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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0715

2021-10-14 19:27:02 | 古今和歌集

せみのこゑ きけばかなしな なつごろも うすくやひとの ならむとおもへば

蝉の声 聞けばかなしな 夏衣 薄くや人の ならむと思へば

 

紀友則

 

 蝉の声を聞くと悲しい。夏の衣が薄いように、あの人の心も薄情になってゆくのかと思うと。

 「夏衣」は「薄し」にかかる枕詞。蝉の声が聞こえる季節になり、纏う衣が薄くなったことから、愛しい人の自分への思いまで薄くなっていくことを連想した、悲しい恋歌ですね。



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