とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

第3回コメディ学入門まもなくです

2013年03月30日 19時14分57秒 | 執筆・イベント



神戸映画資料館で定期的に開催しているトークと上映イベント「コメディ学入門」は、ついに3回目を迎えます。

いつも応援してくださるみなさん、ご来場のみなさん、また、遠くから「どうだった?」「がんばって」と声をかけてくださる多くのみなさん。本当にありがとうございます。みなさんのおかげです!


次の開催は、4月7日(日)です。あと一週間しかな~い!あせあせ・・・

日時と場所は、下記のようになっております。


4月7日(日)
午後3時~     関連上映 サイレント映画鑑賞会(2)『喜劇の王様たち』(1961)

『喜劇の王様たち』は、サイレント喜劇の名場面を編集したコンピレーション映画。さまざまなコメディアンを一挙に楽しめるだけでなく、映画史的にも重要な作品をフィルムで観ることのできる、とても貴重な上映です。ぜひ!(字幕なし・解説資料をおくばりします)

午後4時40分頃~ コメディ学入門《スラップスティックの極北 3ばか大将》
午後6時40分頃  終了


【料金】
サイレント映画鑑賞会、コメディ学入門、各1,000円。
コメディ学入門ご参加の方は、サイレント映画鑑賞会は200円引きとなります。


【場所】
神戸映画資料館 http://kobe-eiga.net/
078-754-8039(FAX兼)
info@kobe-eiga.net
開館時間は、水曜および木曜のぞく10:30~18:00です。


【アクセス】
神戸市長田区腕塚町5丁目5番1
アスタくにづか1番館北棟2F 201

※国道2号線(または高速高架)と大正筋商店街(たいしょうすじ しょうてんがい)の交差点角にあるエスカレーターで2Fへお越しください。
※同ビル3Fの中華料理「神戸飯店(こうべはんてん)」さんが目印です

こちらのページもごらんください→神戸映画資料館HPアクセスhttp://kobe-eiga.net/access/

お手数ですが、事前予約をお願いします。
お名前・ご参加人数・ご連絡先をメールにてお知らせください。
eyanfire@gmail.com いいをじゅんこ宛





今回のテーマは「3ばか大将」




左から ラリー カーリー モー



当ブログやフェイスブックでは、何度となく「おもしろい」と書いてきましたが、基本的には日本ではほぼ知られていません。“政界の3ばか大将”とかのフレーズは、よく耳にしますけどね。(正直、政治家を3ばかにたとえるなんて、3ばか大将に対して失礼なのだっ)

それだけに、今回本物の3ばか大将を見ていただけるというのは、きわめてレアな機会となります。こういうイベントは、おそらく日本ではここ数十年行われたことがない、いや、ひょっとしたら初の試みかもしれません。


*特報:

特別ゲストが急きょ決まりました!映画監督・アニメーション作家の新谷尚之さんが、東京からかけつけてくださることになりました。

1月に、立教大学で新谷さんの講義を見学させていただき、そのときに3ばか大将を紹介したら、すぐさま反応してくださったという、うれしい経緯があります。アニメーション史やコメディ、ギャグに造詣の深い新谷さんに、3ばか大将の魅力をうかがいます。

新谷さんは、噺家か!というくらいにおしゃべりがおもしろい方なので、わたしも今からとっても楽しみです。



昨年には、あのファレリー兄弟が『新・3ばか大将 ザ・ムービー』を作りました。日本では残念ながらDVDスルー・・・さっそく観ましたが、かなりおもしろかった。主演の3人がほんとうによくがんばっていました。

このテのドタバタを再現するのは、チャップリンを演じるよりもずっと難しいもの。ましてや3ばかは、コアなファンたちの厳しい目がありますからね。







ご存知のように、ファレリー兄弟はかなり下ネタ全開の笑いが得意ですが、オリジナルの3ばか大将にはダーティなジョークは一切なし。とにかく、ひたすらドタバタをやりとげた職人たちです。

ファレリー兄弟は、1960年代にテレビで3ばか大将の映画を観て育った世代。彼らの世代が子どもたちに3ばかを見せ、その子どもたちがさらに孫の世代に3ばかを伝え・・・と、3ばか大将人気は世代を越えて受け継がれているんです。


80年近く前のコメディが、21世紀のヤングに普通に支持されている。ノスタルジーとか、先達への敬意とかでなく、自分たち自身のヒーローとして。それだけ見ても、3ばか大将のパワーを感じていただけるんじゃないでしょうか。




ヤングの目に映る3ばかはこんな感じ・・・なのか!?



実際、3ばか大将は常に庶民の味方なんです。マルクス兄弟のような破壊的な反逆精神とはいえずとも、もっとゆるやかな、でも確実なアナーキズムがある。

ワーキングクラス・ヒーローであり、困っている人がいれば一瞬のためらいもなく助けてくれる、底抜けのお人好しトリオ。とてつもなく純粋な笑いのエネルギーが、世代も文化も国も超えて、観る人を元気にしてくれる。


わたし自身、3ばか大将に出会えてほんとうに良かったと、心の底から思う。人生で何が起きても、彼らの笑いがふっと心を軽くしてくれるにちがいない・・・







どうぞ、クラシックコメディだからと身構えずに、気楽に遊びに来て下さい。大勢で観るほうが、コメディはずっとずっとおもしろくなりますから。そして、3ばか大将っていうおバカな3人組を観たよ、と、話題のひとつにしてみてはいかがでしょうか?


みなさんのご来場、心よりお待ちしています!





























Hooked On STOOGES! (A Tribute)









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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
三バカ大将 (まゆみ)
2013-03-31 04:41:45
実は、ずーっと昔の子供の頃、日本語吹き替えのテレビを見た記憶があります。80年も前のコメディだったとは知りませんでした。という事は、私が見ていたのはリアルタイムの放送ではなく、再放送だったのですね。

本当になつかしく、日本に住んでいたらこの貴重なイベントに駆けつけたいところです。ご成功をお祈りしています!
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まゆみさん (ファイアー)
2013-04-01 13:37:21
あたたかい激励、ほんとうにありがとうございます!
とてもとてもうれしいです。

吹替え版3ばか大将、見てらしたんですね!
「ポンコツ!」とか言ってたやつですよね。
おもしろかったですか?わたしも見てみたい!
テレビ局に当時のテープが残っていないか、いつか調べてみたいです。

>80年も前のコメディだったとは

そうなんです。彼らの初主演映画は1934年で、50年代末まで短編を作り続けました。
一本の長さが20分弱だから、テレビでやるのにちょうど良かったんでしょうね。

アメリカではThe Three Stoogesの人気はまだまだ根強いですよね。
3ばかに限らず、サイレント喜劇の上映会なども
日本とはくらべものにならないくらい多いですよね。
ニューヨークの名画座とか、普通にサイレント映画もやってるのではないでしょうか。
うらやましい!いつか観に行きたいものです。
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