当市についてこれまでの経験から感じるのは、「他者を受け入れない土地柄」、
「面白み、特徴のない町」などと、否定的な声が多い。
しかし、当市にもいろいろな人がいて、垣根なく交流できる人も多い。
また、鷹見泉石の功績や晩年の熊沢蕃山を預かり、自由に行動させた古河藩の対応、
などを考えると、なかなかすぐれた町ではないかと評価したい。
渡良瀬遊水地はなかなか活用し切れていないが、特異な環境を身近に保有している。
また、田中正造との関わりも生かし切れていない。
当時の古河町長(鷹見吾)は、谷中村残留民家の共生破壊を強行するに当たり、
栃木県から人夫の要請があったとき、「古河町からは一人といえども人夫を出さない」
と要請を拒否。更に町民に対しては「行きたい者は行ってもいい、しかし、二度と古河
には帰ってこないように」と言い切ったそうである。
こんな人がいたことは、誇れることだと思う。