第142回 天皇賞(秋) 前哨戦3着の面々は?
好素材の3歳馬の挑戦が、このレースをさらに盛り上げる。過去10年では、3歳でエントリーした2002年のシンボリクリスエスが見事優勝、2004年のダンスインザムードが2着に好走している。
今年は前記2頭と同じ藤沢和雄厩舎から、青葉賞Vのペルーサ(牡3)が参戦するだけに、大きな注目を浴びそうだ。ここまで6戦4勝をマーク、2回の敗戦は出遅れた日本ダービー6着と休み明けで初の古馬との対戦となった前走の毎日王冠5着。ゲートにまだ課題は残すが、潜在能力の高さは誰もが認めるところだ。芝2000mでは3戦3勝の実績を残しており、古馬との斤量差をうまく活かして戦えば、ニューヒーロー誕生のシーンが見られるかもしれない。
重賞9回目の挑戦で悲願の初優勝、それもGI の天皇賞(春)で大願成就を果たしたジャガーメイル(牡6・堀宣行)。続く宝塚記念で8着に敗れたあとは放牧に出されて春の疲れも解消、ここで秋の初戦を迎える。スタミナ豊富な馬だけに、本来はもう少し長い距離が理想だが、直線がたっぷりとある東京コースなら、距離不足をカバーできるはずだ。美浦トレーニング・センターに帰厩後も順調に乗り込みを消化しており、気性的に休み明けでも力を発揮できるタイプ。D.ホワイト騎手との新コンビで、天皇賞・春秋連覇へ向けて、勇躍参戦する。
春の安田記念で2着に好走、GI で2着4回(朝日杯フューチュリティS、マイルチャンピオンシップ2回、安田記念)の実績を誇るスーパーホーネット(牡7・矢作芳人)。過去3勝と相性の良い府中コースで大願成就成るか、注目の一戦となる。
夏競馬で唯一のGII・札幌記念を快勝し、通算3度目の重賞制覇を成し遂げたアーネストリー(牡5・佐々木晶三)。目下の充実振りは素晴らしく、ここは待望のGI 制覇のチャンスを迎えた。過去17戦中14回もコンビを組んでいる佐藤哲三騎手は、前走後に「これまで教えてきたことが実って、気性にメリハリがついたし、乗りやすくなりました。中距離馬として完成されてきたので、今ならGI でも楽しみです」と同馬の本格化をアピール。東京コースでは、昨秋のアルゼンチン共和国杯で2着の実績があり、全8勝中6勝をマークしているベストディスタンスの芝2000mで、悲願のビッグタイトル奪取を狙う。
鳴尾記念と中山金杯を連勝し、前走の札幌記念で3着に好走したサンデーサイレンス産駒のアクシオン(牡7・二ノ宮敬宇)
前走の朝日チャレンジCで鮮やかな逃げ切り勝ちを収め、秋初戦を好スタートで飾ったキャプテントゥーレ(牡5・森秀行)。同レースの連覇を達成するとともに、通算4度目の重賞制覇を成し遂げた。メンバー中で一番重い斤量(57キロ)を背負い、1分59秒2の勝ちタイムで2着馬を2馬身突き放したレース内容は、まさに皐月賞馬の貫録勝ちという印象。芝2000mでは重賞3勝をマークしているとおり、最も得意の距離で行われる天皇賞(秋)は、そのスピードが全開となりそうだ。
約11か月ぶりの実戦となった前走の産経賞オールカマーで強敵ドリームジャーニーを撃破して、3度目の重賞タイトルを奪取したシンゲン(牡7・戸田博文)。これまでに再三の休養があり、レースキャリアはまだ17戦。7歳の秋を迎えたが、今こそが充実期と見ても良いだろう。東京・芝コースでは、昨年のエプソムCを含めて通算6勝をマーク。前走こそ中山コースで勝利を収めているが、左回りで直線もたっぷりある府中コースこそ、ベストの舞台だ。不屈の闘志で再三の骨折から立ち直った根性の馬が、GI 初制覇に向けて邁進する。
重賞で2着5回3着5回と実績豊富なトウショウシロッコ(牡7・大久保洋吉)
