とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

次回コメディ学入門は1月5日です

2013年12月22日 12時13分16秒 | 執筆・イベント



クラシック喜劇伝導の会《コメディ学入門》。おかげさまで、次で6回目をむかえます。


2012年12月に、ほとんど勢いでスタートしたイベントが、ここまで回を重ねることができるとは。これもみな支えてくださるみなさまのおかげです。いまや《コメディ学入門》は、わたくしのライフワークです。



さて、《コメディ学入門》では、毎回テーマを決めて、クラシック喜劇の豊かで、奔放で、くだらなくって、超楽しい世界を、じっくりご紹介しています。次回第6講では『初笑い 短編喜劇礼讃』と題して、短編クラシック喜劇のすばらしき世界に、観客のみなさんと一緒に迷いこんでみたいと思っています。



日時:2014年1月5日(日)15~17時
場所:神戸映画資料館 http://kobe-eiga.net/ 
料金:1,000円

ご予約は eyanfire@gmail.com(いいを宛)におねがいします。



イベント終了後に、ささやかな新年パーティを予定しています。こちらもどしどしご参加を。

詳細は神戸映画資料館のイベントページをごらんください。

そちらに書いた解説文を、以下転載しておきます。



コメディ学入門では、過去5回にわたり、欧米のクラシック喜劇あれやこれやを紹介してきた。今回はその大おさらい大会もかねて、特に人気の高かったコメディアンたちのハイライトをお目にかける。
 
とはいえ、仮にも「コメディ学」と銘打っている以上、多少は理屈もこねたい。というわけで、今回は「短編喜劇」というジャンルに焦点をあてることにする。
 
クラシック喜劇とは、これすなわち短編喜劇である。日本では短編映画があまり市民権を持っていないが、サイレント時代には欧米のコメディアンたちは短編からスタートするのが常識であった。喜劇界初の長編『醜女の深情け』(1914)をのぞけば、コメディアンたちが“長編市場”に本格的に参入するのは1920年代以降である。そこには、劇場の上映形態や予算の制約などさまざまな要因があり、A級コメディアンたちが短編を捨てて長編制作にむかうのは自然な流れであった。
 
しかし、短編でしか表現できない笑いがあったことも事実である。スラップスティック喜劇を、批評家たちはときに「映画詩」とよぶ。それはまさに短編映画という形態でつくられた喜劇を指すのではなかろうか?「象徴と圧縮」や「超現実」といまわれわれが呼ぶところの映画技法を、短編喜劇はかるがると表現した。それはときに悪夢になり、幻想になり、純粋培養されたビジュアルギャグとなって、わたしたちを笑わせるのだ・・・

 



また、コメディ学に先立って、神戸映画資料館セレクション《サイレント映画鑑賞会 新春ニコニコ大会 動物編》の上映があります。

動物タレントは、サイレント時代から活躍していました。今回は、アメリカの実写作品2本、日本の桃太郎譚映画とサイレント漫画映画の、計4本を上映。いずれおとらぬ名作・珍作ぞろいです。貴重な上映をぜひお見逃しなく!

一般500円、会員は無料と、お年玉料金となっています。

http://kobe-eiga.net/program/2014/01/#a002062
(新春ニコニコ大会動物編は4日も上映あり)




初詣の行き帰りに、気軽にお立ち寄り下さい。仕事始めの前に元気をつけたい方、初笑いで1年を楽しく始めたい方、お正月番組にも飽きてヒマをもてあましてる方、などなど、どんな方でも大歓迎。

1月4日、5日は、ぜひ神戸映画資料館へおはこびください。


《コメディ学入門》講師 いいをじゅんこ
公式サイト:サイレント喜劇のすばらしき世界 




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思い出深いコメディ学第1回テーマ《ローレル&ハーディ》







大反響を巻き起こし、講師もびっくりした《3ばか大将》







第4の喜劇王、シチュエーション・コメディの生みの親《チャーリー・チェイス》







2014年の抱負:ハロルド・ロイドをプッシュするぞ!!!










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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひろちゃん)
2013-12-23 00:52:21
有償講座なので無理かもしれませんが、講座をビデオ撮影して、YOU TUBE にアップしてもらえたりしたら、嬉しいのですが…

すみません、勝手なことほざきまして。

しかし、関西シャーロックファンダムの会を開催の折には、その様子をアップしましょうぞ。
返信する
海を越えて参加したいくらいです。 (まゆみ)
2013-12-23 01:04:10
ファイアーさん

本当に楽しそうな企画で、太平洋の距離が恨めしいです。日本に住んでいたら、きっと参加させて頂くのに。

2014年の抱負がハロルド・ロイドをプッシュされるとのこと、待ってました!彼は、三大喜劇王の中で一番好きな俳優です。DVDの全集を持っています。チャップリンやキートンと比べると、少し影が薄いのですが、あの何とも頼りないお坊ちゃん的な風貌で、次々と繰り広げる体当たりコメディの組み合わせが大好きです。共演の女優ミルドレッド・デイヴィスと結婚して一生添い遂げたという私生活も、二人の間に生まれた息子がゲイだったのも受け入れたというエピソードも、彼の真面目な人柄を垣間見ることができて好きです。ファイアーさんの2014年のブログを楽しみにしています!
返信する
ひろちゃんさん (ファイアー)
2013-12-24 22:33:33
興味を示して下さって、ありがとうございます(涙)
ここにリンクするのはひかえますが、フェイスブックの公式ページのほうに
17分ほどのダイジェスト動画をアップしてますので~
雰囲気だけ何となく感じていただけるかと思います。

関西シャーロック連合、来年何とかしたいですね!!
返信する
まゆみさん (ファイアー)
2013-12-24 22:49:32
ああ~ほんとにいつか来ていただきたいです!!
アメリカは、サイレント映画の上映はひんぱんにあるのでしょうね。
ご存知だと思いますが、NYのMoMAなんかでも無声喜劇をよくやってますよね。こういうの。
http://www.moma.org/visit/calendar/films/1413
ここの専属ピアノ伴奏家のBen Modelさんは映画史家としても有名で、
フェイスブックでもよく発言や投稿されてます。
わたしもたま~にやりとりさせてもらって、いろいろ教わってるんですよ。

ところで!

>待ってました!彼は、三大喜劇王の中で一番好きな俳優です。DVDの全集を持っています

きゃああああああ本当ですか!!(大興奮)
むちゃくちゃロイドにおくわしいではないですかっ
ああすばらしいですね。わたしもDVDボックス持ってます!たぶん同じやつですね^^

わたしはキートン信者なので、はじめはロイドが少し物足りなかったんですけど、
短編Number Pleaseを観て急にハマって、それ以来大ファンです。
あの明るい笑顔に心とろける~
そうそう、ゲイの息子さんに寛容だったんですよね。
当時としてはすごく画期的なことだったようですね。

日本では、まあ無声喜劇自体の認知度が低いですけれど、
三大喜劇王の中で特にロイドは、劇場で観る機会はほぼないです。こんなにおもしろいのに!
日本版DVDボックスもしっかり出てるんですけどねえ・・・
宝の持ち腐れとはこのことです。
来年は、微力ながら、何とかその宝を輝かせたいものです!

アメリカでいろいろ観て回りたいです~やっぱり本場だから。
来年はLAでローレル&ハーディファンクラブの大会があるので、行きたいんですよ・・・
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