「彼の忠実な召使いの女の子」くらいの意味でしょうか。
映画を観たあと、どうしてこのタイトルになったのか、あれこれかんがえてみたんですが、よくわからない(笑)。
なんだかんだと反発しながらも、結局girl=ロザリンド・ラッセルがhe=ケーリー・グラントの思い通りになってしまうから、なのか。
はたまた二人がロビンソン・クルーソーとフライデーのように、あ・うんの呼吸の相棒同士だからなのか。
とにもかくにも、スクリューボール・コメディの傑作です!
<あらすじ>
女性敏腕記者ヒルディ(ロザリンド・ラッセル)は、前夫で新聞社編集長のウォルター(ケーリー・グラント)に、明日再婚することを告げにくる。ふたりは喧嘩ばかりだが、ウォルターにはまだ未練が。ちょうどその時、新聞社は冤罪事件の取材で大忙し。ウォルターはヒルディのお人好しの婚約者(ラルフ・ベラミー)を口八丁でだまくらかして、ヒルディに最後の記事を書かせることに成功するが・・・
ハワード・ホークスのコメディには、マシンガン・トークがつきもの、らしい。彼の監督作は、いまのところ『赤ちゃん教育』(1938)しか観ていませんが、わたしは断然『ヒズ・ガール・フライデー』がイイ。
『赤ちゃん教育』は多少バカ騒ぎが過ぎて、わたしにはちょっとついていけなかった。『ヒズ・ガール・フライデー』は、もっとスマートなバカ騒ぎです。
両方に主演しているケーリー・グラントですが、ドジでまじめな古生物学者よりも、ちょいワルな新聞社編集長の役のほうが似合ってると思う。
それにしても、主演二人のしゃべくり漫才(これはもう立派な漫才だ)が、すごい!よくこんなに舌がまわるな~。
それがイヤミにならないのは、脚本のすばらしさと、役者の魅力(美しくも知的なロザリンド・ラッセル!現代でいうとスーザン・サランドンタイプでしょうか)。
そして、物語がたった一日のできごとに凝縮されているのも、いい。
死刑執行と結婚式、ふたつのタイムリミットに追われるという、緊迫感あるプロットの二重構造が、マシンガンしゃべくりを説得力あるものにしている。
さらに、観客がしゃべくりに疲れてきたかな~?と思う時間帯に、冤罪問題やら、ジャーナリズムの限界やら、市長の陰謀やら、犯人と恋人との純愛やらが、ちらりと顔を見せて、ほっとひと息つかせてくれる。まあ、多少お気楽すぎる面もありますが・・・。
ジェットコースターも、ずっと乗りっぱなしでは、目がまわりますからね。
大いに笑って楽しんで、心とカラダと頭をスッキリさせてくれる、これぞ珠玉のコメディ!
(His Girl Friday ハワード・ホークス監督 1940 アメリカ)
・girl(man) Friday = 忠実な召使い(ロビンソン・クルーソーの忠僕の名から)(ジーニアス英和辞典)
・・・つーことは、タイトルの"His Girl Friday"とは、「彼の忠実な召使いの女の子」くらいの意味でしょうか。
映画を観たあと、どうしてこのタイトルになったのか、あれこれかんがえてみたんですが、よくわからない(笑)。
なんだかんだと反発しながらも、結局girl=ロザリンド・ラッセルがhe=ケーリー・グラントの思い通りになってしまうから、なのか。
はたまた二人がロビンソン・クルーソーとフライデーのように、あ・うんの呼吸の相棒同士だからなのか。
とにもかくにも、スクリューボール・コメディの傑作です!
<あらすじ>
女性敏腕記者ヒルディ(ロザリンド・ラッセル)は、前夫で新聞社編集長のウォルター(ケーリー・グラント)に、明日再婚することを告げにくる。ふたりは喧嘩ばかりだが、ウォルターにはまだ未練が。ちょうどその時、新聞社は冤罪事件の取材で大忙し。ウォルターはヒルディのお人好しの婚約者(ラルフ・ベラミー)を口八丁でだまくらかして、ヒルディに最後の記事を書かせることに成功するが・・・
ハワード・ホークスのコメディには、マシンガン・トークがつきもの、らしい。彼の監督作は、いまのところ『赤ちゃん教育』(1938)しか観ていませんが、わたしは断然『ヒズ・ガール・フライデー』がイイ。
『赤ちゃん教育』は多少バカ騒ぎが過ぎて、わたしにはちょっとついていけなかった。『ヒズ・ガール・フライデー』は、もっとスマートなバカ騒ぎです。
両方に主演しているケーリー・グラントですが、ドジでまじめな古生物学者よりも、ちょいワルな新聞社編集長の役のほうが似合ってると思う。
それにしても、主演二人のしゃべくり漫才(これはもう立派な漫才だ)が、すごい!よくこんなに舌がまわるな~。
それがイヤミにならないのは、脚本のすばらしさと、役者の魅力(美しくも知的なロザリンド・ラッセル!現代でいうとスーザン・サランドンタイプでしょうか)。
そして、物語がたった一日のできごとに凝縮されているのも、いい。
死刑執行と結婚式、ふたつのタイムリミットに追われるという、緊迫感あるプロットの二重構造が、マシンガンしゃべくりを説得力あるものにしている。
さらに、観客がしゃべくりに疲れてきたかな~?と思う時間帯に、冤罪問題やら、ジャーナリズムの限界やら、市長の陰謀やら、犯人と恋人との純愛やらが、ちらりと顔を見せて、ほっとひと息つかせてくれる。まあ、多少お気楽すぎる面もありますが・・・。
ジェットコースターも、ずっと乗りっぱなしでは、目がまわりますからね。
大いに笑って楽しんで、心とカラダと頭をスッキリさせてくれる、これぞ珠玉のコメディ!