えりはな の 「いま」を伝えたくて

「いま」目の前にある感動や景色をたくさん伝えたくて、ここを作りました。

ミステリーツアー

2010-03-20 21:31:48 | 徒然なるままに
今朝、夫が、さぁ出かけるぞ、と釣り支度。
子供には、公園に行くといっている。

三連休、初日の今日は、風は強いものの
半袖でもいいくらいの陽気。

あわてて車に乗り込む。
珍しく夫が運転席に座っている。
カーナビをセットしている。
が、行き先は言わない。

向かった先は、勝浦町だった。
わりと最近、夫はNYにいたけれど、キッズを連れて、ビックひな祭りや
雛人形の奥座敷をみにやってきた町。
ほほう、子供にも聞いたかな、と思ったけど、どうもそうではないらしい。

むかった先は、川辺。
それも、目的地の公園がナビに入らず、周辺を探したけど見つからず
川辺でまずは遊ぼうか、ということになってしまった、というより
川をみながら走っていると、どうにも釣れそうな気になってきたというのが
正しいかと思う。

堤防に、竿つり場と書かれている。
土手の道から、川辺に降りるのに、道なき道を随分走った。
いちおう、まだ納車から一ヶ月たってないんですけど、、、大丈夫なの?というが
まったく気に留めてない様子。
まぁ、出られなくなったら、四人で押すか。



夫は、ハエ狙いとのこと。
ハエってブラックフライのことか?と聞く二女に、魚だよ、とむっとしながら返答している。



まぁ、いいや、本気の人はおいておいて、と
キッズたちと、堤防の隙間を覗き込むと、小さな小さなめだかより、チョイ大きめの魚が
たくさん泳いでいる。



すくいとるものはないかと、堤防をうろうろ、草むらをうろうろ。
そのうち、キッズは、違う遊びを始めていた。

わたしは、草むらを散策。



時折、草刈をしているのだろう、雑草はいろんな種類が生えてはいるけれど
どれも、そう背は高くない。
NYのきれいな芝、混じっていても、クローバーやタンポポという整備された広場を思い出しながら、しばらく、こんな雑草ばかりの野に来たことがなかったなぁと思わず見入る。

歩いているうちに、キッズは、つくしを見つけてた。
わたしは、なかなか見つけられない。

そして、ふと思いついた。
そうだ、よもぎを摘んでみよう。

先月、船便が到着する際、実母が応援にかけつけてきてくれた。
手土産のひとつに、サラシにたくさん乾燥よもぎを作って詰めてくれたものがあった。
神経痛とかにも利くのよ、体も温まるしね、と浴槽にいれてくれたっけ。
ほんとに、芯から温まって、よもぎのやわらかい香りに包まれて
心底、ほっとしたっけ。
心底疲れきって先週帰国した夫、やっと、それでも釣りに行こうという元気がでた夫に
よもぎ風呂をプレゼントしてみようと思った。

虫がついているのをよけて、なるべく新芽の新しいものを摘んでいく。
似た葉があると、葉裏の白さを確認し、少し葉をしごいて、匂いで感じ分ける。
子供の頃の公園の記憶がよみがえる。

おばあちゃんが作ってくれたよもぎ団子の香りが頭をよぎる。
製菓用品コーナーで、よもぎの粉末は簡単に手に入るようになったけど
あの香りは再現されない。
あの香りがしっかり生きたよもぎ団子、急に食べたくなってきた。

懐かしい思い出が頭の中をめぐりつつ
気がつくと、袋はいっぱいになっていた。




堤防に戻ると、キッズはこんなことになっていた。





ひらった木の枝に、小さな錘と針をつけてもらって
針に、ハエ用のねり餌をつけて、隙間にたらし・・・・。

赤い餌の動きをみはって、岩場の影にひそんでいる大き目の魚がくいつたら
すばやく引き上げる。



タイミングと、かけひきの勝負。
魚だって、かしこい。
ぱくっとくいつかずに、まわりからつついて、餌だけ少しづつ食べていく奴もいる。

昼になるまでは、ほんとによく釣れた。
なかなか面白い。



食べられないので、リリースする。

本日の練り餌はこちら。





小さい頃から釣りを楽しんできた夫は、
しかけも、ちょっとした遊びも、ちょこちょこっとやってくれる。
こういうのっていいな。

残念ながら、夫の狙っていたハエはかからず、
気がつくと、13時半をまわり、みなお腹がぺこぺこ。

長女の発案で、ビックひな祭りの時に立ち寄った「カフェ このむ」へ立ち寄ることに。
造園やさんが営業しているの?というほどの
公園なみの庭に庭席、テラス席、店内席を設けて
のんびりとできる。
ピリ辛からあげランチ。
ナポリタン。
ミートソーススパゲティ。
かつカレーをそれぞれオーダー。



待ち時間が長いのが、ちょっと気になるといえば気になる。
そのへんのおばちゃんが集まってやっている感じの店でもある。
ウェイトレスさんの言葉も、物腰もそんな感じ。

でも、景色と庭散策自由というメリットを楽しめれば、多少の待ち時間は大きな気持ちで待つべきだとも思う。たとえ、最初にきたナポリタンを長女が食べ終わった頃に、最後の人のピリ辛からあげがやってきたとしても。。。。。。

それぞれのランチは、缶詰など使わない手作りソース。
揚げ物もそれぞれ、そのためだけに、その都度揚げている。
なので、出来上がりはバラバラなのだけど、来ると手作りのあたたかさを感じる。



席の横の木を夫が気に入ったようだ。
植物に関心をしめすことがあまりない人なのだけど。
たしかに珍しい、黄色い花が咲いてる下から、おりづる蘭のような形の葉、でも、グリーン一色のが
生えている。

帰路は、私の運転となった。
街中に戻ってきて、裁判所横をみると、桜が咲いていた。
ここの桜はいつも早い。
そして、そろそろ他の開花も始まるよ、という印でもある。



帰宅後、よもぎは乾燥に入った。
梅干を干すザルがあるといいな。








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