えりはな の 「いま」を伝えたくて

「いま」目の前にある感動や景色をたくさん伝えたくて、ここを作りました。

文化紹介 ひなまつり

2007-03-06 23:54:19 | ニューヨーク新生活
娘のバースディパーティのときに来てくれたクラスメートが
雛人形に興味をしめしたので
担任の先生に、こんな行事があって興味がありそうなので
お内裏様とお雛様をおりがみで作って、あとは顔や冠や扇などをつけて仕上げる
キットとひなあられを用意するので
持ち込んで構わないか、と尋ねてみました。

長女のクラスも二女のクラスも
歓迎してくれて
二女のクラスは訪ねることになりました。
長女のクラスは、スペシャルの授業と訪ねたい時間が重なってしまったので
写真やドキュメントをいくつか用意して
娘にもたせるので、時間があったら
読んでやってくださいとお願いをしました。

さてさて、二女のクラス。
ただ持っていくだけでいいのか
私が何かするのか
なんの打ち合わせもなかったので
いちおう原稿を用意して出かけました。

着くと、さぁさぁという感じで
どちらで話をされますか?と聞かれ
黒板の前かじゅうたんでみんなが集まるところかを聞かれ
どちらもいい感じですというと
いまみんながいるじゅうたん席に行くことになりました。

興味しんしんでたくさんの青い瞳が輝いています。

先生用のドキュメントをお渡しすると
ものすごい勢いで先生が語り始めました。
イントロダクションです。
これは日本の文化で・・・・・
から始まり
この方は、日本から来てまだ日も浅いし、発音や読み方が多少変なところも
あるだろうけれど
けして騒いだりしてはいけません。
想像してごらん、あなた方が違う言葉を話す国に引っ越したとしたら?
同じことができるかどうか?
難しいこともチャレンジしようとしているんだよ、
さぁ、静かに最後まできちんと聞きなさい、という前置きがありました。

ここまで言われる私って、と思いましたが
先生のご好意に感謝しながら
始めることにしました。

用意したドキュメントは
「日本文化を英語で紹介する事典」というナツメ社が出している本をソースに
インターネットから
その他の由来をひっぱり
自分で伝えたいことも付け足して
ゆっくりめに読んで10分の内容がありました。

果たして、子供達はきちんと姿勢を正して
じっと聞いていました。

時折、モダンタイプ、伝統的なタイプなどの雛人形の写真や
それぞれの部分をアップした写真をみせながら
最後までやってきたところで
質疑応答がありました。

さすがアメリカの子供達は、自分の意見をはっきりいう姿勢が
よく身についています。
質問だけでなくいいたいことも手をあげてどんどん言っていきます。
「僕は日本のお寺にいったことがあります。」など。

「この日食べる特別なお寿司には生の魚も使うのですか?」とか。
「お雛様はたくさん着物をきているけれど、どうしてですか?」とか。
「○○(うちの子)は、この日着物を着るのですか?」とか。

はまぐりの由来については先生は、ちょっと吹き出しておられました。

十二単のことを話すと
みんなびっくりしていました。
とくにその重さには、、、、、。

さいごに、このお祭りは桃の節句ともいいますといったときに
先生が、桃は美味しい、この時期に桃がとれるのか?と聞かれて
おもしろかったです。
ちなみに桃の花は見たことがないそうです。

そういえば、アメリカにはサクラの木はたくさんあります。
が、桃や梅はみかけないなぁ。
桃はスーパーにたくさん並んでいますが。。。。。

ひととおり質問がおわり
「今日はみんなにお土産があります。」と
雛人形キットをみせて、「これは自分自身で自分だけの雛人形を作って
完成させて、こうやってたてて飾れるので
ぜひ、明日土曜のひなまつりに家でやってみてください。
また、この日食べる特別なライスクラッカー=ひなあられを用意したので
これもお家に帰って食べてみてください。」と締めくくり
最後にひとりづつセットでお渡ししました。

多めに用意したので
数個あまり、先生が孫にあげるわぁと喜んでおられるところへ
数名の生徒がやってきて
「僕には小さい妹がいるんだ」と口々にいうので
先生が、だめです!とお断りになりました。
多めに用意しておけたら、それはそれでよかったかなと
思いました。

帰ろうとしたところへ
ひとりの男の子がやってきて
「ひなまつりは女の子のお祭り、男の子のはないのか?」と聞かれました。
「5月5日にあるんだよ。」というと
目が輝きました。
先生もそれを聞いて、では、また来てくれる?といってくださったので
この会は、手探りだったけれど
成功したんだなぁと感じました。

長女のクラスとあわせて折り紙を120個おり
それはそう大変ではなかったのですが
細かなパーツを切り抜いて、説明書を用意してクリップでとめ
それをひとりづつジップロックに入れていくという作業は
ちょっと時間がかかりました。

でも、日本からこちらに来る際に
帰国子女だった友達を先頭に仲良しのみんなが
文化交流やパーティで意外と折り紙や伝統的な遊びのものは使うから、と
船便に間に合うようにこれらの餞別を持たせてくれました。
時間があまりなかった私は
きっとそんな気の利いた心遣いがなければ
あまり用意できなかったと思います。

遠くからですが、ありがとうと伝えたいです。
ほんとうにいただいたものは、とてもとても役にたっています。