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麻央さんの病気の公表・・・

2016-06-11 15:12:57 | 日記
市川海老蔵によって行われた先日の記者会見。。。。

生命に関る病気を公表する事には色々な考え方があり、その是非を問うのは非常に難しいです。
最終的には当人が認めれば良いんじゃないか・・・そんな無責任な答えになってしまいます。

この種の出来事が有ると、必ず思い出すのが元フジテレビアナウンサーで、後にフリーになった逸見政孝さん(故人)です。

自分で記者会見を開き、カメラの前で自分自身の口から
「・・・私の病名は・・癌です」
この時の映像は衝撃的でした。

これは今から20年あまり前の1993年の出来事で、癌に対する考え方も今よりもっと死に近いものでした。

この時は一般に公表するかどうかより、医者や家族が当人に告知するかどうかの方が議論になりました。
そこには医者の考えも考慮されていたのです。

それは担当した医者が診た時に、一つの目安である五年後の生存の確率が、限りなくゼロに近いと判断すると
これ以上精神的に苦しめるのは良くないと判断して、治る可能性のある別の病名を当人に言います。

1990年代はまだまだ医者の立場が強く、患者側が別の医者の判断を聞くと言う事は無かったのです。
その理由の一つとして、医者と患者には信頼関係が大事だとされていたのです。

現在の様に医者を信頼する事は患者が安心感を得るのには良いけど、
盲目的に信頼するのは問題だと言う考え方は一般的ではなかった時代です。


時は流れ、、、、、
多くの人が癌に対する知識が豊富になり、医者も患者に対して病名を隠す事は難しくなってきた。
例え別の病名を言っても、それを当人が信じないと言う場合もあり、段々と告知をするようになっています。


話しが長くなりましたが、、、
一般人の場合は医者や家族が当人に告知する事の問題は現在も大きな問題ですが、
この度の小林麻央さんの様な有名人の場合は病気の内容を公開するのはどうか・・と言う別の問題があります。


私の個人的な考えですが、、、。
有名人・・特にテレビなどに出演している人達限定すれば公表した方が良いと思います。

スポーツ選手とか科学者とかで有名な人達は、それこそ個々の判断に任せるしかないので除きます。

何故、、、自ら人前に露出する職業を選んだ人達は公表した方が良いか。。。。

死がちらつく病気になった時には誰だって落ち込みます。当人が人生で未経験の所まで落ち込みます。
そして、周りの励ましや、当人の考えで前向きに考えようと、落ち込んだ世界から脱出しようとします。

一週間落ち込むと、半日前向きになり、また一週間落ち込み、、、、、
次は一日前向きになることが出来るようになります。
その繰り返しの日々を重ねる事により、少しづつ前向きになれる時間が長くなります。

そこに絶対的に必要なのが 「前向きになる理由

生命の危機に追い込まれた当人は心の何処かで前向きになる理由を探しているんです。

その理由はそれこそ人それぞれで、
絶対的に聞き手(受け手)の感覚で左右されるので、どんな良い話でも前向きになる理由にならなかったり、
逆に馬鹿げたような話でも結構効果があったりします。

自分の病気を隠すと、当然その事を知る人は限定される訳で、
必然的に当人に入る情報も限定的になり、同じ人から同じ様な情報だけでは「前向きになる理由」の数が少なく、一度本人が使った理由は二度目には効果も薄れます。

確かに情報が多く入ると嫌な情報も入ってくると心配する向きも有りますが、
死を強引に意識させられた人にとっては、それと比べて小さく解決できます。

市を意識さされ、落ち込んだり、前向きになったりしている人の精神力は想像以上に強い。
崖っぷちに立った人の反発力です。

気をつけるのは当人が精神的に上下しないで落ち込む一方の時です。。。。
この状態のときは「優しさと励まし」だけで良いので、身近な優しい人が一番です。

今回の小林麻央さんのように病気を知ってからかなりの時間が経過している人は、
当人の話にもあるように落ち込みと前向きを繰り返しているので、
公表して今までとは違う人からの情報が入って来ることはとなる可能性が大きいと思います。

当人に取り「前向きになる理由」はナチョナルキラー(自分で治す細胞)を活発化させると言う説もあります。

これ免疫力と言われる細胞なんですが、病気で死の恐怖にさらされた人に取っては単なる説ではないんです。
心の中で信じて、、、すがります。

私は信じています。。。。
何故なら進行胃癌と宣告され、余命が長くて2年と言われた人が5年経っても元気な人が居てるんです。
その人は特別な治療をしている訳じゃありません。
その人の日課は花の世話とボランティア活動です。
たまに体調が悪いと言って1~2週間ほど姿を現さない事がありますが、その後は同じ様な生活に戻ります。

これは絶対的にその人の免疫力が強いとしか考えられないんです。

小林麻央さんは公表した事で、これから接する人達が病気を知った上での会話になり、
今までとは違った話しを聞くことになるでしょう。
その会話の中から当人が前向きになれる話が数多くある事を願うばかりです。






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