好メンバーが揃った前哨戦の毎日王冠で、1988年のオグリキャップ以来となる22年ぶりの3歳馬Vを飾ったアリゼオ(牡3・堀宣行)。ひと夏を越して心身両面での成長は目を見張るものがある。初コンビで優勝した福永祐一騎手は「控える形で勝てたのは、大きな収穫だと思います。いろいろな競馬ができそうだし、これからも楽しみな馬ですね」と、同馬のセンスの良さと能力の高さを評価。距離の長かった日本ダービー(13着)以外はすべて掲示板を確保し、今回の2000mでも2勝をマークしている。古馬トップクラスの強豪が相手となる本番でも、目を離すことのできない1頭になりそうだ。
前走の毎日王冠で2着に好走し、アリゼオと3歳馬のワンツーフィニッシュを決めたエイシンアポロン(牡3・岡田稲男)。春の皐月賞(11着)とNHKマイルC(9着)ではひと息の結果に終わったが、秋を迎えて馬体面・精神面で大きく成長した姿を披露、中距離での能力の高さを改めて示した。今回は200m距離が延びるが、芝2000mでは弥生賞で勝ち馬のヴィクトワールピサと半馬身差の2着に好走した実績がある。まだキャリア10戦の3歳馬だけに成長の余地も十分、その上昇度が魅力になる。
前走の毎日王冠3着馬で重賞3勝の実績を誇るネヴァブション(牡7・伊藤正徳)といったステークスウイナー
2010年5月1日 第17回 青葉賞(GII) |
優勝:ペルーサ 2着:トゥザグローリー 3着:ハートビートソング |
好素材の3歳馬の挑戦が、このレースをさらに盛り上げる。過去10年では、3歳でエントリーした2002年のシンボリクリスエスが見事優勝、2004年のダンスインザムードが2着に好走している。
今年は前記2頭と同じ藤沢和雄厩舎から、青葉賞Vのペルーサ(牡3)が参戦するだけに、大きな注目を浴びそうだ。ここまで6戦4勝をマーク、2回の敗戦は出遅れた日本ダービー6着と休み明けで初の古馬との対戦となった前走の毎日王冠5着。ゲートにまだ課題は残すが、潜在能力の高さは誰もが認めるところだ。芝2000mでは3戦3勝の実績を残しており、古馬との斤量差をうまく活かして戦えば、ニューヒーロー誕生のシーンが見られるかもしれない。
2010年 5月2日 第141回 天皇賞(春)(GI) |
優勝:ジャガーメイル 2着:マイネルキッツ 3着:メイショウドンタク |
重賞9回目の挑戦で悲願の初優勝、それもGI の天皇賞(春)で大願成就を果たしたジャガーメイル(牡6・堀宣行)。続く宝塚記念で8着に敗れたあとは放牧に出されて春の疲れも解消、ここで秋の初戦を迎える。スタミナ豊富な馬だけに、本来はもう少し長い距離が理想だが、直線がたっぷりとある東京コースなら、距離不足をカバーできるはずだ。美浦トレーニング・センターに帰厩後も順調に乗り込みを消化しており、気性的に休み明けでも力を発揮できるタイプ。D.ホワイト騎手との新コンビで、天皇賞・春秋連覇へ向けて、勇躍参戦する。
2010年 6月6日 第60回 安田記念(GI) |
優勝:ショウワモダン 2着:スーパーホーネット 3着:スマイルジャック |
春の安田記念で2着に好走、GI で2着4回(朝日杯フューチュリティS、マイルチャンピオンシップ2回、安田記念)の実績を誇るスーパーホーネット(牡7・矢作芳人)。過去3勝と相性の良い府中コースで大願成就成るか、注目の一戦となる。
2010年 6月27日 第51回 宝塚記念(GI) |
優勝:ナカヤマフェスタ 2着:ブエナビスタ 3着:アーネストリー 夏場は放牧で英気を養っていたブエナビスタ(牝4・松田博資)。今季の始動戦が天皇賞(秋)というのは予定どおりで、仕上がり面に不安はない。昨年は桜花賞、オークスを制し、有馬記念でも2着。そして今年はヴィクトリアマイルを優勝して、宝塚記念で2着。デビューからここまで14戦を消化して〔7・4・3・0〕と、すべて3着以内の戦績は立派の一言だ。東京の芝コースでは2戦2勝、身上の末脚を活かすには格好の舞台だ。今回は、鞍上に初コンビとなるC.スミヨン騎手を迎えて、盾獲りに挑む。 |
2010年8月22日 第46回 札幌記念(GII) |
優勝:アーネストリー 2着:ロジユニヴァース 3着:アクシオン |
