地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

犬が欲しいのに・・・

2023-11-07 13:31:41 | 日記
物心がついた時にはそばに犬が居てた。
・・・と言っても隣の家の飼い犬で「マル」
昔は放し飼いが普通だったので、マルと毎日遊んでいました。
喧嘩が強くて連戦連勝だった、、、
ところが、、、ある日、小学校から帰るとマルが血まみれになっておとなしく寝ていたんです。老犬になって喧嘩に負けたんだ。。。
心配だと親に言うと 
「犬は賢いから傷が治るまではじっとしているんだ、心配ない。」と
それから半年後くらい経った頃にマルが行方不明になりました。
心配でアチコチ探したけど見つからない。

数日後、徳島の海岸近くに住む人で、家の近くに働きに来ていた人が
「マルが道端で死んでいるのを見た」と
自分の犬ではなかったけど、小さな私を何時も守っていてくれたマル。
大人の人が言った
「犬は賢いから、主人に迷惑をかけないように、死期が近づくと離れていくんだ。」と

子供だった私は悲しみからの立ち直りも早い😁 
直ぐに新しい犬が欲しくてたまらなかった。
当時のテレビでは「名犬ラッシー」が人気で、それの影響か日本でもペットとして犬が人気になっていました。
姉が何処からもらってきたか知らないけど、毛が長くて真っ白な犬を連れてきた。
「スピッツだ。」
その当時は人気の高い犬でした。
でも、、、、あまり好きになれなかった。
日頃からキャンキャンと鳴き、落ち着いた感じはまったく無かった。
姉の犬と言う感覚も有ったのかも知れませんね。

その頃は公園などに、野犬対策で毒入りのエサを置いたり、
野犬狩りの人も居て、なんか怖い感じだった記憶が有ります。
それらが原因なのかは不明ですが、そのスピッツの「ジョン」は短い命でした。
今思うと、放し飼いなので病気に感染して寿命も短かったように思います。

その次の犬は柴犬との雑種犬で、名まえは「ペス」
可愛くて賢い犬でしたけど、ペスも寿命は短かったように思います。

その後少し犬のいない時期が有ったのですが、家を出て住むようになった時に、友人が
「犬が捨てられて可哀そうだったので連れてきた」と
段ボールに入った子犬。生まれたばかりの状態で4匹連れてきました。
4匹は、、、と思ったけど、まぁ大歓迎です。
先の細い哺乳瓶を買い、一匹づつ手に乗せて牛乳をやる日が続きました。
あまりの可愛さで、家から出る事も少なくなり、赤ちゃん犬との日々。
それと同時に貰ってくれる人探しです。
仲間にも手伝って貰い、ほぼOKの人を4人見つけました。
この4匹が可愛がってもらう為に、ある程度の「しつけ」をする毎日。
それも楽しい時間でした。

徳島を離れて大阪で生活するようになった時に犬はいなかった。
大阪では狭いワンルーム生活なのですが、どうしても犬が欲しくて室内犬のヨークシャテリアを飼い始めました、名まえは「小鉄」でオス。
暫くして少し大きなマンションに移ったので、同じ犬種のメスを飼う事に、名まえは「ジュニア」。
そう、漫画のじゃりン子チエに出てくる猫の名前です。
昔と違って環境もエサも良くなっているので、15年前後は一緒に暮らしました。
車で何処かに行く時も必ず一緒です。
大阪から長崎まで車で行った時に、急いでいたので広島あたりまで一度も休憩せずに走ったんです。その間はずぅぅっとおとなしく寝ていました。
サービスエリアで駐車して、車から室内犬のジュニアを下ろすと、さっと走り出して、少し離れた所でゲロを吐きました。
我慢してたんですねぇ~
小鉄は経験豊かでしたが、ジュニアは初めて車で長距離でした。

家の中は自由な行動で、移動の時だけ首輪をつけ、行った先でも離します。
基本、犬に首輪をつけるのは好きじゃなかった。
そうは言っても人のいる場所では離せない、ですから人のいない海や山にはよく連れて行きました。
その後に飼った黒ラブラドール(名前はそのままブラック)などは、河原で離すと何処に行ったか分からなくなるんです。
それでも犬の方はちゃんとこちらを確認していて、私が河原から離れて駐車場に行くと、直ぐに車に戻って来るんです。
前足だけ車に乗せて「まだ遊びたい、もう帰るの?」と言ってるようでした。
ある時、夜の女の子がタクシーで出勤中に、私と犬を見つけてタクを一時止め、窓を開けて「ブラックーーー」と叫んだんです。
ブラックは一目散でタクシーに向かって走り出し、ジャンプして窓からタクシーに飛び込んだ。
きれいな服を着て、化粧もしてる女の子は無茶苦茶になってしまった・・大笑いです。
犬との思い出は、付き合った彼女より多いかも知れない。
人に対しては良い事と悪い事の両方が有るけど、動物に対しては良い事しかない。そんな感じです。

そんな可愛い愛犬でも・・・私より先に死にます。
小さい犬は私の手の中で、、、コトッと息絶えた。
大きな黒ラブは、老犬になり寝る毎日でしたが、近くによるともう力が無いのに最後まで首を上げようとするんです。

生き物を飼うと、必ず悲しい時が訪れます。
それでも好きな動物との暮らしは日々を和ませてくれます。
今も犬は欲しいのですが、、、、高い。
昔の様に「犬に子供が生まれたので、いる?」と言う人などいないし。。。
保護されているセンターに行くと
「貴方の方が先に死ぬのでダメ」言われるし(言葉は違いますけどね)
そんなに厳格にしなくても、仮に飼い主が先に亡くなっても誰か世話をしてくれる人は居ると思います。都会では仕方ないにしても、特に徳島の様な地方では必ず見つかると思います。

犬は飼い主と目を合わせ、なかなか視線を外しません。
人に話しかけるように話しかけても通じている様な気になります。
いや、、、たぶん通じている。
犬でも猫でも、もしかすると鳥や亀でも飼い主は意思が通じるように感じます。
それが・・・・良いんですねぇ~。






コメントを投稿