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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 338

2024-03-19 06:19:06 | 貫之集

おなじ六年春、左衛門督殿屏風の歌

おもひかね いもがりゆけば ふゆのよの かはかぜさむみ ちどりなくなり

思ひかね 妹がり行けば 冬の夜の 川風寒み 千鳥鳴くなり

 

おなじ承平六年(936年)、左衛門督殿の屏風の歌

恋しい思いに耐えかねて女のもとに行くと、冬の夜の川風が寒いので、千鳥の鳴く声も身に染みて聞こえて来るよ。

 

 「左衛門督(さゑもんのかみ)」は、忠平の長男藤原実頼(ふじわら の さねより)のこと。
 この歌は、拾遺和歌集(巻第四「冬」 第224番)にも入集しており、秀歌として名高い一首です。

 



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