夏競馬で唯一のGII・札幌記念を快勝し、通算3度目の重賞制覇を成し遂げたアーネストリー(牡5・佐々木晶三)。目下の充実振りは素晴らしく、ここは待望のGI 制覇のチャンスを迎えた。過去17戦中14回もコンビを組んでいる佐藤哲三騎手は、前走後に「これまで教えてきたことが実って、気性にメリハリがついたし、乗りやすくなりました。中距離馬として完成されてきたので、今ならGI でも楽しみです」と同馬の本格化をアピール。東京コースでは、昨秋のアルゼンチン共和国杯で2着の実績があり、全8勝中6勝をマークしているベストディスタンスの芝2000mで、悲願のビッグタイトル奪取を狙う。
鳴尾記念と中山金杯を連勝し、前走の札幌記念で3着に好走したサンデーサイレンス産駒のアクシオン(牡7・二ノ宮敬宇)
2010年9月11日 第61回 朝日チャレンジC(GIII) |
優勝:キャプテントゥーレ 2着:プロヴィナージュ 3着:アドマイヤメジャー |
前走の朝日チャレンジCで鮮やかな逃げ切り勝ちを収め、秋初戦を好スタートで飾ったキャプテントゥーレ(牡5・森秀行)。同レースの連覇を達成するとともに、通算4度目の重賞制覇を成し遂げた。メンバー中で一番重い斤量(57キロ)を背負い、1分59秒2の勝ちタイムで2着馬を2馬身突き放したレース内容は、まさに皐月賞馬の貫録勝ちという印象。芝2000mでは重賞3勝をマークしているとおり、最も得意の距離で行われる天皇賞(秋)は、そのスピードが全開となりそうだ。
2010年9月26日 第56回 オールカマー(GII) |
優勝:シンゲン 2着:ドリームジャーニー 3着:トウショウシロッコ |
約11か月ぶりの実戦となった前走の産経賞オールカマーで強敵ドリームジャーニーを撃破して、3度目の重賞タイトルを奪取したシンゲン(牡7・戸田博文)。これまでに再三の休養があり、レースキャリアはまだ17戦。7歳の秋を迎えたが、今こそが充実期と見ても良いだろう。東京・芝コースでは、昨年のエプソムCを含めて通算6勝をマーク。前走こそ中山コースで勝利を収めているが、左回りで直線もたっぷりある府中コースこそ、ベストの舞台だ。不屈の闘志で再三の骨折から立ち直った根性の馬が、GI 初制覇に向けて邁進する。
重賞で2着5回3着5回と実績豊富なトウショウシロッコ(牡7・大久保洋吉)
2010年 10月10日 第61回 毎日王冠(GII) |
優勝:アリゼオ 2着:エイシンアポロン 3着:ネヴァブション |
好メンバーが揃った前哨戦の毎日王冠で、1988年のオグリキャップ以来となる22年ぶりの3歳馬Vを飾ったアリゼオ(牡3・堀宣行)。ひと夏を越して心身両面での成長は目を見張るものがある。初コンビで優勝した福永祐一騎手は「控える形で勝てたのは、大きな収穫だと思います。いろいろな競馬ができそうだし、これからも楽しみな馬ですね」と、同馬のセンスの良さと能力の高さを評価。距離の長かった日本ダービー(13着)以外はすべて掲示板を確保し、今回の2000mでも2勝をマークしている。古馬トップクラスの強豪が相手となる本番でも、目を離すことのできない1頭になりそうだ。
前走の毎日王冠で2着に好走し、アリゼオと3歳馬のワンツーフィニッシュを決めたエイシンアポロン(牡3・岡田稲男)。春の皐月賞(11着)とNHKマイルC(9着)ではひと息の結果に終わったが、秋を迎えて馬体面・精神面で大きく成長した姿を披露、中距離での能力の高さを改めて示した。今回は200m距離が延びるが、芝2000mでは弥生賞で勝ち馬のヴィクトワールピサと半馬身差の2着に好走した実績がある。まだキャリア10戦の3歳馬だけに成長の余地も十分、その上昇度が魅力になる。
前走の毎日王冠3着馬で重賞3勝の実績を誇るネヴァブション(牡7・伊藤正徳)といったステークスウイナー
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