漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

〇〇之〇  その2

2013-07-13 09:29:04 | 四字熟語

 おととい、「これから寝るまで眺めます」と書いた「〇〇之〇」の形の四字熟語。改めて今回特に気にとまったものをいくつか。(かっこ内の数字は「漢検 四字熟語辞典」初版の掲載ページです。例によって、第二版とはページ数が異なるかもしれませんが、その際はご容赦を。)


【樗櫟之材】 ちょれきのざい (342)
役立たず。ヒトにもモノにも言うようです。

【鬼瞰之禍】 きかんのわざわい (143)
「好事魔多し」に同じ。

【猿臂之勢】 えんぴのいきおい (109)
攻めるも守るも進むも引くも自在な軍隊の体制。

【柯会之盟】 かかいのめい (122)
約束を守って信頼を得ること。「柯」は地名です。

【斗斛之禄】 とこくのろく (367)
「斗」は一斗、「斛」は一石のことで、「わずか」の意。

【浸潤之譖】 しんじゅんのそしり (270)
非難・中傷が徐々に浸透していくこと。

【猗頓之富】 いとんのとみ (91)
膨大な富。

【湛盧之剣】 たんろのけん (329)
澄んだ黒い剣。 

【鴒原之情】 れいげんのじょう (475)
兄弟の仲睦まじいさま。「鴒」は鶺鴒(せきれい)のこと。

【榑木之地】 ふぼくのち (421)
日本の異称。

【黔驢之技】 けんろのぎ (185)
大したことのない腕前。

【甘棠之愛】 かんとうのあい (139)
立派な為政者を人民が慕うこと。