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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 105

2023-07-30 04:55:53 | 貫之集

延喜十八年四月、東宮の御屏風、八首

桜の花のもとに人々のゐたるところ

かつみつつ あかずとおもふに さくらばな ちりなむのちぞ かねてこひしき

かつみつつ あかずと思ふに さくらばな 散りなむのちぞ かねて恋ひしき

 

延喜十八年(918年)四月、皇太子殿下に奉呈した屏風歌八首

桜の花のもとに人々がいるところ

桜の花を見ながら、いつまでも飽きることがないと思っているけれども、散ったあとはどんなに桜を恋しく思うだろうか。

 

 「東宮」は第60代醍醐天皇の第二皇子保明親王のこと。わずか二歳で皇太子となりましたが、醍醐天皇より先に亡くなったため、即位することはありませんでした。
 この歌は、続古今和歌集(巻第二「春下」 第122番)に入集しています。

 



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