わすれぐさ なにをかたねと おもひしは つれなきひとの こころなりけり
忘れ草 何をか種と 思ひしは つれなき人の 心なりけり
素性法師
忘れ草は何を種として生えるのかと思っていたが、それは冷たいあの人の心であったのだ。
忘れ草が生えないように相手の心に霜がおりればな、という前歌(0801)に対し、こちらは相手の心そのものが忘れ草の種だったという「発見」を詠んでいます。こちらの方がより諦め・無念の気持ちが強いと言えるでしょうか。
わすれぐさ なにをかたねと おもひしは つれなきひとの こころなりけり
忘れ草 何をか種と 思ひしは つれなき人の 心なりけり
素性法師
忘れ草は何を種として生えるのかと思っていたが、それは冷たいあの人の心であったのだ。
忘れ草が生えないように相手の心に霜がおりればな、という前歌(0801)に対し、こちらは相手の心そのものが忘れ草の種だったという「発見」を詠んでいます。こちらの方がより諦め・無念の気持ちが強いと言えるでしょうか。